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美術展

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関東地区の美術展に時々出没します。
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ギャラリー、美術館、イルミネーション②

ギャラリー、美術館、イルミネーション②

日暮里のSCAI THE BATHHOUSEから上野駅に続く道は、名だたる美術館が並んでおり、

一番最初に行き当たった、芸大美術館に寄ってみる事に。以前、仕事でお世話になった事もあり懐かしかったので、つい足が向きました。

↑数日前に考えた綿密な(?)スケジュールからは、早くもここで外れかけています。まぁ、でも行き当たりばったりも旅の良いところ(展覧会のサブタイトルが、ポストコロナ社会云々ですか

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ギャラリー、美術館、イルミネーション①

ギャラリー、美術館、イルミネーション①

11月下旬、穏やかな秋晴れの日、都内に出かけてみました。

名和晃平『TORNSCAPE』 SCAI THE BATHHOUSE(日暮里)

元銭湯の小さなギャラリー。

名和さんの、大型で幻想的な映像作品が静かに楽しめました(予約制)。

日暮里から上野に続く散歩道は、個性的で可愛いお店が沢山で楽しい。

あっという間に、上野に着いてしまいました。

※②へ続く

それでも私達はつくり続ける~第26回うしく現代美術展③

それでも私達はつくり続ける~第26回うしく現代美術展③

メイン会場を出て、少し離れた所にある多目的ホール。こちらでは、大型の迫力ある展示が並んでいました。

福田玲子『ground』

コロナの影響が、多大に作品に影響した画家もいます。福田さんは、コロナ禍中に自分の作品から、色が消えてしまったことに気づきます。戸惑いながらも、その真実をキャンバスに置くことを決意した作品が、この大作『ground』です。

利根川堤の曼珠沙華の群生を描いた物でありながら

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それでも私達はつくり続ける~第26回うしく現代美術展②

それでも私達はつくり続ける~第26回うしく現代美術展②

メイン会場の螺線階段を、2階に上がっていくとすぐにある作品、光山茂『突然の非日常ー天災・人災』。

禍々しさを感じる橙色の空に、伸びていく触手にも似た6本の狼煙。あるいは橙色は自然を焼き払う、業火の様にも見えます。禍々しいのに、不謹慎にも美しさを感じてしまう。そんな罪悪感から目を逸らすな、と作品が言っているような気がしました。

松田優子『喜びの日』。

1年半ぶりに訪れた動物園を、題材に描いた日

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それでも私達は作り続ける~第26回うしく現代美術展①

それでも私達は作り続ける~第26回うしく現代美術展①

牛久市中央生涯学習センターで行われている、第26回うしく現代美術展に行ってきました。

昨年はコロナ禍で開催できなかった為、二年ぶりの開催です。総勢56名の作家達のバラエティに富んだ作品が展示されています。

メイン会場の1階

中村義孝 「フローラ」。ローマ神話の花の女神を、ブロンズ像で表現しています。

後ろで束ねた髪から、さりげなく花が咲きかけている。春の予兆を感じさせられました。

森脇左

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つくば蘭展

つくば蘭展

国立科学博物館、筑波実験植物園で8日間行われた、つくば蘭展に行って来ました。

綺麗な蘭も、

珍しい蘭も、

所狭しと展示されていました。

空が綺麗。

たまには緑に触れるのもよいですね。

秋を感じながら歩く植物園、楽しかったです。

大英博物館 ミイラ展

大英博物館 ミイラ展

東京・上野、国立科学博物館で開催中の、「大英博物館 ミイラ展 古代エジプト6つの物語」に行ってきました。

幼児から中年までの6体のエジプトのミイラの展示。CTスキャンの画像解析で、中のミイラの状態が分かる。研究で生前の病気や死因も分かるのです。科学と考古学、歴史、美術様々な角度からミイラに迫っています。

ミイラも迫力ありましたが、大英博物館からのミイラマスクや壁画、装飾品なども250点ほどあり

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“わたしの作品は、オリジナル作品を見るためのフィルターでありたい”~『福田美蘭展/千葉市コレクション遊覧』

“わたしの作品は、オリジナル作品を見るためのフィルターでありたい”~『福田美蘭展/千葉市コレクション遊覧』

千葉市美術館で開催されている、『福田美蘭(1963-/東京芸術大学卒)展/千葉市コレクション遊覧』を見てきました。

千葉市美術館の所蔵作品と、福田さんの作品のコラボ。見比べるほどに、新しい発見のある、面白い展示でした。

福田さん独自の、解釈によって生まれた新しい作品。キャプションも全て、ご自身の手による物です。

菱川師宣「酒呑童子 褒賞(千葉市美術館蔵)」

福田美蘭「大江山の酒呑童子退治」

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ピピロッティ・リスト あなたの眼はわたしの島

ピピロッティ・リスト あなたの眼はわたしの島

水戸芸術館、閉幕間際の『ピピロッティ・リスト あなたの眼はわたしの島』展に行ってきました。

実験的な映像表現を探求する、1962年スイス生まれのピピロッティ・リストの個展です。随分前から楽しみにしていましたが、コロナ感染拡大の影響で、8月上旬予定だった展覧会のスタートが、9月下旬と大幅に遅れ、約1ヶ月弱で先日閉幕しました。

会場の水戸芸術館の設計は建築家の磯崎新さん、館長は指揮者の小澤征爾さん

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上野小散策

上野小散策

台風が去って、真夏のような暑さに戻った今日。

久しぶりに、東京・上野に立ち寄った。

暫く、感染者の多かった東京を訪れる事は避けていたので、多分2年以上、上野にも来ていなかった気がする。公園口の場所が変わったのも知らないでいた。

上野は本当に雑多なイメージがある。公園口から出れば、国立、都立の名だたる美術館等の施設が建ち並び、広小路口方面に行けば、小さな路地に、所狭しと飲食店やパチンコ店などが

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