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風が吹くのを待つのではない こちらから吹かせるのだ
告知 ふくしまからこえをあげる 「未来の祀り」
8月27日(土)午後1時から 福島市 本法寺にて
詳細 http://www.mirainomatsuri-fukushima.jp/
風が吹くのを待つのではない こちらから吹かせるのだ
イベント告知 ふくしまからこえをあげる 「未来の祀り」
8月28日(日)午後1時から 福島市稲荷神社にて
詳細 http://www.mirainomatsuri-fukushima.jp/
和合亮一 開沼博 JFN 全国ネット「サードプレイス」「この震災を語る本当の言葉を探して」ノーカット版 ポッドキャスト配信中→ http://www.jfn.jp/News/view/place_wk/33338
雨がやさしさを降らせているままに
雨がやさしさを降らせているままに空は目を閉じて わたしはずっと話しつづけたいのに 風がこの部屋を出ていってから ずっと独りぼっちで 世界をつつみこむような 孤独といっしょに 口ずさむのだ 光と雲と海と大地の歌を それはわたしもあなたも知らないメロディ これから出会う鳥の羽の白さ
雨がかなしみを降らせているままに空は目を閉じて わたしはずっと話しつづけたいのに 風がこの部屋を出てい
野原でそっと揺れている木は孤独だ
野原でそっと揺れている木は孤独だ、風は手のひらと葉裏とを連れてくる、いろんな寂しさが吹かれている、静寂の音楽が高鳴ると、見えない四本足が、しなやかに駆け抜けていく、雲の涙に濡れるようにして、茨の冠を頭に飾って、無人の5月が急ぎ足で、心にひづめの跡を残していって、ハイヤ、ハイヤ。
野原でそっと揺れている木は孤独だ、風は音楽のミューズを招いて、その歌声はたおやかでこぼれるほどの光を降らせて
お知らせです
和合亮一オフィシャルホームページ ほぼ2年ぶりに 更新いたしました 書き下ろしエッセイ「本棚の前で話しませんか」を新作24本(!)と ショートエッセイセレクション「小さな窓を探して」を17本(!) 計41本 先ほど一挙掲載となりました → http://wago2828.com
歌でも歌いたいところなんだけど
歌でも
歌いたい
ところなんだけど
窓にもたれて
夜が更けていくのに
まかせて
口笛を吹いてみる
心の中で
ずっと
風が吹いているから
口をすぼめて
息を
優しく
涙が出てくるね
×
さびしさは
果物の内側にある
それを探し当てたくて
わたしはナイフを入れる
甘い果肉も
したたる汁も
いらない
たった一個の
泣きたくなるような
種子が
真ん中に
確実に
風が吹くのを待つのではない こちらから吹かせるのだ
告知 ふくしまからこえをあげる 「未来の祀り」
8月27日(土)午後1時から 福島市 本法寺にて
詳細 http://www.mirainomatsuri-fukushima.jp/
風が吹くのを待つのではない こちらから吹かせるのだ
イベント告知 ふくしまからこえをあげる 「未来の祀り」
8月28日(日)午後1時から 福島市稲荷神社にて
詳細 http://www.mirainomatsuri-fukushima.jp/
和合亮一 開沼博 JFN 全国ネット「サードプレイス」「この震災を語る本当の言葉を探して」ノーカット版 ポッドキャスト配信中→ http://www.jfn.jp/News/view/place_wk/33338
エッセイ「駅から駅へ」
横並び。私の右側では、大学生らしい若者が二人、何も語らずに席に座っている。一言も言葉を交わしていない。すぐ隣の彼は「ティファニーで朝食を」を熟読し始めて。もう一人はスマホで「ぷよぷよ」を熱心にやり始めた。いつまでも会話はない。
しばらくすると本から顔を離して、少しだけ首をかたむけてきっぱりと言った。「ガム食べる?」「いらない」。そしてまた二人は、押し黙ったままでそれぞれの世界に没入していった
エッセイ「その子守唄に耳を澄ませたい」
「ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの」。中学の頃。机の上で国語の教科書を見るともなしに眺めていると、母が後ろから覗き込んできた。この世に数多くある詩の中で、これが一番好きだと言った。ちなみに母の故郷は隣町であり、バスで三十分ぐらいの道のり。例えばどんなに近くたって、簡単には帰れないものなのよ…。そのような会話をしているうちに、この二行から静かに染み入るような慕わしさと寂しさと
もっとみるエッセイ「少し歩いていった先に」
キンコンカンコン。チャイムの音は教師をしていて、いつも傍らにある。時の知らせ。正確な音。授業開始、休み時間、清掃…。
教室にいるたくさんの人々が一斉に行動を開始する。例えばただいま現代文の授業を担当しているが、話し足りないことがあったとしても、切り上げなくてはならない。
少し歩いていった先に学校がある。たまに代休などがあって、平日に家にいたりすると、学び舎のチャイムを耳にする。
中澤沙央里ヴァイオリン・コンサート 「シャコンヌ ~そこに響くもの~」:トーキョー・ストーリー2014 第3期
中澤佐央里さんのヴァイオリンとのコラボレーション 無声音のリーディングを試みました ワンダーサイト渋谷 - トーキョーワンダーサイトにて