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格格不入ーー季節の催しは、私にはちょっぴり不親切

(1050字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)


【格格不入】

ピンイン:gé gé bù rù
意味:お互いに考え方が異なり、相容れない様。物事の性質が互いに衝突し、調和がとれない様。

『季節の催しは、私にはちょっぴり不親切』

 自分は実に協調性に欠けた人間だなぁと、つくづく思う。
 
 その一つの例として、「季節感が無い」がある。
 即ち、各シーズンのイベントごとに全く無関心だということだ。
 
 
 お正月から始め、バレンタインやひな祭り、子供の日、母の日、父の日……
 更に、私自身がクリスチャンでありながらも、イースターやクリスマスといった教会行事にでさえもあまりピンと来ない。
 
 それほど世の中のイベントごとに対し、鈍感に生きているのである。
 
 
 私の暮らしで四季の変化によって調整するものといったら、せいぜい服装や食材、起床・就寝時間といった生活周りのものばかりだ。
 季節に合わせて自宅を飾り付けする習慣も無い。
 
 世間がとある一日を「〇〇の日」と決めたところで、特段自分との関わりを感じない。
 
 日々は全て、「昨日」という日の延長線上にあるだけのもの。
 いつもと変わらない、私の人生の一日に過ぎないのだ。
 
 自分の時間軸だけに沿って生きている。
 
 
 これがなぜ協調性と関わってくるのかというと、私は
 「〇〇の日」の為に設置された、
 その日となれば皆が一斉に注意を注ぐ「目的」に見向きもしないからだ。
 
 世の中の人間が足並みを揃え、祝ったり騒いだり、何か催しをする中、私だけが冷めた目つきでそれを眺めている。
 
 もちろんのこと、浮く。
 
 
 加えて不可解なことが一つあるーー
 
 そんな私に対し周りから「かわいそう」だとか「変わり者」だとか「寂しい人」だとか、
 訳分からないレッテルをいきなり貼られることである。
 
 
 母の日に贈り物をしていないから薄情者?
 なぜだ、母には普段からいつもプレゼントをしているのに。
 
 クリスマスに独り身は虚しい?
 おかしくないだろうか。いつからクリスマスは恋人と過ごすことがお決まり事のようになったのか。
 
 お正月は必ず実家に帰らないと親不孝だ?
 長期休暇ごとに帰省していたあれは何だったのか。
 
 
 ひねくれているからかもしれないが、イベントごとに納得いかない、且つ強制的な「ルール」に縛られ謎の人格評価を下され、
 それにプレッシャーを感じ、私はすっかり「〇〇の日」大嫌い人間になってしまった。
 
 
 今や世の中が何かのシーズンイベントで「わーっ」と盛り上がり始めると、小さく身震いしてしまうほど。
 
 その度に、私は静かに気配を消す。
 隠れる。
 
 「流行り」が終わるまで。
 
 
 楽しみたい人だけ、楽しめば良いのに。
 
 季節の催しは、どうも私にはちょっぴり不親切なのだ。

📚私だけの「いつも」を、ただ淡々と生きていきたい

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