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パートナーの産後うつ

今日は産後うつの自助グループ交流会に参加した。

講師は産後うつの回復者であり、周産期のメンタルヘルスの勉強会、自助グループのコーディネーターをしている宮崎弘美さん。

産後鬱やそのケアについて記された「Beyond the Blues」のパートナーについての章を解説してくれた。

ママ(母親役割をになっている人々)だけではなく、パートナー(父親役割をしている人々)も鬱になる。

10パーセント程度のパートナーが中等度~重度の鬱を経験するそうで、ママがうつ病、パートナー自身に既往歴がある場合、産後に鬱を発症しやすい。

パートナーの場合は、イライラや怒りっぽくなったり、ものに当たったり、暴力を振るったり、家から逃避する、睡眠困難、食欲の変化、経済的な負担を強く感じたり、全ての物事が歪んで見えたりする。

パートナーの鬱もママの産後鬱と同様に子どもの行動や情緒の発達に影響があり、サポートを受けること、心理教育を受けることが大切である。

という内容だった。

これまで母親のメンタルヘルスにばかり注目されてきたが、父親のメンタルヘルスももっと注目していかなければならないのだろう。

父親のメンタルヘルスにはジェンダーの問題も絡み合っていて、男性は弱さを見せてはいけない、人に頼ってはいけない、家族を養わなければならない、というプレッシャーは計り知れない。

男性の場合はSOSを出しづらく、出したとしても物理的、心理的に支えてもらえる人や環境がなかなかなかったりするのも課題なのではないだろうか。

無意識にジェンダーを押し付けてしまい、男性を追い詰めてしまっている場合もあるのだろう。

私たちはもっとジェンダーに意識的になり、どんな言葉かけをすべきか、考えていかなければならない。




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