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理解力と説明力

人間関係の悩みは理解力と説明力の不足からくるものが多い。どちらの力もある程度持っていないとストレスになってしまうだろう。

理解力がないと話している相手が何が言いたいのか分からない。
説明力が不足していると伝えているつもりでも言いたいことが伝えられない。

だから人と話すのが苦になる。

以前以下の記事を書いたが団体に所属すると衝突しがちなこの論争も、お互いの気持ちを言い合える団体であれば、そこまで大きな喧嘩や揉め事にはならない。

例えば、ある人が「チョコ取ってきて」と言った。チョコというと赤い箱や茶色い四角いチョコレートを連想し、お菓子入れを探すその人の友人。一方、取ってきてと言った人は丸いトリュフチョコレートを青い箱に入れて冷蔵庫で冷やしていた。その人は手作りチョコを食べることが多かったからチョコ=冷蔵庫を探すものだと思っていたらしい。

これは自分が友人宅で数名で遊んだ時の出来事だったが、固有名詞の物体はよくも悪くも固定概念を持ちやすく、◯◯=こういうもの、と思い込んでしまう人も多い。

だから、聞いた方は詳しく聞かなくても理解しているつもりになり、説明する方も詳細を省いてしまう。

理解力がかなりある人の特徴は自身が分からないものを瞬時に判断し、相手に詳細を聞く、もしくは確認していることだ。
これはこういうもの、という決めつけをやめ、◯◯といったら自分はこうだと思ったけど相手もそれで合ってるかな?と。

説明力がある人の特徴は相手が知らないであろう情報を事前に把握し、伝えられる人だと思う。

「何で理解してくれないの」
「何で分かってくれないの」
という言葉もたまに耳にするが
むしろ何故理解される前提で話すのか。

どんなに長年一緒にいる相手だとしても所詮は他人。自分と脳味噌を共有しているわけではないから、理解されたいことがあるならば、ある程度は説明が必要だと思う。

また、理解力がない人も分からないなら分からないなりに言葉にして自分はこう受け取ったよ、と伝えられると良いのかもしれない。

1を聞いて10を知る人達ばかりではない。
1を聞いて1を知り、5程度こういうことかなと補う人も多いだろう。
1を聞いて0.1程度しか分かっていない人だっている。
1回聞いたからもう聞かないor聞けない、ではなく理解力が不足していると認め、これで合っているのか確認する行為を怠らないことが大切だと思う。

親子や上司と部下、友人関係などで悩んだ人は今一度、理解力と説明力について考えてみてほしい。何かの参考に、どうぞ。

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