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食品業界の変化

今回は、利便性重視、コスト重視の近年の食品業界のお話です。

医療の仕事をやめて、ここ10年ほど多くの生産者さんと関わりを持たせていただきながら、本物の食を追求してきました。まだまだ消費者が知らないことが多いようで、こだわりもつ生産者さんとしては、消費者が声をもっとあげてほしいというのが本音だそうです。

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究極たどりつくと、最後は自分で作れるものは作るのが1番だと気づかされます。しかし餅は餅やと言うように、その道のプロにしか作れないものはプロにまかせてと言ってくれた生産者さんにいつも感謝です。

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今回は、手始めに第一回目として下記のテーマを取り上げてみたいと思います。

1 コンニャク業界 

2 もやし業界

3 納豆な麹などの発酵食品業界

※食品業界での近年の変化は大変目まぐるしいです。機械化にともない、化学薬剤使用の増加、遺伝子組み換え技術の導入などすごいスピードで変化するので、毎回把握することがなかなか大変です。どんなによいものを作っても、人に届けることができなければ意味がないので、経営することが1番重要なのは、すごくよくわかるのですが、日本古来の知恵で生まれた伝統ある食文化が失われていくことにどうしても寂しい思いがします。

自由貿易という名で、安く粗悪なものが表記もされずに大量に日本に入って来ていますので、少しでも見極める参考になればと思います。

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こんにゃく業界

その昔こんにゃくは、稲や藁などの灰汁をつかって、こんにゃくを固めてきました。現在は、石灰のような水酸化カルシウム(消石灰)などの薬剤で固められていることが多いです。よく安いコンニャクは常温で売られていたと思いますが、実際に食品扱いされていなかったのです。

中曽根総理がまだ生きていた頃までは、こんにゃくは食品扱いではなかったのです。

中曽根さんは、こんにゃくの生産地である群馬の出身の総理でした。こんにゃく業界は、中曽根さんがいたおかげて、輸入品がなく生産者はなんとか守られてきました。しかしこんにゃくの生産や加工は、薬剤だらけの経済優先になっていたのです。こだわりをもってこんにゃくの生産をしていた方々が廃業をよぎなくされました。

こんにゃくは生育に2~3年近くかかる作物です。現状の栽培方法は、植え付け前の土壌消毒、農薬、肥料で栽培されているものが多くを占めています。

コンニャク粉となると、亜硫酸ナトリウム(漂白剤)も使用されることがあります。加工には水酸化カルシウム(消石灰)などの薬品で固められて流通されます。

こんにゃくがヘルシーで健康な食べ物というのは、すでに幻想です。是非藁灰などでかため質のよいこんにゃくを選んでほしいと思います。生産者に声をあげる人がふえれば、この業界も変わるかもしれないと思います。

わたしがお付き合いあるコンニャクの社長は、スーパーのコンニャクのことを、石灰コンニャクで食べられたもんじゃないと言ってます。私ももうスーパーのコンニャクは食べれません。

しかもコンニャクをつくるときに、塩素が入った水道水を使用することが当たり前になっているので、逆に水をこだわろうとすると、申告書を提出し保健所に許可をもらわなければならないのです。なんか逆転してる気がします。

🔴栃木に『おこんにゃく』という灰汁で固めたこんにゃくがあるそうです。こちらならネットで買えるみたいです。

また私のほうのおすすめの商品も、今後案内もしていけたらと考えてます。

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もやし業界

もやしは、もはや人間が食べるものではない気がしています。

お豆を発芽させて、根本に近い茎の部分だけを『もやし』と呼んでいます。

1973年頃、もやしを白くするために漂白剤を使うのが当たり前だったそうです。漂白すれば、日持ちもするそうです。しかし漂白することに疑問をもつ企業も出てきて、今では無漂白のもやしも見かけるようになりました。ただ、お豆(緑豆など)を発芽させて、茎を太く成長させるために、ホルモンの役割をするエチレンガスを吸わせて縦の成長を止め、横に太くなるようにさせているのです。広島のほうでは、エチレンガスを使わない企業があるそうで『細いもやし』が多いです。関東ではエチレン処理をしているため太くて白いのです。

このように太陽の当たらない工場で、次亜塩素水により滅菌処理までされ、おまけにエチレンガスをたっぷり吸わせて、植物の成長ホルモンを人間が操る不自然な作物が体によいとは思えません。こんな栄養のないものばかり食べていたら、体調が悪くなるのは目に見えています。

