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3匹の金魚[七話]別れの連鎖… 孤独の始まり

[七話]別れの連鎖… 孤独の始まり

三人から二人となり、
3匹から2匹となり…。

家の中も水槽内にも同じ、
別れを感じ、
刻まれた想い出が溢れ出る。

寂しさと辛さを押し殺し、
孤独のイラ立ちの矛先を母親強子に、向けた小太郎が唯一出た言葉が
「せめて金魚もがん子と一緒に連れて行ってやってくれ!」だった…

小太郎の母親、強子は罪悪感に耐えられず自身の家を飛び出し
小太郎に行方を告げる事なく
小太郎と2匹の金魚の孤独な生活が始まった。

我が子からも、
母親からも伝えられた
「別れ」と「孤独」
残されたのは
水槽の2匹の出目金
身に染みて感じる
「孤独」
生きる希望も失い
唯一、生きないと駄目な理由は残された
2匹の出目金の餌やりだけだ。

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