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30代男性 スカート丈の変遷 2023年5月【3】

まえがき

私はスカートを穿きたい男性です。先日「スカートを穿きたいけど穿けない」という悩みについて書きました。

今回はその悩みを乗り越えていく過程を、画像と共に紹介します。今ではミニスカートまで穿けるようになりました。

まずは自己紹介。私は37歳で、身長166cm、体重46kg、ウエスト65cmです(2023年5月現在)。

ズボンの上から穿く

はじめはズボンの上から長い丈のスカートを穿いてみました。これでさえ緊張したのを覚えています。2020年の秋です。

スカート単体で穿く

次にズボンを脱いでスカート単体で穿きました。ここまでが2020年です。

2021年と2022年は停滞。夏は素足でしたが、丈は膝下でした。

膝上丈に挑戦

2023年5月。膝上丈で街に出てみました。

この写真は埼玉の川越で撮影したものです。これで街を歩き回りましたが、誰かに振り返られるようなことはありませんでした。自転車を借りて観光もしました。

ミニスカートに挑戦

その数日後、ミニスカートに挑戦してみました。これは膝上8cmぐらい。

この日は新宿をウロウロしました。話題の歌舞伎町タワーを見て回ったりしました。

膝上13cm

不審な目を向けられることはありませんでした。そこで、できるところまで短くしてみようと考えました。腰の部分を折って更に短くしました。膝上13cmぐらいです。

こちらも全然問題ありませんでした。37歳男性がレディースのスカートを穿いて街を歩いても、誰も何も言いません。ミニでも平気です。楽しかったですね。爽快でした。

ちなみに脚を覆っているのはタイツではなくソックスです。サイハイソックスといって、丈が太ももまである靴下です。

この格好のまま電車に乗って、埼玉の自宅に帰りました。ベッドタウンの住宅街ですが、ここでも不審な目を向けられることはありませんでした。

いつでもスカートを穿けるようになりたい

今はただ街を徘徊しているだけですが、いずれはどこに行くにも、気負うことなくスカートを穿けるようになりたいです。もちろんTPOには気を使います。

基本的に考えるべきなのは「スカートで構わない場所かどうか」だけだと思います。スカートの女性がいる場所なら、スカートの男性がいてもいい。それだけです。

もちろん学校や会社のルールを無視するわけではありません。私は無職なので、自分に合わない場所を避けるだけです。

スカートしか穿かないというわけでもありません。それではスカートに縛られていることになります。選択肢としてスカートがある状態を目指しています。

今後の展望

今後挑戦したいのは、素足で膝上丈ですね。男性の膝周りはいかにも男性らしい骨格が出るため、レディース服と合わせるのが難しいです。でもスコットランドのキルトを見れば、できないことはないとわかります。

それからタイトスカートですね。それほど難易度が高いとは思いません。フレアのミニ丈をクリアした以上、その変形でしかないからです。

タイトの難しさは、男性の直線的な体型がしっかりと出てしまうところです。フレアなら隠せますが、タイトでは隠せません。でも着てみたいですね。

あとはワンピース。この服装の女性を見るたびに、うらやましくて悲しくなってしまうのです。この思いは是非とも晴らしたいですね。

実は既に着て歩いた経験はあるのですが、それは春秋用のニット素材でした。夏の間に、夏用ワンピースに挑戦したいです。あの足から上半身まで風が抜けていく感じがとても心地よいのです。

スカートが許されないことは男性抑圧の象徴

ワンピースに限らないのですが、私はスカートの中に風が入ってくる時、男性の息苦しさを思うのです。男性はズボンしか許されないため、あの風の気持ちよさを知りません。

(着流しや浴衣なら味わえますが、着る機会も、着用人口も、女性のスカートと対比できるレベルにありません。ほとんどの男性は、一生ズボンだけを穿いて過ごします)

ズボン以外の選択肢がないこと。スカートという選択肢が許されないこと。私にはこれが男性抑圧の象徴に思えます。学校で勉強して卒業したら働く。この生き方しか認められないことの象徴です。

ズボンは機能的です。その衣服しか認められないということは「男性はただ機能的であれ」というメッセージではないか。そのように思えるのです。

ズボンと男性抑圧の関係については以前書きました。

つまり、男性は男性の格好をしているために、男性の性役割を押し付けられるということです。目の前にいるのが男性であるとはっきりしていても、女性の格好をしていれば「君は男だから力仕事ね」とはならないと思うのです。

ズボンは動きやすい。そのような衣服を常時着用しているために、力仕事・危険な仕事を押し付けられる。そういう面があると思うのです。

私はスカートを穿きたいから穿いているだけです。しかし男性がスカートを穿くことは、男性に押し付けられる不当な性役割への抗議の意味を持つと考えています。

【追記】このテーマでラジオをつくりました

ぜひ聴いてみてください。

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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

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