カラダを通した自分探し①
9/17-18の連休に、参宮橋のオリンピックセンターにて、TRY ANGLEコラボセミナーが無事開催されました!
連休の2日間、講師の皆さま&ご参加の皆さま…本当にありがとうございました。
とても充実の2日間でしたね!
楽しすぎました。
イベントのシリーズタイトルの通り〜TRY(トライ)・ANGLE(アングル)〜意味はわかると思いますが、
目指すところは…
当然ですが、単なる目新しいジャンルの学びなどではありません!
狭いジャンルの動きを、単なるマニュアルとして習得するのでは…ジャンルを超えた本質に辿り着けず。
自分の専門ジャンルや、日常生活に転用するに至りませんよね?
人間のカラダの構造の共通点と、個体差。
地球の重力や、環境の違い。
例えば…
同じダンスでも、ダンサーそれぞれの個性やジャンルの特性は、そうした背景から生まれたもの。
「本質は一つ」でも、目的によって「正解は色々」ですからね。
昨日はフィットネスモデルの世界チャンピオンという男性が参加(ご本人は睡眠不足なので見学のみ。ジム経営のお父様が体験)されました。
岡部武央さんのご紹介で、大阪からいらしてくれたのです。
彼は"魅せるカラダ"という競技種目のチャンピオン。
だからアウターマッスルを当然鍛えているし、その種目での正解は造形美。
そもそも人間のカラダに、不必要な部分はひとつもないのだから…
過度なインナーマッスル信仰で、アウターマッスルを否定するのは間違いです。
フィットネスモデル世界チャンピオンの彼は、もともとお父様の影響でボクシングや散打をしていて…そちらでも将来を嘱望されていたようです。
今は造形美を探求する本人の中で、動けるカラダと魅せるカラダを別のもの…として分けているのでしょうね。
「混ぜるな危険!」を理解しているわけです。
「混ぜるな危険!」とはどういうことか?
例えば走るという運動…
器械体操選子の跳馬の助走では、中心軸をぶらさない様、腕を横振りにしますよね?
逆に陸上競技の短距離走なら、速度を上げるべく、腕は縦振りになるわけです。
要するに「正解はひとつではない」ということ。
ましてや体質も人それぞれ…
これが走る時の「正しい腕の振り方」なんていうのは、あり得ないのです。
こうした多様性を見失い、ひとつの方法論や方式を絶対視するから…様々な現場でおかしなことが起こるわけですね。
全ては限定された仮説でしかなくて。私は学者じゃないけど、すーさんの受け売りをするならば…
仮説を積み重ね、検証して本質を探るのが「科学的」な姿勢。
トライアンドエラーが大事なのです(だからTRY ANGLEね)。
今回のコラボセミナーの目的も…
効率的な動きの本質(共通の原理原則)を学びながら、多様性・汎用性という様々な正解探し。
内側から外側に動きを繋げるという、心身のコントロールを磨くことは同じでも…
人に伝える表現(ダンス・パントマイム・演劇など)と、敢えて相手の「虚を突く」武術や対人スポーツでは、方向性が変わりますから。
根(基礎)は共通し
幹(テクニック)はリンクし
枝葉の方向(戦略など)は、ジャンルごとに違う…と言って良いでしょう。
それが浸透してきたからか、毎回参加者も多種多様。
武術・スポーツ・ダンス・トレーナー・音楽・施術・教育・IT系など、色々な方が参加されています。
多様な参加者への指導は、トップダウンでは上手くいきません。
疑問・質問を共有し、それが参加者の考えるきっかけと、学びの熟成となり…
結果的に、専門ジャンルや日常に活きるわけです。
元Jリーガーで、海外リーグでも活躍した男性参加者の大友慧さん。
彼は講師や他の参加者が知らない経験を、たくさん持っています。
彼からの質問が、講師からアイデアを引き出すので、他の参加者にも新鮮な学びとなり…
結果、相互学習が実現する。
もちろん他の参加者からの問い掛けも同様で…
これこそが、TRY ANGLEなのです!
もし講師同士が…互いを尊重出来ず、張り合ってしまったら?
根の部分に信頼が無く、相手のジャンルに無関心だったら?
これが「混ぜるな危険!」ということ。空気悪くなりますよ〜
舞台の現場でも空気悪くする舞台監督とかいますから。
そういうスタッフには、2度と仕事を頼みません!
