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【52.6%が読書すらしない…世界一学ばない国・日本の「1兆円リスキリング支援」を活かすにはどうしたらいいか?

特に人事・人材開発担当者に読んでいただきたい。

1兆円のリスキリング予算のおかげで社員研修や新規事業にクリエイティブ・マネジメント(アート×デザイン思考)を導入したいというご相談が急増しました。

これだけはいっておきます。
表面的な研修しても何も変わらないです。むしろ時間の無駄なので通常業務してた方がましかもしれません。実際、そう思いながら社員研修に参加させられている人も多いでしょう。

「学ばない国民」に「必要なスキルを明確化」からスタートするのは疑問です。本質からしっかりスタートして欲しい。制度の導入が目的になって欲しくない。なぜリスキリングが必要なのか?なぜ学びたいのか?何を学びたいのか?どうやったら環境が変わるのか?最終的に目指すものは何か?

one on oneやDX、SDGs、同様に、全てのバズワードは導入することが目的になるから失敗するのだと思います。つまり、目的からスタートではなく手段から導入すると大体何も変わりません。

そもそもスキルを身につけても活かせる環境がない。つまり組織カルチャーの器となる環境整備からスタートする必要があると感じています。私のアート×デザイン思考は『自律して創造的に生きるスキル』を学ぶ事になるので、本気で理解すると離職される可能性があります。つまり、創造的で自律した社員を活かせる組織の器が必要です。学んだ人才をどう活かしていくか?学んだ個人が学びをどう活かせるか?
例えば、学んで終わりではなく学んだ人たちのコミュニティーによって継続的に自社のカルチャーが変わっていくとか、リスキリングから派生する組織カルチャーがウエルビーイングやエンゲージメントにつながる構造を作るなど、学んだ結果どうなっていきたいかまでの設計が必要だと思います。
これは一般の研修会社ではできない事ですがリスキリングの価値の本質はそこにあるのだと思います。

内発的に学ぶには会社のためでなく自分のための学びであること。本当は自腹で学んで欲しい。所詮会社の経費ってう姿勢がダメな理由の一つ。せめて、本気度の高い人を選抜するとか、受講は有料(補助金はあり)だけど、業務工数を学びの時間に割いてあげる等、対応が必要です。

Google他海外の企業には仕事の20%の時間を個人の研究や学びの時間にすることが許されています。日本の場合、通常業務+学びで120%になる可能性もあって、学びながら仕事=業務が増える。となると根付きません。組織は自己学習に時間を与える必要があると思います。それも含めた個人の評価制度が必要になるかもしれません。

現在、大手広告代理店さんでクリエイティブの社内研修を行っています。全員が変わる必要はない。でも、無駄な時間にしたくないので講師としても試行錯誤しながら行動変容につながる講義を考えています。嬉しいことに、シバさんと飲みたい、という感想がみられ始めました。もっと自分のものにしたいということです。これも学びたい意欲だと思います。いいい流れができてます。

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