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「相手の発言」から背景を探る大切さ~論語(為政第二(9)) 381(さわいち)ブログ vol.52

4/21(日)雨☔
相手と話をする時、質問に答える場面に遭遇します。質問された時の回答の仕方は様々ありますが

  • 適当に返事をして其の場だけ凌ぐ。

  • ご尤もな返事をするが、行動が伴わない。

  • 返事の内容そのものを翌日になると忘れてしまう。etc.

多くの人は質問に返事をすること、そのものが目的になりがちだと思います。

しかしこの章句に登場する孔子の弟子「回」は、相手の話そのからその言葉が発せられた背景を掴む能力に長けていたようです。

「公冶長第五(8)」で孔子と子貢の遣り取りが登場します。
子貢は孔子に「「回」は一を聞いて十を知ることができますが、私は一を聞いてやっと二を知るにすぎません」と答えています。

「一を聞いて十を知る」「回」のことを指した諺です。

相手が発した言葉から、相手の生き様・思考・取り巻く環境等、発言に潜む「背景」を探る大切さを説いています💪
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『子曰、吾與回言終日、不違如愚。退而省其私、亦足以發。回也不愚』
しいわく、われ、かいということしゅうじつ、たがわざることぐなるがごとし。しりぞきてそのわたくしをかえりみれば、またもってはっするにたる。かいやぐならず。
(訳)
先師がいわれた。「かいと終日話していても、彼は私のいうことをただおとなしくきいているだけで、まるで馬鹿のようだ。ところが彼自身の生活を見ると、あべこべに私の方が教えられるところが多い。回という人間は決して馬鹿ではないのだ」
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今日も素敵な一日をお過ごしください


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