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フレイルとサルコペニアについて

みなさんは、フレイルやサルコペニアという言葉を聞いた事はありますか?医療の世界では聞きなれた言葉ではありますが、おそらく知らない方も多いと思います。非常に大切な事ですので可能であれば最後までご覧ください。

フレイルとは?

近年、高齢者は健康状態から病気などを経て要介護状態になるまでに、その間中間的な段階を経ていると考えられています。その状態がフレイルです。英語のFrailty(虚弱)からきています。フレイルは身体的な問題だけでなく、認知機能の低下や心理的問題、移動能力、生活環境など多面からみた概年です。

サルコペニアとは?

加齢や疾患により、筋肉量が減少する事で、握力や下肢筋・体幹筋など全身の筋力低下が起こる事を指します。加齢以外に原因のない1次性サルコペニアと疾患や栄養障害(不足)、身体活動低下などで起こる2次性サルコペニアがあります。

イメージとしては、フレイルは多面からその方の状態を表す言葉であり、その中の身体的活動低下・筋肉量減少などに絞った場合がサルコペニアです。フレイルの中にサルコペニアがある。含まれるという事ですね。

フレイルの原因

・活動量低下 ・身体機能低下(歩くスピードの低下や筋力低下)・認知機能低下・易疲労性・低栄養・体重減少・孤独など多くの理由から誰もがフレイルの状態となるリスクがあります。

・体重減少:ダイエット等行っていないのに6か月で2~3kg体重が減少する

・筋力低下(握力):男性26kg以下 女性18kg以下

・疲労感:理由なく疲れた感じがする。疲れやすくなった。

・歩行速度:歩く速度が1秒で1mよりも少ない

・身体活動:運動習慣があるかないか

上記5項目のうち、

0個:健常 1~2個:プレフレイル(フレイル前段階) 3個:以上:フレイルの可能性があります。

フレイルを予防するには

高齢になればなるほど、住んでいる地域が都会であればある程、ご近所付き合いなどは少なくなり人との繋がりが希薄になり孤独となりがちです。刺激のない日常は認知機能低下を招きますし、家にこもり外出機会が減少すれば、身体機能は低下し筋肉量の低下や持久力の低下など多くの障害を引き起こします。活動量や認知機能の減少を防ぐ為には、健常な状態から将来に備え社会的関わりを保つ事が非常に重要なのです。

最後に

加齢により、筋肉量が減少したり、体重が落ちたり、体力が落ちる事は仕方のない事です。ここで大事なのは急激な低下を下げる事。仕方ない事は仕方ないで、崖から落ちるように急に状態が悪化するのではなく、緩やかに坂を下るように落としていく事が重要なのです。フレイルを防止する事は、病気やケガをする確率を低下させる事が出来ます。その為に日々の運動量や社会的な関わりは健常なうちから保ち、フレイル状態となる事を回避しましょう!

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