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一歩の推進力が高まる腰骨の落とし方⑤

昨今の居酒屋の若い店員さんに焼酎のストレートを頼むときは「焼酎のロック、氷抜きで」とオーダーするとすんなり通ります。おはようございます、高岡です。

さて。

前々回と前回で「PSIS(上後腸骨棘)を落とすタイミングと踵を落とすタイミングを合わせる」理由と、そのコツの掴み方についてお話ししました。

腸骨(いわゆる腰骨)にあるPSISを落とすことで「仙腸分離」状態にして骨盤の剛性を高めるのと同時に、踵を落とすことによるアキレス腱の弾性エネルギーを駆使して、一歩の推進力を高めましょう!という内容でしたね。

PSISを落とす。いかがでしょうか?この感触は掴めてきましたか?

今日はですね、また違った角度から「PSISの操作」をみていきたいと思います。

それでは始めましょう🙌

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▼PSISと母趾球を繋ぐ
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前回までにお話しした「PSISを落とす」とは、横から見た面(矢状面)上での動きを指しています。つまり、こういうことです。

このように、横から見た面において、PSISを落とす感触を掴んでいただきました。

今回お話しするのは、後ろから見た面(前額面)でのPSISの操作になります。

下の動画をご覧ください。
https://youtu.be/9hJI_bwV_SE

PSISを落とす、というか、PSISで地面を踏むイメージですね。動画では左のPSISで地面を踏んでますから、左のPSISが下がって、右のPSISが上がります。

ということは、左の骨盤が下がって右の骨盤が上がるわけですね。

これを、直立した状態でやると片脚立ちになります。

で…

ここからが今日のポイントです。直立した状態で左PSISで地面を踏むと、必ず足裏は母趾球側、つまり内側に体重が寄ってくるはずです。

離地の直前、母趾球で地面を捉えることができると、足部のスティッフネスが高まり、一歩の推進力が高まります。

しかし、足を痛めてしまう方の多くは「母趾球だけ」で地面を捉えようとしてしまいます。

そう、PSISと繋がってないんです。

母趾球だけで地面を捉える(地面をキックする)のではなく、PSISを落とし、母趾球を通して、地面に力を伝える。これが今日の大事なポイントです。

そこであなたにやっていただきたいのが、動画にある【片脚立ち】です。

PSISに親指を置いて、PSISで地面を踏むようなイメージで片脚立ちしてみましょう。それによって母趾球〜踵の内側(足裏のインエッジ)に体重が乗る感触を掴んでみましょう。

このドリルで、まずはPSISと母趾球を繋いでいきます。

ちなみに、この動きをランニングフォームに落とし込めると、ランメトリックスの「骨盤の引き上げ」スコアが改善しますよ!

次回はこの動きをランニングフォームに落とし込むことによって、ランメトリックスの「骨盤の引き上げ」スコアが改善する様子を動画にてお伝えします。

それではまた🙌


高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員