＜おじさんDX Vol 665＞

忙しくて社員が疲弊している…。
そんな企業を回ってみたのですが、そりゃ「忙しいだろう」と思いました。

無駄を省くどころか増えている。
底なし沼にはまっている状況ですと、あがけばあがくほど沈んでいきます。

私が思うところの無駄は「各種報告物」の多さです。
この企業も例にもれず報告物のなんと多いことか。

✅報告物が増える背景

不正などの諸問題が発生すると、その対処法として報告物が増える傾向があります。

ルールを増やした当事者ではないのに…。

対応策として一応正解と思いたいところですが、現場の社員がげんなりする一因でもあります。円滑な運営をしようと管理を強めた結果、円滑な運営に繋がらないというケースもあります。

不正の処分で懲戒解雇なんてケースになると、対応策を増やしたであろう当事者はすでに組織に居ないのですから…。恨み節も出るのも理解出来ます。

本来ならば見直しという名の改廃が必要な場面です。
報告という管理面ばかりを増やすコトしか考慮しないと、やがて一つ一つが積もり積もってしまうのです。

気付けば膨大な量に…。

✅無駄に繋がっている❓

こうした話を経営者の方達にすると、怪訝そうな顔をされます。好き好んで増やしたわけではない、必要だから増やしたのに経営者の方達にも悩みとしてあるのです。

上がってきた各種報告のチェックや閲覧だけで時間が浪費されるのです。

だから部署なり担当なりを設置して行うのですが、これって本来必要なコトなのかを考えるとけっこう微妙なのです。

形式上になっているケースも多々見られ、目的と手段がグチャグチャになっているのです。大雑把に表現すると積極的に報告物は減らす方が良いのです。

不要な報告物の削減は、権限のある者が勇気を出して取り組まないと組織活性化は出来ません。