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介護施設の経営者。 【キャリア】訪問介護の管理者、サービス提供責任者、ヘルパー、介護タ…

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介護施設の経営者。 【キャリア】訪問介護の管理者、サービス提供責任者、ヘルパー、介護タクシーの運転手、介護施設の廃止経験あり。

最近の記事

「自分はもう年だから」と言い訳していると、高齢になって本当に何もできない自分になってしまう

介護を受けることに対して「他人の手を借りて楽ができる」なんて思っている高齢者はほとんどいない。 それは介護の仕事をしていて実感する。 高齢者の多くは「自分のことは自分でやりたい」という意思に溢れている。下手に手を出そうとすると怒る人もいるが、それは当然だろう。 逆に心身の低下によってできないことが出てくると、本人の落胆や自信喪失は凄まじい。今まで自分のタイミングで歩いて外に出ていたのに、自分の足で歩けなくなると、外に出たいと思っても他人の手を借りたり、その他人のタイミン

    • 1日の始まりが不安だったのに、慌ただしい1日を終えて 帰路につくころには強気な自分になっている。 これはたぶん、グダグダでも何とか1日を乗り切った自分 を実感できるからだと思う。 きっと誰もがこんな感じで生きているのだろうし、これが 自信や成長と呼ぶのかもしれない。

      • 認知症の行動理由を考えることは基本だが、「特に理由がない」こともある

        超高齢化社会に向けて、認知症は社会問題の1つとされている。 しかし、介護事業として認知症に携わるほどに、認知症は問題というほど問題ではないと思っている。 認知症とは、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、その他と大まかな種類が確認されている。また、それぞれに対しての症状や傾向なども医学的に提示されている。 だからと言って、症状を完全に区分化できないのは、認知症による言動が対象者のこれまでの生き方や現在の生活環境に大きく影響するからだ

        • 相手の話を聞くときに「腕を組む」「足を組む」という態度は やめたほうが良い。 それは相手に対して「お前の話なんて1つも聞くつもりはない」 と最初から否定しているのと同じだから。 あるいは、手足を組むとは防御にも見える。相手から「この人は 私を怖がっているのかな?」と思われる。

        「自分はもう年だから」と言い訳していると、高齢になって本当に何もできない自分になってしまう

        • 1日の始まりが不安だったのに、慌ただしい1日を終えて 帰路につくころには強気な自分になっている。 これはたぶん、グダグダでも何とか1日を乗り切った自分 を実感できるからだと思う。 きっと誰もがこんな感じで生きているのだろうし、これが 自信や成長と呼ぶのかもしれない。

        • 認知症の行動理由を考えることは基本だが、「特に理由がない」こともある

        • 相手の話を聞くときに「腕を組む」「足を組む」という態度は やめたほうが良い。 それは相手に対して「お前の話なんて1つも聞くつもりはない」 と最初から否定しているのと同じだから。 あるいは、手足を組むとは防御にも見える。相手から「この人は 私を怖がっているのかな?」と思われる。

          【介護事故】介護は高齢者の安全を確約できない

          ■ 介護事故は絶対に起こる 介護現場では事故が起こる。 事態によってはニュースになったり、訴訟問題になったりもする。 ある種の社会問題として扱われ、内容によって行政が全国の介護事業所や施設に通達を出したり、予防策を義務として課したりすることもある。 事故があった事業所や施設を運営している法人に対して損害賠償を要求されたり、過去には当事者たる介護職員個人へ責任を問われるケースもある。 高齢者という心身および日常生活の支援をしてきた結果として、それが事故という形となり、

          【介護事故】介護は高齢者の安全を確約できない

          「変わる」ということは、現在および過去の自分を否定 することではない。 自分が変わったとしても、これまでの思い出や気持ちが なくなるわけではない。 だから自分が変わることに抵抗しなくていい。 世の中も環境も他人も変わるのだから、自分が変わった ところで1つも問題はない。

          「変わる」ということは、現在および過去の自分を否定 することではない。 自分が変わったとしても、これまでの思い出や気持ちが なくなるわけではない。 だから自分が変わることに抵抗しなくていい。 世の中も環境も他人も変わるのだから、自分が変わった ところで1つも問題はない。

          傲慢な現場主義はガラパコス化をまねく。介護現場をアップデートせよ

          ■ 現場主義への危機感 介護の仕事は、高齢者に直接的に支援するサービス業であることから、現場で起きていることが重要となる。 現場での出来事、現場でしか得らえれない経験、現場で養われる感覚・・・こういった現場の積み重ねが、将来的なサービス提供につながる。 そのため、介護では「現場主義」という認識が強くなる。 もちろん現場主義は介護に限った話ではない。それでも、介護事業を運営していると、現場職員の意見や考え方が強いことを実感する。 一方、私は現場主義に対して危機感を抱く

          傲慢な現場主義はガラパコス化をまねく。介護現場をアップデートせよ

          メンタルが強いとは「いつもご機嫌な自分であろう」と 努力する意思と忍耐の結果だと思う。

          メンタルが強いとは「いつもご機嫌な自分であろう」と 努力する意思と忍耐の結果だと思う。

          現場経験や感覚はエビデンスにならない

          ■ 介護のおいてエビデンスはなぜ必要? 「科学的介護」と言われても、未だにピンとこない人は多いと思う。 介護業界においても、データやシステムを活用した取り組みと思っている人たちは少なくない。 科学的介護の本質は「エビデンス」である。 つまりは「根拠」だ。 エビデンス(根拠)は、誰もが同一の認識を可能とする定量化されたデータのことである。 エビデンス(根拠)は、何事においても大切な要素だと誰でもわかる。そこにおいて、なぜ介護において今さら根拠の重要性が出ているのか?

