黒川昼寝

黒川昼寝

記事一覧

すずらん(第5話)

4日後、俺は学校に復帰した。復帰初日は学校まで父が気遣ってか送ってくれた、いつもの登下校ルートを外して。「純平、じゃあな」「うん。」1週間ぶりの学校はいつも通りだ…

黒川昼寝
4か月前
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すずらん(第4話)

「純平!!なんで守ってくれなかったの?!お姉ちゃんが、、お姉ちゃんが、、純平いたら守ってくれたでしょ」「ごめんなさい、いちねえ。ごめん美奈。おれどうして、、」「…

黒川昼寝
4か月前

すずらん(第3話)

「いちねえ?!美奈?!うそおおお」リビングのテレビから流れるニュース。ガシャンパリーン。固まった母、重力に従って落ちるコップ。俺はその後ずっと泣き続けた、そして…

黒川昼寝
4か月前

すずらん(第2話)

「起きて、少しだけでも食べよ。おかゆ用意したよ。薬も飲んで。」起きたらもう8時だった。「あれ、美奈来た?」いつもだったら起きるのに…びっくりした俺は聞いた。それ…

黒川昼寝
4か月前

すずらん(第1話)

「大人になったら、純平とけっこんするんだ!」「私達ずっと一緒だよ」美奈は俺のことが大好きだった。俺も好きだったが照れ臭くてこんなセリフ一度も言えなかった。  家…

黒川昼寝
4か月前
2

子どものころから勇者だったあなたへ。

書いたらみにきてね。

黒川昼寝
4か月前

人間関係(友達付き合い)

ニコニコしてる。 11月にすれ違った友達と仲直りできた気がするからである。 しばしば僕は、「友達多いね」と言ってもらえる。自分ではあまり実感がないけど側から見たら…

黒川昼寝
4か月前

軽く自己紹介をしよう(1)

初めまして。初めましてじゃない人も居ると思うけどまぁ初めましての体で読んでほしい。 黒川昼寝といいます。普段は日本のどこかで大学生をしてる。大学では週に3回練習…

黒川昼寝
4か月前
13

科学と宗教

科学と宗教(書き散らし) なぜ分かり合えないのかれ⇒宗教は価値観をアップデートしないから 科学=その時点でわかっている事実が中心 宗教=かつてわかっていた事実を元…

黒川昼寝
11か月前

第一話

「ずっと、、待ってるからね…」”お姉ちゃん”の手をとりながら泣き叫んだと思う。背中側には来年開業するホテルの建設事務所がある。真っ暗で大きなプレハブ小屋は吸い込…

黒川昼寝
1年前

インフラと経済

【公共交通機関のほとんどが私鉄】 僕らは普段あることが当たり前だと思っている。“公共”という言葉がエスカレートしている面はあると思う。コロナ以後鉄道会社等の運営…

黒川昼寝
1年前
3

戯言

人間の過去を美化する能力って凄く素敵で、多分この能力無しでは今の素晴らしい文明は築き上げることはできなかったと思うけどかなり危険な諸刃の剣だと思う。 対策として…

黒川昼寝
1年前

すずらん(第5話)

4日後、俺は学校に復帰した。復帰初日は学校まで父が気遣ってか送ってくれた、いつもの登下校ルートを外して。「純平、じゃあな」「うん。」1週間ぶりの学校はいつも通りだった。まるで何も起きてなかったかのように。
 唯一違ったのはいちねえの机に花が添えられていたところだ。お昼休みの賑やかな教室のなかでいちねえのせきだけ浮いていた。まるでだれも触れられない空間になっているかのように浮いていた。上級生の教室で

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すずらん(第4話)

「純平!!なんで守ってくれなかったの?!お姉ちゃんが、、お姉ちゃんが、、純平いたら守ってくれたでしょ」「ごめんなさい、いちねえ。ごめん美奈。おれどうして、、」「お姉ちゃんが、うわああん。純平の嘘つき、もう知らない。大っ嫌い。」「美奈、美奈は元気なの?走れるの?」
気づいた時には美奈はいなかった。家に戻ろうとしたが美奈の家は取り壊され隣の空き地と合わせてアパートが建てられていた。俺はすごくうなされて

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すずらん(第3話)