私はこれまで数多くイベントを企画してきましたが…
セミナーイベントとしても、ようやくカタチが定まってきたと思います。
今回のセミナーを振り返り、講師4人それぞれの特徴をまとめると⬇️
○伊与久松凬さん
(真田忍軍・吾妻衆の末裔、リアル忍者)
とにかく身のこなしが素晴らしいし、美しいです!「武術」がそのまま「舞術」だと認識出来る内容。
無理・無駄の無さは、和服を着崩さない所作からも感じるので…
シンプルで深みをのある立ち振る舞いが素晴らしいですよね。
本来の日本人が持つ「身体の文化性」の高さを感じました。
古の空気を現代に伝える武人(舞人)です。
○すーさん/葛西康介さん
(TAOスキル・施術家・武術家)
アウェアネス(気付き)という、感じることをワークの中心に置いたすーさんのメソッドは独特ですね。
ネイティブ・アメリカンのシャーマニズムやユング心理学、中医学などと、武術的動きが融合した、正に自然と繋がるガイドさん。
子供の頃に持っていた「感覚の純性」を取り戻すことが出来ます。それぞれの基準を見つけるヒントをくれる、現代のシャーマン。
○岡部武央さん
(武術家・ガンプーメソッド)
武術・武道の実戦を探求し、中国やオランダ・タイやインドなどを武者修行し…辿りついた岡部さんのメソッドの核心部分が丹田や腸腰筋。
脚が鳩尾から生えた様な安定感とカラダの繋がりは、達磨四股という「地味トレ」の積み重ねですね。
合気下げ的な腕の下ろしからの下段払いの発動も、丹田や腸腰筋から。非常にわかりやすいです。彼を見るとヴィーガンの良さも理解出来ます。
○そして私…稲吉優流(イナヨシマサル)
自画自賛になるのを避けつつ、今回のイベントを総括すると。
やはり私の見立ては正しいと思いました!
私が欲しいものを講師の皆さんが持っていて、皆さんに無いものを私が持っているので…
非常にいい感じのコラボが出来ています。
私は空気感を何より大事にしていて、毎回良い空気になるのも、講師の皆さまとの信頼関係あってこそ!
昔、色々な指導者のセミナーに参加した時に…例えば「脱力」を指導する先生が、自ら空気を硬くしていたり。
参加者同士の心理的距離が縮まないまま、ペアワークをしたり…
それでは変な気を使ったり、ぎこちなくなりますよね?
それが嫌いなんです。
真面目に楽しみたいから…
楽しいから身につくのだし。
ダンス指導や舞台作品の創作・演出をしてきて、大勢を指導する時に、いかに一体感を創るか?
どんなに後ろの端にいる人でも、名前を覚え、必ず声を掛ける。
そんな当たり前をしていない指導者も、実は多いですからね。
空気感が良く、参加者の距離感が縮むからこそ!
ペアワークでも笑顔が絶えず、伸びやかに動きつつ学習出来るので…そうした意味で、今回も大成功でした。
という事で、今回も楽しく学び、交流が出来ましたね。
共に高みを目指し、探求し合える講師の皆さまに感謝しかありません。
お盆にコラボ(しかも神コラボになるという!)させていただいた、護道の廣木道心さんとも、また一緒にやりたいです。
今のところTRY ANGLEは廣木さん、すーさん、伊与久さん、岡部さんと私という5人でコラボセミナーを開催してきましたが…
ジャンルの達人で、ジャンルを超えた交流・本質探求をシェア出来るマスターが、新たに登場するかもしれませんよ。
ちなみにNHKの武術番組「明鏡止水」では、準レギュラー的な廣木さんを筆頭に、岡部さん、伊与久さんがこれまで出演され、大きな反響を得ています。
廣木さんは先日、ラグビー選子を相手に見事な演武をされました。
⬇️⬇️⬇️
交流ある皆さんがこうして取り上げられるのは、本当に嬉しいことです!
世の中にダンスや武術、ヨガなどを教える人はたくさんいるけれど…
それをベースに「その先の世界」を創れる人でないと、難しいですからね。
来月以降も企画します!
皆さま、お楽しみに!
最後にあらためて…参加の皆さまと講師の皆様にお礼申し上げます!ありがとうございました!
昨日は初めてヴィーガンレストランで食事したけど…美味すぎて、お腹が満たされました。
アボカドがチーズみたいにまろやかで甘い!2件目のコーヒーも美味かったです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?