えせてん

言葉の魔術師。

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【生徒募集】スカイプ家庭教師やります!

ということなんですが、DMでいちいち対応するのも面倒なので、note書きます。 最初に断っておくと、みなさんが一番気になる… 「ずっとE判定」から「ずっとA判定」の間に一体何があったのか!? という質問に対しては、 「過去問演習をした」 というめちゃくちゃありきたりな答えしか用意されていません。 実際、その通りだったのですから。 しかし、過去問演習なんて、誰でもやっているはず。私に限って、どうして直前の1〜2ヶ月で急激に得点力を伸ばす結果となったのか。 今回は

    • 【勉強法】英語は発音からやれ!

      英語の発音には大昔からこだわってきました。中学1年生のとき、英語に苦手意識があり、その原因を自分で探ったところ、どうも「発音が悪い(発音に自信がない)」ことではないか、と。そう思ったわけです。私はその日から、英語の発音の練習を始めました。恥ずかしかったので、毎晩布団に潜っって、こっそり練習しました。 私自身は、紆余曲折あってようやく発音指導者レベルにまで達したのですが、近道というか、着実に正確な発音を身につける方法はあります。発音記号を覚えるとか、子音をしっかり飛ばすとか、

      • めちゃくちゃ前衛的な私のコラール作品

        https://creofuga.net/audios/63094

        • 1 私は

           私が何者なのかを語るために、まず私が何をやったのかを説明するのがいいだろう。

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          おせっかいおばさん

           そう昔のことではありませんが、あるところに、おせっかいおばさんがいました。もちろん、自分でそう名乗っていたわけではありません。周りの人たちから、そう呼ばれていたのです。おせっかいというのは、必要以上に人の身の上を心配したり、困っている人がいると事情を根掘り葉掘り聞こうとするような人のことです。おせっかいおばさんは、たしかにおせっかいでした。たとえばこんな具合です。  ある日、おばあさんが杖をついて歩いていると、どこからともなくおせっかいおばさんがやってきて、こう言いました

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          序章 デジャ・ヴに悩まされる男

          「…まただ」  一体何度これを繰り返したのだろう。この、合わせ鏡のように無限に続く記憶の重なりの感覚。ニーチャの永劫回帰の教説に触れてからというもの、正志はいわゆるデジャ・ヴに悩まされていた。宇宙が無限の時間を有するならば、いずれある時点と全く同じ状態へとたどりつく。宇宙が因果律に支配されているならば、つまり、過去が未来を決めるのであれば、宇宙の歴史はそこから全く同じことを繰り返すことになるだろう。宇宙とは状態の時間変化であり、状態の変化は因果律が引き起こす。この構図におい

          序章 デジャ・ヴに悩まされる男

          鬱抜け初めの一歩 〜あの無限に続く「負の思考スパイラル」から一時退避するコツ〜 そして、完全なる鬱抜けへの完全マニュアル

          私は、病名不明の精神疾患(症状の種類が多様すぎて診断名がつかない)なのですが、今年は「鬱」との戦いでした。タイトルにもあるように、その過程で得られた、「負の思考スパイラル」から(一時的にでも)脱出する方法を、今回は紹介したいと思います。まず、負の思考スパイラルとはどのようなものか、そしてその悪循環がいかに恐ろしいものであるかについて、Twitterから、みなさんの的を得たツイートを引用したいと思います。 どうでしょうか? 経験のある人はもちろん、これらのツイートを読めば、毎

          鬱抜け初めの一歩 〜あの無限に続く「負の思考スパイラル」から一時退避するコツ〜 そして、完全なる鬱抜けへの完全マニュアル

          師走の恋人たち

           以前、「あなたの歌声はまるで魔法のよう」と言われたことがある。嬉しい反面、しょせん恋する統合失調女の戯言だろうという気もして、素直に感謝を受け取れないでいた。彼女は私に断薬を勧められて、その通りにし、彼女が私との時間を夢見ていたであろう12月の終わり頃に「私、おかしくなっちゃった。メリークリスマス」と言って、それ以降、音信不通になった。彼女は元気にしているだろうか。  思うに、言葉それ自体が魔法である。タイミングさえ噛み合えば、言葉は本当に奇跡を起こす。私は言葉の魔術師だ

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          PARADICE×PARADOX

          「俺はもう帰るよ。蛙だからカエルわけじゃないぞ。そこんとこ、よろしく」  世界が終わって、人間を含めたあらゆる生き物たちが、海の岸辺に集まって、みんなでかつてのふるさとへ帰ろうとしている中、蛙は親友の狼にこう言って、ひとりで自分の井戸へ帰りました。 「『井の中の蛙、大海を知らず』か…、知らなくて正解だったのかもなぁ」  蛙はぴょんと飛び跳ねて、井戸の中に飛び込み、内壁にヤモリのようにぴったり貼りついてはまた壁を蹴り、暗い、暗い井戸の奥底へと潜っていきました。世界が終わりを迎え

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          泣いた赤鬼のその後

           ひとしきり泣き終えると、赤鬼は家にかえって、寝ました。寝ている途中で人間たちがやってきて戸を叩き、赤鬼を呼びましたが、赤鬼はその音に気づきませんでした。人間たちはあきらめて帰りました。  夜、目覚めると、赤鬼はすぐに青鬼がいなくなってしまったことを思い出して呆然としました。自分はひょっとしたら取り返しのつかないことをしてしまったのではないかと思いました。それから赤鬼は、考え事に耽ることが多くなりました。 「鬼さん、鬼さん。今日もみんなそろってやってきました。いやぁ、あな

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          結局、相手の独我論を認めるかのような態度が必要だということだな。それでようやく対等の関係に立ったことになる。

          結局、相手の独我論を認めるかのような態度が必要だということだな。それでようやく対等の関係に立ったことになる。

          わたしだけが存在する

          ツイッターをやっていると、まぁいろんな人がいるんだけど、結局みんな同じような状況だなとも思う。 つまり、いろんな人がいるというようでいて、同じような人しかいないと思える。 そして、自分もまた同類であるということにも気づかされる。 ところで、そのことに気づいている自分、これは一体何者なのだろうか。 そいつがいるといないのとでは大違い、という気がするのだが、それがいないように見える人たちの中には、本当にそいつが存在していないのだろうか。 というか、「彼ら」の中にはそれが

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          自由と生の研究

           私が精神病になったのは、色々な理由・原因が考えられるだろうが、その「意味」としては、「狂気と絶望に関して体験的に知り尽くすこと」そして「その経験を生かして精神科医になること」だったと考えている。これは事後的な都合の良い自己正当化のための解釈ではなく、実際、狂気に陥るときには半ば自覚的にあえてそうしたのである。当時は「方法的狂気」と自称しており、また、「誤謬パターンの網羅」ということも言っていた。間違った生き方をあえて網羅的に試すことによって、正しい生き方の本質を掴もうとした

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