「いちねえ?!美奈?!うそおおお」リビングのテレビから流れるニュース。ガシャンパリーン。固まった母、重力に従って落ちるコップ。俺はその後ずっと泣き続けた、そしていつの間にか眠りにおちていた。次に目を覚ました時は翌朝だった、昨日のパジャマのまま。頭は重くボーッとしている。熱はまだあるみたいだ。悪い夢を見ただけであって欲しい、その夢はトイレに行こうと自室を出た瞬間崩れ落ちた。反対側で母が父の分を含めた

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すずらん(第2話)

「起きて、少しだけでも食べよ。おかゆ用意したよ。薬も飲んで。」起きたらもう8時だった。「あれ、美奈来た?」いつもだったら起きるのに…びっくりした俺は聞いた。それ以上に驚く答えが返ってきた。「きてないわよ」「なんか忙しかったんじゃない?明日には持ってきてくれるわよ」何してんだよ美奈とは思ったがどうせ今なら会えないのでまぁいいやと思うことにした。

「次のニュースです。今日のお昼頃、𓏸𓏸市で下校中

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すずらん(第1話)

「大人になったら、純平とけっこんするんだ!」「私達ずっと一緒だよ」美奈は俺のことが大好きだった。俺も好きだったが照れ臭くてこんなセリフ一度も言えなかった。
 家が隣同士だった美奈そしてその姉の一葉とはいつも一緒だった。クラスは違ったとしても幼稚園、小学校の帰りも一緒。一葉ねえちゃん、いちねえも俺のことを弟の様に可愛がってくれた。しかしその生活はある日突然終わりを迎えた。それは俺たちが小4の3学期の

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人間関係(友達付き合い)

ニコニコしてる。
11月にすれ違った友達と仲直りできた気がするからである。

しばしば僕は、「友達多いね」と言ってもらえる。自分ではあまり実感がないけど側から見たらそうなのかもしれない。友達に恵まれている自覚はある。

なぜ僕は友達が多く恵まれた日々が過ごせているのだろうか?

よく言われるのは「コミュ力がある」かららしい。確かに門司港に遊びに行って友達を増やして帰ったみたいなこともある。そういう

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軽く自己紹介をしよう(1)

初めまして。初めましてじゃない人も居ると思うけどまぁ初めましての体で読んでほしい。

黒川昼寝といいます。普段は日本のどこかで大学生をしてる。大学では週に3回練習があり週末には試合のできる野球部に所属している。趣味は野球囲碁読書あとは料理や山登りとかとかかな。
勉学の方も結構忙しくて勉強と部活以外のことがほとんどできていない状況だと思う。
バイトも今はオンラインでの個別指導を少ししているだけに過ぎ

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科学と宗教

科学と宗教(書き散らし)
なぜ分かり合えないのかれ⇒宗教は価値観をアップデートしないから
科学=その時点でわかっている事実が中心
宗教=かつてわかっていた事実を元に考えられた合理的な説明の一つ

つまり、科学と宗教は根本的に同種のものと言えるのではないか
(だからこそどの宗教とも分かり合えない)
現代科学の発展は著しく宗教的価値観との齟齬が大きい(そもそも想定されていない存在も発生 例:カースト制

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第一話

「ずっと、、待ってるからね…」”お姉ちゃん”の手をとりながら泣き叫んだと思う。背中側には来年開業するホテルの建設事務所がある。真っ暗で大きなプレハブ小屋は吸い込まれそうで不気味だった。稲妻が目の前で走る。キャーと叫びながら目を背けた。怖くて身体は動かない。お姉ちゃんの手を強く握りしめた、しかしその感触はスッと消えていった。気がついたらあたりはしんとしている。お姉ちゃんと叫んだつもりだが声にならない

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インフラと経済

【公共交通機関のほとんどが私鉄】
僕らは普段あることが当たり前だと思っている。“公共”という言葉がエスカレートしている面はあると思う。コロナ以後鉄道会社等の運営会社が採算上の問題を大っぴらに言い始めた。コロナが収束したらもどるだろうか?おそらくノーだ。
1番大きな理由は人口減少。このままだと「田舎」路線は加速度的に消滅していくだろう。利便性のない土地が再興するチャンスはほとんどない。地方創生の名の

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戯言

人間の過去を美化する能力って凄く素敵で、多分この能力無しでは今の素晴らしい文明は築き上げることはできなかったと思うけどかなり危険な諸刃の剣だと思う。
対策としては自覚だと思う。
自分は自分の過去を必ず美化して振り返っていると自覚すること。その一般化に風化というものがあるのかなと
ただ風化には二種類あってない物にすることと美化することがあると思う。前者は軽視から後者は真剣に取り組んだが諦めてしまった

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