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【人生のほんの1日】20221225 丁寧寄りな暮らし クリスマスディナーはいつも同じ店の同じ席で

生活の隅々まで自身の審美観を反映した「丁寧な暮らし」、とても素敵なライフスタイルだと思います。

が、私の場合は、日々いろいろな仕事や学びをこなしながら丁寧な手作業を伴う暮らしを完璧にこなすのは、ちょっと負担が大きいなと思うところがあり、毎日の全てを丁寧にするのではなく、できる時に自身が心地よいと思える範囲で丁寧さを取り入れることにしています。「丁寧寄りな暮らし」という感じでしょうか。

たぶん「心地よい」が「丁寧な暮らし」が求める本質、目的だと思うんですよね。

生活に丁寧さを追求しすぎると、いつの間にか丁寧さが義務や目的にすり替わってしまい、それを完遂するために逆に精神的な負担が大きくなったり、こなしきれないことにイライラしてしまったりして、「心地よさ」とは逆の結果になってしまうこともあるのではないでしょうか。

丁寧さを追い求めるのではなく、無理なく実践できる程度の「丁寧寄り」なライフスタイルが私にはちょうどいいかなと思っています😊

以前にもこのテーマで、ホカンスでの過ごし方を例に挙げました。

今回は、私がここ15年くらい版で押したようにルーティーン化しているクリスマスディナーの過ごし方について書きたいと思います。

私は、クリスマスに毎年違うイベントを考えるということはしなくて、長年通わせていただいているお気に入りのイタリアン 高崎市のトラットリアSHUNさんのディナーを、毎年同じ予約時間に同じ席でいただくことにしています。

トラットリアSHUNさんは、群馬県産の素材を創作的に用いてとてもオリジナリティのあるイタリア料理に仕立てて提供してくださるお店で、いつもシェフの独創的な解釈に刺激をいただけてとても楽しくて、開店当初からよく利用させていただいています。

家族や大切なお友達との会食などにも使わせていただいて、たくさんの思い出もありますし、何より長年のお付き合いなので、気心知れた感じでくつろいだ気分でディナーをいただけるのが掛け替えなく貴重なことと思っています。

たとえ格調高い素敵なお店でも、一見でいくとなんだかギクシャクしてしまったり、変な緊張感があったりして、なんだかくつろげなかったりしますよね。

クリスマスとかお誕生日とか毎年決まって来るイベントは、私的には華やぎたいけれど別に変わった刺激を求めたいとは思わないので、贅沢気分のディナーを馴染みのSHUNさんでいただくのが、自分には心地よいバランスだなと思っています。

私は普段は圧力鍋に材料を入れてスイッチオンするだけのスープ夕食とか、もっと面倒くさい時にはコンビニやファミレスで選べる範囲の丁寧寄りなヘルシーご飯(これも結構面白いと思うので別記事で書きますね😅)で意外と簡素に夕飯を済ませてしまっているので、年に数回SHUNさんでディナーをするということはそれだけで華やいだ気分になれるんですよね。ハレとケの日の落差を大きくするのがポイントですね。

SHUNさんでのディナーは私にとってはハレの日なので、比較的ご近所のなじみのお店ではありますが、クリスマスと誕生日のディナーの時にはジャケット着用で普段よりお洒落して出かけるようにもしています。

私としては、いろんな素敵なお店を調べて予約入れて一見で行くよりも、大切な日には毎年馴染みのお店のご縁を大切にして決まった店に行くのが「丁寧寄り」かなと思っています。なじみのシェフ&店長さん(奥様)とお話できるのも楽しいですし。たかが外食かもしれませんが、お店の方との心の交流にもお金では買えない価値があるのではないでしょうか。

毎年決まってクリスマスディナーを予約しているので、ここ数年はお店の方から時期が来るとお誘いをいただけるので確実に予約もできますし、何も言わなくても同じ席をご用意してくださいます。ツーカーな感じですね。これはお金では買えないお互いを思いやる気持ちの部分なんだと思います。通い続けることでお店の方と心地良い関係を築くと、肩肘はらずにリラックスして食事ができますよね。

たぶん本格的な「丁寧な暮らし」だと12月中旬以降は、クリスマスの飾りつけやクリスマスケーキの自作やディナーのお料理を作ったりとか、クリスマス以降は大掃除やおせちの自作やお正月飾りやらの構想と作業でなんだか大忙しになっちゃいがちではないでしょうか。かつての私がそうだったのでよく分かります😅

おそらく今の私が同じことをすると、それらの作業の忙しさで、「丁寧に暮らすこと」の本質である「心地よさ」「心の豊かさ」を見失ってしまう気がするので、普段忙しく仕事をしている分、クリスマスは丁寧に決めた外食ルーティンで心地良いひとときを過ごすことを優先しています。
私の場合は、あれもこれも丁寧にやろうとしようとすると疲労してしまって長続きしません😅 丁寧寄りくらいにできればまあ良しと、自分を赦してあげることにしています。


というわけで前置きが長くなりましたが、今年のクリスマスディナーは下記のような感じでした。


前菜 
オマール海老のキャビア添え、イベリコ豚のパテ
一枚ずつ添えられたナスタチウムやチャイブの葉がお皿的にも美しいですし、美味しかったです。園芸家ならではの楽しみももらえました。


パスタ1
イタリアさん黒トリュフがけ、トリュフピュレ入りサトイモのニョッキ、前橋産キクイモのソースで。
トリュフの香り高さもさることながら、地元で採れるサトイモやキクイモと上手に合わせて一皿に仕上げるところが素晴らしいと思います。

パスタ2
天然猪肉と下仁田ネギのラグーソース タリアテッレ。ユズとシークワーサーを添えて
青いお皿に黄みの色合いがとても映える一皿でした。猪肉の野趣ある味わいと柑橘類の爽やかな風味の調和が良かったです。


口直し
ゴボウとバルサミコのグラニテ

ゴボウとバルサミコですよ! 発想が大胆ですよね。スイーツとコース料理の中間な感じの味わいでメイン前の口直しにはとても良いバランスと思いました。


メイン1 魚料理
甘鯛のソテー そのフュメで仕上げたトマトソース仕立て

お庭で取れたフレッシュのオレガノが添えてあるあたりが園芸家心をくすぐりますよね。ウロコが松笠状にパリパリに焼かれたソテー具合もとても美味でした。

メイン2 肉料理
牛フィレ肉のグリル フォンドヴォーとオレンジで煮込んだ大根とソース
赤ピーマンのピュレ、フレッシュの春菊とフェンネル、フェンネルのマリネ

これまた上質のお肉の美味しさはもちろん、一瞬ヨモギかと見間違えた生の春菊やフェンネルといったハーブ類とのマリアージュも素敵でした。これだけの葉っぱの切れ端で何の植物か当てるのは、意外と園芸家の観察眼が試されるところですね。


ドルチェ
イチゴのティラミス 2023干支のうさちゃん🐰クッキー入浴バージョン
無農薬ハッサクとアーモンドの田舎風焼きケーキ
小菓子 桑茶のメレンゲ、シナモンとクルミのビスコッティ

毎年デザートの盛り付けが素晴らしいのですが、今年は泡風呂的なティラミスに入浴しているうさちゃんの演出がめっちゃ可愛くてとても和みました😊

そんな感じで、今年も寸分違わないルーティン具合で美味し楽しいクリスマスディナーをいただきました。

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