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「最暑」の夏を振り返る🌞 バテた…でも農園の今後が見えてきた

暑さ寒さも彼岸まで、といいますが、当地(愛知県)では秋分の日を過ぎてもまだ30度を超える暑さが続いていました。
畑にいてもウンザリ…もう9月も終わるよ。いい加減に勘弁してください🙏
10月に入って、やっとやっと秋が来た感じ。ほっ😌

今年の夏は本っ当に、今まで経験したことのない暑さだった🥵 しかも長かった~😩
特に、7月末からお盆(台風が通過した)までの約20日間、毎日35度超の猛暑がずっと続いたのにはさすがに参った。あれで僕は、心身ともにくたばってしまった😫
9月に入って少しずつ元気になってきたけど、厳しい残暑は結局月末まで続きました。


夏の気候が「極端化」

でも、何だか最近は毎年「今年の夏は異常だー❗」と言ってる気もします。
過去3年の夏に投稿した記事を振り返ってみました。

2020年8月28日「猛暑の中の冬支度」より

8月も終わるというのに、いつまでも続く猛暑で、連日36度超え💦
本当に暑いっすね🥵 
特にここ数年の夏の気候は、大雨 ➡︎ 連日の猛暑・日照り ➡︎ 大雨 ➡︎ 連日の猛暑・日照り ➡︎ 台風 ➡︎ 連日の… って感じで、なんか極端。

2021年8月21日「終わりゆく夏、終わらないナス🍆」より

1年前の投稿でも書いていたけど、ここ数年の夏の気候は、🌞かんかん照りの猛暑か☔大雨・台風かって感じで、何か極端。農家の方はもちろん、家庭菜園をする僕らにとっても試練の季節となっています😫
今年の8月も、上旬の猛暑から一転、ずっと大雨が続いてて、他の地域では災害も起きている。やっぱ、気候がおかしいよぉ…😰

2022年9月3日「畑の草刈りを楽しくする方法🍀🌿🌾」より

6月下旬の早すぎる梅雨開けから、もう2か月以上続いている連日30度超えの猛暑で、僕は夏バテ気味🥵 畑作業もはかどりません。
<中略>
とりわけ、この長すぎる夏。
ここ数年、夏の気候がおかしいと何度も書いてきましたが、今夏の特徴は、ず~っと続く猛暑に加えて、湿度がすごいこと、蒸し暑いことだと感じています💦💦(ここ愛知県では)

コロコロと変わり、全然当てにならない天気予報。一日のうちでもカンカン照り🌞と通り雨☔とを繰り返す、変わりやすい天気。まるでスコールが降る南の島みたい🏝
これって、気候変動で日本の夏が亜熱帯化してきてるってことなのでは😲 日本近海の海水温が上昇し、大量の水蒸気を日本に送り続けて、蒸し風呂にしている感じ♨🗾♨

猛暑だ猛暑だ🥵と毎年訴えていて、夏の気候がここ数年でいよいよ「極端」になってきた実感が出ていますね。
とはいえ、今年の暑さはやはり特別だったのでは❓ それとも、こんなにバテたのは僕の体力、耐暑能力が落ちたからなのか❓

本当に過去最高の暑さだったのか

どうしてもはっきりさせたくって、気温のデータを調べてみた🌡
気象庁のウェブサイトで、数値がある最寄りの名古屋の気温を確認。過去50年の7~9月3か月間の平均気温を拾ってグラフ化してみました。
(参照:気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)

やっぱり、今年の夏は「最暑」だった🔥🔥🔥 しかも圧倒的な数字❗
グラフは上下しているものの、僕の人生と同じくらいの50年というスパンで見ると、右肩上がりで次第に温暖化してきていることが分かります。
それに、以前にも暑い年はあったけど、去年・今年と2年続いたのは異例。今後はこの暑さが常態化すると覚悟したほうがよさそうですね😰

