＜おじさんDX Vol 569＞

周囲で転職したいけどなかなか出来ない。
応募しても書類審査さえ通らない。

だから、もう転職を諦めているという方がいらっしゃいます。

✅現実と思い込み

たしかに現実は、年齢を採用条件にするには法的にまずいものの、50代ともなると転職は厳しいのが実情です。

これは、同じ仕事をさせ育成するにも若い方が投資効果があると日本の企業が判断しているコトも一因です。

しかし時代は変化し、一つの会社で長年働くという価値観が薄まっています。20代で採用した人物が、50代でもその会社に在籍し続けるのかは不明です。

それに50代ともなると、体力的な衰えこそあるでしょうが、能力的に年齢で区分するのはいささか認識が違うと思うのです。

情報化社会の現在で広く言われているコトが、自分に当てはまるかどうかは誰も分からないのに思い込みが強くなると、そりゃ行動力や気力は下がります。

冷静に考えれば労働生産人口が減少し、少子化により人手不足がより顕著になる時代が来るというのに、全体で見ればヒトの希少価値は増す時代が来るのです。

AI、IT、DXと人手が以前ほど確保しなくても…という見解もありますが、悪いコトばかり思い込むのは、何のメリットもありません。

✅50代の先

こうした制度そのものが、働くヒトのモチベーションを下げているのは事実です。考えても見ると、終身雇用や年功序列なんて確約されているのでしょうか？

私が見てきた狭い世界では、仕事へ対する考え方が根本から異なる場面を見てきました。

ぼんやりとした、確約もされていない終身雇用や年功序列にすがるよりも、残念ながら数年後には、こうした現実が来る方が先ではないでしょうか。

にもかかわらず、働くという意味が「苦行」だったりすると、後ろ向きになるのでしょうね...。それに40代や50代は、サラリーが生涯で一番高い時期でもあります。

また若いからといって安心出来ません。ヒトは生きていれば誰しも平等に年齢を重ねます。

矛盾しているのは、年齢区分しているのに、こうした制度を提唱している上層部の年齢は…となると...😅

✅経験、人脈に頼らない働き方？

経験や人脈は50代の強味でもあるのですが、これも過去しか見ていないと思うのです。

たしかにそれまで培った財産でもありますが、企業というのは現在の貢献度＋未来への期待値を見ているのです。

ですから、あまり頼りすぎるのも考え物です。

過去ばかりに拘って「未来を見れない」「現在も見れない」のは50代どころか、40代でも危険です。

経験、人脈に頼らないというのは、語弊がある表現ですが、その強味をどう生かしていくのかが重要ではないでしょうか。ある意味貪欲さが必要だと思います。

今までは今まででいったん置いておいて、これからを考えて行動するくらいの覚悟がないと転職はより難しくなるでしょうね...。