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風を呼びこみたくて(購入) -御村紗也 展 ‘scene'@銀座 蔦屋書店

 銀座で歩行者天国開催の、11月のある週末。

 銀座 蔦屋書店@銀座シックス。


御村紗也 展 ‘scene'(-11/24)

  ここで初めて出逢った作家、作品。


展覧会名と同タイトルの'scene'を買う

 そして、こちらの作品を購入した。

 衝動買い、はさすがにしなかったが、出逢ってから3日考え、やはり必要だと思ったので購入した。

作品への惹かれ方、のバラエティ

 わからないながらも、今までの自分と比べて数多くのアートを観て、ここにアウトプットをしてきたわけだけれど、作品への惹かれ方は、ほんとうにさまざまなのだということを実感している。

 例えば、地中美術館に1年も通い詰めたのは、モネの大睡蓮の展示室という空間そのものが、わたしにとっての1つのインスタレーションで、その場とシーンを、自分のなかにコピーしたかったからだ。再現できるように。

 犬島も、わたしにとっては、島そのものがアート。

 李禹煥作品は、どこで出逢っても、そのなかに入り込んで、彷徨ってしまう。

 草間彌生作品には、かき乱される!

 でも、例えば持ち出し可能なそれらの巨匠の作品を、経済状況やその他諸々が許し、手に入れられる状態になったとしても、生活空間に置いて同居できるかといえば、わたしは、難しいと思う。

 うーん・・・・作品に入り込んで彷徨い、廃人になりそうで。。

 その反面、
 惹かれる若手作家の小さな作品は、空間に在ってほしいと思う。毎日対話する相手として。

 残念ながら、とても惹かれるものがあったのに、縁がなくて購入できなかった作品を含め。


新しい風、が欲しいから

 御村紗也作品については、自分の生活空間に「置かれている」状態が目に浮かんだ。色でいえば暖色のほうが、とは思ったが、やはりこの作品だという想いが消えなかった。これは理屈ではなくて。

 作品を買うということは、作家に対する責任を背負うことになるのかな、と感じる。そのときの作家の大切ななにかが、注ぎ込まれたものだから。その時間は戻らないから。

 だから、購入すべきか考えた3日間は、その責任のようなものを自分に問うていた時間でもあったのだと思う。

 展示は既に終了しているが、引き渡しまで時間がある。自分で運べるサイズでもあるので、12月上旬、銀座まで取りにいって、一緒にお茶でもしてから、自宅に迎えよう。

 そして、実はわたしの中では、'scene'はすでに自宅にあるのだ。


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