過去最多の夏野菜を栽培

そんな記録的な暑さとなった今夏、6月の投稿でも書きましたが、大府市の「恵多農園」と地元(知立市)の畑との両方で、夏の実もの野菜を大幅に増産しました
過去最多の栽培量で、もはや家庭菜園の域を完全に超えてしまった😅

おかげで、本業の休日のほとんどを畑作業に費やす(副業の家庭菜園アドバイザーも含めて)日々でしたが、妻の手伝いもあってまずまずの豊作となりました。好きで、夢中でやってるとはいえ、まあバテるのも必然か。

ナス科の夏野菜としては、🍅トマトを8種50株、🍆ナスを3種12株、🌶ピーマン類を5種18株育てました。
この異常高温で、青枯病あおがれびょうなどの深刻な病気が出ないか心配でしたが、幸い無事で、全体として良く出来ました~😊
土壌改良や高畝・排水溝をつくるなど水はけ対策に努めました。特にトマトは過湿に気をつけました。

左から順に、中玉トマト赤(少しだけ写ってる)、ミニトマト黄、同赤
美しく光り輝く大玉トマト🍅

7月末からの猛暑・日照りでは、逆にお水大好きのナスが萎れてしまったけど、しばらく灌水を繰り返して復活❗
お盆の台風7号ではナスピーマンが倒れるも、すぐに直して事なきを得ず😌 いずれも秋まで収穫を続けられています。

鈴なりの千両ナス(左)と天狗ナス(右)
秋まで粘った長ナス🍆 先日、最後に大量収穫して撤去しました。これはその時採れた双子ちゃん
ピーマン(左)とパプリカ(右、赤と黄)。他に万願寺とうがらしもまだ収穫中

ウリ科の夏野菜も、たーくさん育てました。
🥒キュウリ2種25株のほか、🎃カボチャ、バターナッツ、ズッキーニ、スイカ、プリンスメロン、トウガン、ゴーヤー、アカモウイ、ヘチマを数株ずつ栽培。

うちの野菜庫に溢れかえっていたウリ科野菜たちを、並べて撮影

中でも🥒キュウリは大豊作で、6月半ばから8月末まで2か月半にわたって、日々大量に採れ続けました😆
これも、日照り期をまめな灌水で乗り越えて、しぶとく寿命を延ばした感じ。

カボチャバターナッツズッキーニあたりもまずまずの出来。

バターナッツ(左)、ズッキーニ(右)はいずれもカボチャの仲間。ズッキーニは、真夏にいったん萎れて終了かと思いきや、9月になってなぜか復活。写真は先日採ったレアな「秋ズッキーニ」

あと特筆すべきはアカモウイ(赤毛瓜)という沖縄由来のウリで、去年いただいた種から初めて栽培しました。
赤というより茶色い皮に包まれた実は太く、中身は薄緑。味はキュウリに似ているけど、スイカのようなみずみずしさと、シャクシャクした歯応えがたまりません🤤

ヘチマは夏の間全く実を付けなかったけど、9月に入って急成長。次々と収穫中です。

次々と大きな実が成るアカモウイ(左)とヘチマ(右)。ヘチマの巨大な1本はタワシにするもの

他方で地這いキュウリスイカプリンスメロントウガンゴーヤーは、今年は不作でした。前四者の地這い系は、暑すぎて萎れたのと害虫(ウリハムシ)に食われまくったため。ゴーヤーの不作については原因不明🤔

このほか夏の実もの野菜として、🌽トウモロコシオクラも栽培しました。トウモロコシは初めて二期作に(一応)成功。オクラは今も収穫中。
マメ科のダイズ、ラッカセイ、インゲンマメ、シカクマメも。
葉もの野菜としてはクウシンサイ、モロヘイヤ、シソ、バジル、ニラ。
あとはゴボウにショウガ、ミョウガ、そしてサツマイモ、サトイモの芋類も…。詳しく書けば切りがないのでこのへんにしておきます😓

交互に植わる、サトイモとショウガ

採れた野菜はすべて食べた

こんなに栽培量を増やして、販路はどうするんだと時々聞かれました。
でも、採れた野菜たちはほとんど売ることはなく、かといって捨てることもなく、すべてしっかり食べられました😊

