※本記事では、アニメ「侵略！イカ娘」（第1期）を分析します。

＜イカ娘と周りのキャラの関係＞に注目しよう！

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いやぁ、「侵略！イカ娘」は面白いですね！！

で、考えてみたんですよ。なぜかくも面白いのか、と。

もちろん理由は1つではありません。様々な要因が絡まり合い、得も言われぬ魅力を形作っているのでしょう……が、しかし。その中でも特に注目すべきは、＜イカ娘の周りのキャラ＞だと思うんですよ！

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といっても、単に「＜イカ娘の周りのキャラ＞がいい！かわいいし、面白い！」と言いたいのではありません。

いや、確かに栄子や清美はかわいいし、悟郎や3バカトリオは最高に笑えるのですが、そういった個々のキャラの魅力以上に、＜イカ娘と彼らとの関係＞にこそご注目いただきたいのです。

イカ娘と主要キャラの関係を整理する

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ということで、イカ娘と主要キャラの関係を整理してみました。

以下、簡単に補足します。

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▶栄子、千鶴、たけるとの関係

栄子、千鶴、たけるとイカ娘は、＜家族＞的な関係を築いていると言えるでしょう。栄子や千鶴は時にイカ娘を雑に扱いますが、それは家族ゆえの気安さ・乱暴さです。

なお、＜家族＞と一口に言っても、栄子、千鶴、たけるはそれぞれ役割が異なります。栄子とは＜年の近い姉 ⇔ 年の近い妹＞、千鶴とは＜年の離れた姉 ⇔ 年の離れた妹＞、たけるとは＜騒がしいがかわいい弟・子分 ⇔ 面白いお姉ちゃん＞という関係にあると思われます。

▶清美、侵略部の部員たちとの関係

清美及び侵略部の部員たちとイカ娘は、＜友人＞的な関係を築いています。皆でカラオケやボーリングに行ったり、誰かが風邪を引けば見舞ったり、理想的な友だちと言えるでしょう。

▶悟郎との関係

悟郎とイカ娘はしょっちゅう揉めています。2人とも子どもっぽく、すぐにムキになるせいでしょう。しかし、互いを遠ざけようとはしません。それどころか、いざという時には手を組むこともある。

つまり2人の間には、＜顔を合わせればいつも喧嘩ばかり。しかしいざという時には協力し合う＞という形の友情があるのです。

▶早苗、シンディ、3バカトリオ／渚との関係

早苗とシンディ、そして3バカトリオはイカ娘を偏愛しています。しかし、イカ娘は彼らを恐れ、いつも逃げ回っている。

一方、渚。彼女はイカ娘を侵略者として恐れている。彼女はいつもイカ娘を警戒し、時には逃げ出します。対するイカ娘は、＜渚 = 自分を唯一正当に扱ってくれる人物＞として彼女を偏愛しています。

イカ娘と主要キャラの関係が多様だからこそ……！！

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とまぁこのように、イカ娘と主要キャラの関係は多様です。

そして、この多様性こそが「侵略！イカ娘」の大きな魅力の源泉だと思うのです。何しろ、多様だからこそ、制作者は①様々なエピソードを作り得るし、②イカ娘の様々な魅力を描き得るのですから。

例えば、

・年の近い姉（栄子）と遠慮なくやり合うイカ娘！

・年の離れたちょっと怖い姉（千鶴）に怯えるイカ娘！

・騒がしくもかわいい弟（たける）を相手に、お姉さんぶってみるイカ娘！

・友人（清美、侵略部の部員たち）と無邪気に遊び回るイカ娘！

・友人（悟郎）に憎まれ口を叩くイカ娘！

・敵（早苗、シンディ、3バカトリオ）から逃げ回るイカ娘！

・お気に入り（渚）を追いかけ回すイカ娘！

……なんて具合ですね。

まとめ

最後に、ここまで申し上げてきたことを教訓風に整理してみましょう。

すなわち、【主人公とサブキャラの間には多様な関係を築くべし。そうすれば、様々なエピソードを作り得るし、主人公の様々な魅力を描き得るだろう】。

例えば、あなたが学園ものを描くならばこんな風に考えてみてはいかがでしょうか。

・STEP1：「主人公とキャラAはクラスメイトだけれど……うん！2人の間には＜姉妹＞っぽい関係が築かれていることにしよう」

・STEP2：「主人公とキャラBもクラスメイトだけれど……よし！＜主人公はBを苦手としている。しかしBは主人公のことが大好き＞という関係にしよう」

・STEP3：「主人公とキャラCもクラスメイトだけれど……キャラBとは逆に、＜Cは主人公を苦手としている。しかし主人公はCのことが大好き＞という関係にしよう」

A、B、Cはいずれも主人公のクラスメイトです。しかし、彼らと主人公の間の関係は多様。ゆえに様々なエピソードを作り得るし、主人公の様々な魅力を描くこともできるでしょう。

ぜひ試してみてくださいねー！！

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　最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

（担当：三葉）