          現場経験や感覚はエビデンスにならない

          褒められるのが苦手な人がいる。 褒められるのが苦手なのは、自分が他人を褒めると いうことをしないから。 もしも褒められる苦手意識をなくしないならば、 褒めれたとき「大した事ないですよ」などと言わず 「そう言ってもらえて嬉しいです」と感謝の言葉を 返してはどうか。

          褒められるのが苦手な人がいる。 褒められるのが苦手なのは、自分が他人を褒めると いうことをしないから。 もしも褒められる苦手意識をなくしないならば、 褒めれたとき「大した事ないですよ」などと言わず 「そう言ってもらえて嬉しいです」と感謝の言葉を 返してはどうか。

          業務改善と現場スタッフとの関わり

          生産性向上とか関係なく、常に介護現場の業務や運営の改善を行っている。 それは、介護業界は日進月歩であり、まだまだ発展途上な分野だからだ。課題に気づき、新しい手法や事例があれば取り入れないのは勿体ない。 この手の話は管理者や現場リーダーと打ち合わせしながら、現場スタッフらと啓蒙と話し合いを重ねながら見直していく。 最近では、課題があると思われる現場で業務に入ることが増えたので、実際にスタッフと同じ動きをすることで、課題分析もしやすくなった。 何だか遠回りな気がするけれど、業

          業務改善と現場スタッフとの関わり

          相手や場所により自分の言い方や振る舞いを変えることは 何も悪いことではない。 相手によって接し方を変えることは、1つの配慮でもあって 相手の新しい一面に気づくきっかけにもなる。 むしろ、誰に対しても同じ態度で接することに固執すると、 人間関係の幅が狭くなってしまう恐れがある。

          相手や場所により自分の言い方や振る舞いを変えることは 何も悪いことではない。 相手によって接し方を変えることは、1つの配慮でもあって 相手の新しい一面に気づくきっかけにもなる。 むしろ、誰に対しても同じ態度で接することに固執すると、 人間関係の幅が狭くなってしまう恐れがある。

          運営要件や義務項目の問題点は、制度化にしてから効果を検証しないところ

          ■ ケアプラン見直しの重要性 介護サービスは、利用者(高齢者)の要望だけで支援をするわけではない。利用者の状態や生活環境から課題点を分析して、どのようなサービスを提供するかをケアプランにする。 そのケアプランに応じて関係者が役割分担をし、専門分野ごとに介護サービスを提供することで1人の利用者を支援する。 もちろん、サービス後は記録として残す。それは1つの作業報告でもあり、これから先のサービスにつなげるための貴重な情報でもある。 そして、こうしたサービスの実施記録や担当

          運営要件や義務項目の問題点は、制度化にしてから効果を検証しないところ

          現場と経営を行ったり来たりする日々を続けているうちに、 次の2つのことが分かった。 ―― 課題解決の発想や閃きは「動いている時間」から得られる。 ―― 事業のこれからを考えるには「腰を据える時間」が必要。 考えるテーマや規模に応じての、”動”と”静”を使い分けが大事らしい。

          現場と経営を行ったり来たりする日々を続けているうちに、 次の2つのことが分かった。 ―― 課題解決の発想や閃きは「動いている時間」から得られる。 ―― 事業のこれからを考えるには「腰を据える時間」が必要。 考えるテーマや規模に応じての、”動”と”静”を使い分けが大事らしい。

          認知症の高齢者からの困った問いかけには、どのように対応すればいいのか?

          ■ 認知症の方からの困った問いかけ 高齢者介護の仕事において、認知症ケアは切っても切り離せない。 そこでよく介護職員から相談を受けるのは、認知症の利用者からの困った問いかけに対して「どう対応すれば良いのか?」というものだ。 ――― 施設入所している利用者が「自分はなんでここにいるの?」と、施設職員に聞いてきたとき、どう返答すれば良いのか? ――― 「一緒に住んでいる息子の嫁が、私の財布からお金を盗るんだ」と、(事実とは異なる)相談をしてきたとき、どう説明すれば良いのか

          認知症の高齢者からの困った問いかけには、どのように対応すればいいのか?

          介護従事者が利用者(高齢者)に向ける感情として、次のような 傾向があるように見える。 ―― 手がかかる利用者ほど、大変な分だけ愛情を抱きやすい ―― 手がかからないが、あれこれ口を出す利用者は疎まれやすい そしてこれらが、身体的虐待か心理的虐待かの分かれ目になると思う。

          介護従事者が利用者(高齢者)に向ける感情として、次のような 傾向があるように見える。 ―― 手がかかる利用者ほど、大変な分だけ愛情を抱きやすい ―― 手がかからないが、あれこれ口を出す利用者は疎まれやすい そしてこれらが、身体的虐待か心理的虐待かの分かれ目になると思う。