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天使の分け前ふたたび:グレイトフル・デッド"From The Mars Hotel: The Angel's Share"
グレイトフル・デッドの50周年記念天使の分け前シリーズの、Wake of the Flood篇については何回にも分けて詳細に書いたにもかかわらず、まだ完了していないのに、もうつぎのFrom The Mars Hotel篇がリリースされてしまった。 元盤のリリースは1974年、たしかに半世紀たったのだが、それにしても、あまりと云えばあまりな光陰矢の如し、「♪あれから50年」じゃあ、ただのジジイとババア、歌にもならない! ただただ落莫果てしなし。 しかし、今回は、これまでの三
再びハープ・ジャズ:The Daphne Hellman Quartet - Holiday For Harp, 1959
ハープ・ジャズというのは一握りなのだと「楽器コンビネーションの冒険:マット・マシューズのSwingin' Pretty and All That Jazz, 1960 」では書いたが、求めよ、されば与えられん、探してみると、不思議に見つかるもので、またひとつ、楽しいハープ・ジャズ盤に遭遇した。落語「山号寺号」の旦那のセリフじゃないが、「あるものだねえ」である。 このところ、しじゅうInternet ArchiveのLPリップを見ているのだが、IAでは何かのページを見ると、下
バディー・モンゴメリーのA Love Affair in ParisとThe Montgomery Brothers in Canada
◎ヴァイブラフォーン・クレイジー 中学の時に最初に買った4ビート盤は、ゲーリー・バートン・カルテットのDusterだった。 ラリー・コリエルが聴きたかっただけなのだが、バートンのヴァイブラフォーン・プレイにも魅了されたし、さらにはスティーヴ・スワロウのベース(この時点ではまだストリング・ベースのみ)にも感心した。その勢いで、70年だったと思うが、日比谷公会堂でのゲーリー・バートン・カルテットも見に行った。 中年になって4ビート蒐集を再開した時も、まずバートンで、あの時代
楽器コンビネーションの冒険:マット・マシューズのSwingin' Pretty and All That Jazz, 1960
「マット・マシューズの4 French Horns Plus Rhythm」という記事の最後に触れたアルバム、Mat Mathews - Swingin' Pretty and All That Jazz, 1960のLPリップのFLACファイルをInternet Archiveで手に入れ、ノイズ・リダクションをかけた。 IAのMat Mathews - Swingin' Pretty and All That Jazzファイル IAのLPリップの大多数は非常に状態が悪く
Bumble Bee Twistとリムスキー=コルサコフのThe Flight of the Bumble Bee棚卸 その2 クラシック篇
ヴェンチャーズを先にと思ったのだが、正体不明トラックの調査はいよいよ泥沼、一向に曙光見えず。よって、先に、調査など不要、こちらがたいしたナレッジ・ベースを持ち合わせないため、突っ込むに突っ込めず、ただそこにある音を聴くだけですむ、クラシック関係を片づける。いや、その前に前回の「ポップ篇」の補足を。 ◎(たぶん)最初のヒット・ヴァージョン、フレディー・マーティン&ヒズ・オーケストラ盤Bumble Boogie 前回の記事を読んだ友人から、タイトルが違うせいで、このヴァージョ
Bumble Bee Twistとリムスキー=コルサコフのThe Flight of the Bumble Bee棚卸 その1 ポップ篇
(これは「サーチャーズとラヴァーン・ベイカーのBumble Bee、ついでにリムスキー=コルサコフのThe Flight of the Bumble Bee」という記事の続篇、ないしは枝分かれなので、気になる方はそちらのほうもご参照あれ。) Everythingで検索して転がりだしたBumble Bee Twist=The Flight of the Bumble BeeをただFB2Kにドラッグして、聴きくらべ、それを書くだけの簡単なこと、のはずだった。 ところがどっこい
サーチャーズとラヴァーン・ベイカーのBumble Bee、ついでにリムスキー=コルサコフのThe Flight of the Bumble Bee
The Girls Got Soul 1960-69、という、アトランティックのカタログからオブスキュアな曲をサルヴェージして、小銭稼ぎを目論む(という意図ざんしょ?)ケント・レコードのWhere It's Atシリーズの一枚を聴いた。 タイトル通り、60年代女性R&Bシンガー集。昔、日本ですらかなりエア・プレイがあって、ぜんぜんレアじゃないスウィート・インスピレーションズのヒット、Sweet Inspirationsがオープナーだが、あとはまあ宣伝通り、覚えていなかった曲