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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4   休み時間の過ごし方 その4

3️⃣ 長い休み時間の過ごし方を知る。 【育て方】

 「友達に一緒に遊ぼうと誘うスキル」「ルールを守って、最後まで楽しく遊び切るスキル」を育てるためには、まず大人と遊ぶ必要があります。大人が2つのスキルを育てる意識を待って、遊んであげることです。大人と遊べないのに、子ども同士ではなかなかうまく遊べません。

 ⑴「友達に一緒に遊ぼうと誘うスキル」
 お父さんと遊びたくて、お父さんの部屋にやってきたが、黙っている子の例で書きます。【セリフ】の中に、【育て方】の本質が含まれています。声に出して読んでください。

【セリフ】父と子の「やりとり」を使っています。
父「どうしたの?お父さんのところへ来て。」
子「・・・」
父「わかった。一緒に遊びたいのかな(「想像」)?」
子「・・・」
父「分かりました。お父さん、時間あるので、遊びましょう(「共
 感」
)。」
子「やった。」
父「でもね、そういうときは黙ってもじもじしていないで『お父さん、
 遊ぼう』と言うんだよ(「覚えて」)。分かった?」
子「分かった。」
父「じゃ、お仕事中断して遊んであげるから、1回言ってみてください。」
子「お父さん、遊ぼう。」
父「いいですよ。さて、何して遊そうぼうか?」

 ⑵「ルールを守って、最後まで楽しく遊び切るスキル」
 
「紙飛行機を、どちらが遠くに飛ばすか?」と言う競争をしているときの
 例で書きます。

紙飛行機を飛ばす子

 【セリフ】父と子の「やりとり」を使っています。

 遠くに飛んだお父さんの紙飛行機に勝ちたくて、踏切線を遥かに超えて紙飛行機を投げて…
子「やった!勝ちだ。」
父「違うよ。」
子「どうして?」
父「だって、線を超えて投げたから、遠くへとんだけれど、反則負けだよ  
 (「覚えて」)。」
子「でも、お父さんより遠くに飛んだよ。」
父「そうだね。飛んだね(「共感」)。でも、ルール違反したから負けにな
 るんだよ(「覚えて」)。」
子「えーっ。」
父「ルールの中でなら、いろいろ工夫してもいいれど、ルール違反はいけま
 せん(「覚えて」)。」
子「じゃ、もう1回飛ばす。」
父「そんなルールもないね。1回でおしまいだよ(「覚えて」)。」
子「だって、やり直ししたい。」
父「じゃ、もう1回やらせてあげるから、お願いしてください。」
子「すみません。もう1回やり直しさせてください(「すみません」)。」
父「いいですよ。でも、今度はルールを守ってね。そうやって勝った方が
 インチキして勝よりずっと嬉しいからね(「覚えて」)。」
子「分かった。パパ、ありがとう。じゃ、やりなおすよ。」
父「その線(踏切線)を超えたら、だめだよ。」
子「分かってる。」

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