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Iimit

微かな鈍い痛みと共に
この身体に振動として
伝ってくるNostalogicな影絵
まるで 蜘蛛の糸を掻きむしる様
乾ききった空を幾度も掻いた



あの頃の 自分に問いかける
何もかもを投げ捨ててでも
決して這い上がれない蟻地獄に
自ら足を取られに行く 生き様が
この身体を蝕んでいく事に
怖さすら感じなかったのは
愛と欲の乗数に侵されて
ただの罪深き 堕落した者の
馬鹿げた宴なんだって   
解っていたからでしょ?



あなた  いつも
怯えてたじゃない
総てを奪われる事に
針のむしろ
そんな状況の中でだって
優越感に浸って
笑ってたじゃない



愛という 答えもない 何より
不確かで  確証のない  手網
引っぱっては 解かれて
また 引っぱっては ちぎられて
それでも  すがるしかなかった
悲しき無知なヒトだったって
今なら 理解できるのに
虚しさが  心を隆起させて
身体は  悲鳴をあげていたわ




誰かを愛して  それに応える為に
嫌われない配慮をして
言われるがままに  奉仕して
自分の意思なんて 皆無な程
罪を重ねて  同じ穴のむじなとなって
危険なルートをも躊躇わず歩む事が
幸せだと すり込み続けてた
求められる事に応えて 
喜ばせる事で  あなたも そう
私のこの手に 堕ちて行った




そうよ  あなただって   それはそれは
嬉しそうにしてたじゃない
このまま  地球が終わればいいのに
そんな言葉を呟いてたじゃない




そんな2人にしかわからない
歪んだ空間の中で  愛を与え続けて
残ったものは  深くえぐられた
目を背けたくなる傷跡だけ




それでも  愛を全うしていたって
わたしは信じたくって
そう思う他に  組み立て続けて
修復不可能に壊された 積木は
流木にもなれず  永遠に
さ迷い続ける



浮かぶ事も許されず
同様に  沈む事も許されぬまま







 

2024年、年明け早々、重たい作品。
新年、明けましておめでとうございます。



この作品こそ、私と言う感じがします。
これが、全て実話って我ながら凄まじいですね。



意図するものは読む方々の読解力に委ねます。 
ただ、この作品の『あなた!』って問いかけは自分自身(私)になんですよね。




今年は、年始から心穏やかではないですが、地球と言うこの星の自然の猛威には人は無力なんですよね。いつも。





災害に遭われた方々の心が一日でも早く和やかな方へと進むことを願います。





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