こしかわ

オールタイムのイントロドンと野球雑学には自信があります。ラーメンにはすこしうるさいです。

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1999年生まれの僕ら

京浜東北線の先頭車両、横浜駅から約5分。少しカーブのかかった高架橋の駅に着くと、僕は胸の高まりを抑えることが出来なかった。 父親を急かすようにシウマイ弁当を2つ買って、流されるように信号を渡る。そして人の波はY字の照明で照らされた巨大スタジアムへと吸い込まれていく。 ゲートをくぐると僕は思わず言葉を奪われてしまった。初めて見る野球、スタジアムと歓声の大きさ。そして初めて見たホームラン。 その全てを鮮明に思い出すことが出来るのは、僕だけではないはずだ。 2008年、ベイ

    • タイトル決めるのって大変じゃない??

      新卒一年目、会社に対して抱く唯一の不満は職場の最寄り駅が原宿にあることだ。表参道は背伸びをしても買えないブランドの旗艦店とその香水の香りで溢れているし、道ゆく人は誰しもがお洒落に見えてしまう。あとはランチが高い! 中途半端な気温が続いているので簡単に脱ぎ着できる羽織でも用意すればいいのだが、あの空間に着ていける丁度いい服が見つからない。入社から二ヶ月近く経ってもネットを彷徨い続けている。 自分の意識の問題でしかないけど、服飾業界でも無いのに毎日洋服で悩むっておかしいな??

      • 旅立ちの春が来た

        3月下旬、コートをしまうにはまだ早い。この冬ですっかり出不精へと逆戻りしてしまった僕は、同い年であり先輩でもある仲間の門出を祝うために大学へと向かった。 見慣れぬ装いをしている同級生を眺めながら久しぶりのキャンパスを歩く。四方八方でカメラが構えられ、その邪魔をしないようにするだけでも精一杯だった。どこか成人式を思い起こさせる光景であったが、あれはまだ2年前の出来事だというから驚きだ。 心理的な時間の長さは年齢に反比例するという『ジャネーの法則』は本当にあるのだろうか。大学

        • 12/26 横山武史と心中する。

          基本情報①展開と予想。 前走、2000m戦を前半57秒で逃げ切ったパンサラッサが先行。折り合い問題解消済み?のタイトルホルダーが2番手へ。この馬が刻む1000m-60秒のペースが基準となる。タイトルホルダーがパンサラッサを捉え第4コーナへ、早めに仕掛けたクロノジェネシスが前に競りかけ、直線でエフフォーリアがまとめて差す展開を想定。実力馬2頭の間に割って入れるのは、内枠イン突きの穴馬と外回しの有力馬(去年のクロノジェネシスをエフフォーリア、フィエールマンをクロノジェネシスと置き

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        1999年生まれの僕ら

          同年代の政治的無関心を憂えていたのは、このnoteを始めた時分だった。時世・風土・そして全年代の問題でもあったのに。おそらく今回も伸びない投票率、『Z世代』なんてハイカラなラベリングで期待され、「裏切られた」なんて言われても困るよな。不毛な世代間論争は避けよ。 ◎ペルシアンナイト

          同年代の政治的無関心を憂えていたのは、このnoteを始めた時分だった。時世・風土・そして全年代の問題でもあったのに。おそらく今回も伸びない投票率、『Z世代』なんてハイカラなラベリングで期待され、「裏切られた」なんて言われても困るよな。不毛な世代間論争は避けよ。 ◎ペルシアンナイト

          日本一大きな田舎

          「横浜市民と横浜市の外に住む人のイメージする『横浜』には大きな乖離がある。」これは横浜市民によって擦り倒されたネタの一つだ。 多くの横浜市民は『横浜』という言葉に対して横浜駅西口をイメージする。ビブレにドン・キホーテ、そしていつ見ても死んだ色をしている帷子川。飲食店も多く都会の喧騒を感じずにはいられない、ねむらない街。 そしてもう一方の『横浜』には、赤レンガ倉庫にランドマークタワー、そしてセカオワの歌詞にも登場したコスモワールドの大観覧車がある。桃源郷のような未来都市みな

          日本一大きな田舎

          夏休み4日目

          セミの鳴き声で目を覚ます疎ましい季節になった。 クマゼミの鳴き声は特に嫌いだ。奴の鳴き声は部屋に差し込む光と相まって、じわじわと僕のやる気を削いでいく。ただどれだけセミを恨んでも、夏休みというモラトリアムを与えてくれるこの季節を恨めない僕である。 先週の金曜日、僕は久しぶりに会った友人と焼き鳥を食べた、つくねと手羽先が美味しかったな。 そして五輪で土曜日を消化した後、前期最後のレポートを終わらせた日曜の夜に下痢と高熱の症状が出てしまった。流行病を疑ったが検査の結果は陰性

          夏休み4日目

          僕にフランス語を選択させた女傑へ

          大学1年生の時、僕は全部で4つあるフランス語の授業の単位を全て落とした。教授の話はまるで理解が出来なかったし、失礼ながらそもそも理解する気すら起きなかった(それはフランス自体にも興味がなかったのが原因なのかもしれない)。 そんな僕が二外でフランス語を選んだのには、ある女傑の存在が大きく影響している。先日のジャパンカップにて三冠対決を制した最強牝馬『アーモンドアイ』その馬である。 浪人時代のとある日曜日、僕は予備校を抜け出して隣接しているヨドバシカメラへと走った。塾の仲間も

          僕にフランス語を選択させた女傑へ

          トマトと図工と自己紹介

          トマトと図工、それから自己紹介。僕の小さい頃からの苦手な3つのこと。 トマトは小さい頃からその食感と匂いがとにかく苦手だった。情けない話、ついこの前までハンバーガーはトマト抜きで頼んでいた。 図工も上手く出来なかった。小学校の成績表ではABCの3段階評価でC判定を貰い、幼稚園の時に折り紙で作った犬には『名前はまだ無い』という名前をつけた。要するに自己表現が苦手な子供だった。 そして当然のように自己紹介も苦手であった。自分の記憶が遡れる限り、小学校4年生くらいの頃から『自

          トマトと図工と自己紹介