妻が日々ジャンジャンと調理をして、野菜好きの家族4人の胃袋にどんどん収まっていく👨‍👩‍👧‍👧 一度に採れすぎて食べきれない場合は、下処理して冷凍したり、「○○漬」「○○麹」にしたりして保存。

妻たちが開催する様々なランチ会も次第に頻度が増えていて、そこでもうちの野菜たちを美味しく食べてもらっています。時にはその場で野菜の即売もしています。

そして、昨年末から恵多農園でときどき開催している様々な体験イベント毎回何かの野菜を収穫して持ち帰ってもらいます。これがとても好評で、小規模ながらいつもすぐに定員となります。
今年、夏の実もの野菜を恵多農園でも大量に育てたのは、そもそもこれがやりたかったからでした。

お気づきでしょうが、これらの共通点は、野菜の見た目が不格好だったり、大きさが不揃いだったり、多少の虫食いや傷があったりしても、喜んで採ったり食べたりしてもらえることです。
ランチ会での野菜即売でさえ、無農薬・無化学肥料(または無肥料)で育てた新鮮な野菜に価値を認めてくれる方たちの集まりなので、「規格外」でも買っていただけます。本当にありがたいことです🥰

この夏一番の思い出、親子収穫会

最後に、暑すぎてしんどかったこの夏において、僕の一番の思い出となったイベントについて書きたいと思います。

夏の実もの野菜たちが最盛期を迎えた7月後半、3週連続で日曜日に「親子で夏野菜🍅収穫会」を開催しました👨‍👩‍👧
いずれも晴天に恵まれ🌞、毎回3組、計9組の親子が来てくれて、トマト、ナス、ピーマン、キュウリをどっさり採りました。収穫はすべて参加者たちで山分けです。

1週目
2週目
3週目

暑さをものともせず、子どもたちが先を争うように次々と収穫していきます👧👦
完熟のミニトマトを、採ったその場でお口にパクリ。すっごく甘くてもう1個、もう1個🤤 キュウリも皆でポリポリと丸かじり。生のピーマンをかじってた子も😆
ジャガイモ掘り会の時にも書いたけど、子どもたちが自分で収穫をして食べるのって、体感的で分かりやすい最良の「食育」なんじゃないでしょうか

あと最近特に思うのは、僕ら人間には動物としての本能的・根源的な欲求として、食欲につながる「収穫欲」というものが潜んでいて、畑に来るとそれが呼び覚まされるのではないか、ということです。
だから多くの子どもたちが、畑に来ただけでワクワクしてくれる😍

もちろん野菜だけじゃなくって、例によって蛙さん🐸や蝶🦋バッタ🦗いも虫さん🐛たちにも夢中だったけれど😍

小さな恵多農園での親子イベントが毎回こんなに好評なのは、皆さんがそんな体感的な魅力を感じてくれているからじゃないかな、と手応えを得ています🥰

今後の農園の方向性が見えてきた夏

この3週連続の収穫会が成功に終わり、8月初めの鹿児島NOTE FARM訪問(前回の投稿参照)が終わったあたりで、僕は暑さでくたばってしまったんだけれど、今後の農園の在り方について、方向性がほの見えてきた夏でもありました

僕は、見事な野菜をたくさん育てて売る農家さんを目指すのではなく、誰もが自分でちょこっと野菜づくりをすること、家庭菜園を気軽に楽しめるようになる活動をしていきたいと考えています。

そんな僕自身が営む農園は、もはや家庭菜園の域は超えているけれど、農家さんのように大規模でもない。家庭菜園以上、農家さん未満の広さがいい。
そこは自然豊かな体験農園であり、自然との調和の中で生きる歓びを分かち合おうとする人たちの、ささやかな拠点でありたい

さらには、夏の酷暑や温暖化をただ嘆いているだけでなく、ほんのわずかでもそれに抗う試みを、農園や家庭菜園を舞台にやっていけたら、とも。
それについては、もう少し考えが具体化したら書かせてください。

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