それでも、もやしが好きだという方は、飯塚さんの著書を一読してみてください。

🔴深谷商店 飯塚雅俊さん

『闘うもやし』という著書を出されています。大量生産社会のなかで、安心なもやしをづくり続けている奮闘記です。もやしがすきなかたは、一度食べてみられるとスーパーとの違いを感じるかもしれません。

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納豆や麹など発酵食の業界


日本の昔からの食文化である麹や納豆などの発酵食品業界も、近年大きな変化がありました。一言ではなかなか言えないくらい、沢山の問題がありますが、1番大きなことは、

菌の遺伝子操作です。

それも、放射線や薬剤等を使い、微生物を操作しているのです。これは現在日本中当たり前になってしまいました,

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🔶納豆菌

納豆菌のメーカーは、日本に三社ほどあるそうですが、遺伝子操作している納豆菌がほとんどです。

それも、食品廃棄物な廃肉などを利用して遺伝子組み換えして菌を培養していたわけです。昔のように、藁の中にいれて自然に発酵させていた『藁納豆』を作っているところは、ほんの極わずかとなってしまいました。

遺伝子操作された納豆菌でつくる納豆が、健康に美容によいとはいえない気がします。


🔴栃木にあるふくふく納豆さんは、そんな時代の中、昔ながらのわら納豆をつくってくれています。ありがたいものです。

※デパートなんかで販売されている藁納豆は、よくみると藁の中にビニールが入っています。そう、藁で発酵させているわけではなく、みかけだけなのです。

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🔶麹菌 

麹を作っているメーカーに私もお話を聞いたことがありますが、麹菌はどこもメーカーから買って麹を生産していました。千葉の寺田本家さんという酒蔵は、お米の稲についた稲麹を採取して麹を作る伝統を守っています。こういうところが増えてほしいと思います。


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昔のお酒つくりに欠かせなかった稲につく、稲霊(いねだま)様とも呼ばれた稲麹は、昔の品種であるササニシキやささしぐれ、無農薬無肥料自然栽培のお米にはつくけれど、今の農薬まみれの品種改良沢山されたコシヒカリなどの多くの品種にはつかないことが多いようそうです。

昔の日本では稲麹がつく年は、豊作と言われたそうです。けれど今の農薬まみれの田んぼでは、めっきり見かけなくなりました。寂しいものです。

※三好基晴医師の本を是非読んでみてください。 

微生物の遺伝子を操作して、自然界の秩序を壊している現代の私たちの食事は、今見直しが必要です。近い未来自然の食べ物がなくならならないようにと祈るばかりです。

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遺伝子操作が簡単にできるようになって、 ものを作る手間がかからなくなったけれども。。。

私たちの体は、沢山の微生物からできています。その微生物を遺伝子組み換えするということは、それを食べる私たちの体も遺伝子操作されているのではないのかなといつも思います。

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遺伝子組み換えワクチンであるコロ○ワク 接種で、ヒューマノイドという言葉がちらほらきかれますが、まさに人間ロボットとなる、本当にそんな気がしてしまいます。

神の領域に手を出してしまった人間は、どこまでいくのでしょう。

🔴遺伝子組み換えコロ○ワク💉が危険きわまりないことは勿論ですが、それ以前に発酵食品などを作ってくれている微生物たちを遺伝子操作していることも、人間から離れていくのかなと思います。

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最後に

これからは、なるべく加工品を買わず、添加物まみれの外食は控え、自炊生活を始めませんか。

自然栽培のようなお野菜が手にはいったときには、是非保存できる乾燥野菜を作るように皆さんにおすすめしています。切って竹ざるに並べて、二~三日乾かすだけでできます。乾燥野菜で、いろんな加工品を是非手作りしてみませんか。乾燥ごぼうや乾燥ニンジンなどつくっておくと、お料理もとても楽になり、栄養🆙して健康になれます。

乾燥玉ねぎは、砂糖の代わりになるくらい、とっても甘くて美味しいです。また、保存食のレパートリーもご案内していきたいと思います。

今回は少ないテーマでしたが、もし読んでご興味あるかたがいらっしゃったら、今後も記事にしていこうかなと思います。

最期までお付き合い下さりありがとうございました。


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