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ダブり

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みなさんは、「ダブり」ってご存知ですか? そう留年の事です。 この物語は留年した1人の男が進級する為のお話。それだけじゃ物足りないでしょ!! だから、笑いあり、恋も、ついでにトラ… もっと読む
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ダブり〜新学期〜

キーンコーンカーンコーン♪           キーンコーンカーンコーン♪ 何かの始まり…

ダブり〜1限目〜A

なんてたって俺は3回目の1年生。 だから段取りはバッチリだ。 体育館の場所や音楽室に食堂の…

ダブり〜1限目〜B

俺たち2人は駅に着き 財布を改札にかざしてエスカレーターを 上がるとホームに人集りができて…

ダブり〜1限目〜C

電車の中で俺はスマホにたまっていた 未読メッセージを確認して返事をしていた。 すると、副…

ダブり〜1限目〜D

エトウが住む街はタワーマンションはなく、 駅前には飲み屋が並ぶ下町風の町だった。 副会長…

ダブり〜1限目〜E

エトウの家からの帰り道俺は考えた。 ひきこもりの事を。 いや、 ひきこもる奴の事を。 今ま…

ダブり〜1限目〜F

俺はルートへ向かった。 とある雑居ビルに着くと、1階にはバイクや 自転車が置いてあり、10人位がたむろしている。この2階にあるゲーセンだ。 「ユウくん、珍しいですね。」 「ゴウさんに用事ですか?」 と、その内の1人が俺に声をかけてきた。 俺は、 「ちょっとな。てかゴウはいるか?」 「あと、テマエとシマキも」 「みんな、上に居てますよ」 「そっか、わかった」 俺は階段を登り中へ入った。 本当ここの空間は俺には合わない。 タバコの煙で空気悪い。 まだ、パチンコ屋の方

ダブり〜1限目〜G

次の日、学校へ向かう途中に 「会長、おはよう」 「昨日はどうだった?メール待ってたのにっ」…

ダブり〜1限目〜H

今まで長く感じた6時間目までが短く感じる。 放課後、俺はルートへ行く事にした。 「会長、…

ダブり〜1限目〜I

「話してくれてありがとう!辛かっただろ?」 としか俺は言えなかった。 「ユウ、これからど…

ダブり〜1限目〜J

イサカからのLINEを確認した。 そこには、1番最初に投稿した奴の情報が 書かれてあった。 例…

ダブり〜1限目〜K

「じゃーね。エトウくん」 「別に明日からじゃなくていいから、自分のペースでいいから学校で…

ダブり〜1限目〜L

スタジオへ着くと、タケツさんにエトウの 親父さんの事を話した。 すると、タケツさんは 「そ…

ダブり〜1限目〜M

「じゃーお疲れぇ」 「次は、Live本番だな」 なんて、いいながら俺たちは音合わせを終えて 別れた。 俺は、副会長に 「駅まで送るわ」 と言うと 「ありがとう」 と返事が返ってきた。 駅までの道中に公園がある。 それを見つけた副会長が、公園を指差してこう言った。 「会長、少し話して帰ろうよ」 俺は、こう言った。 「そうだな、少し話すか」 俺たちは、公園の中にあるベンチに座った。 「コーヒー買ってくるけど、何か飲むか?」 と俺は、紅茶好きの副会長に聞いた。 「ありがとう。