安早卯

DVDレンタルで あ行から映画を観ていきます。

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はじめに

小学生のとき “自由学習帳”なるものがあった。 1日1ページ 何でもいいから勉強で埋めるというものだ。 私はそれをもっぱら文章で埋めた。 よくやったのが読書感想文。 そして 読書すらおっくうなときは 映画感想文。 さらに それすらもおっくうだった日は インディジョーンズの映画感想文・半ページに ハリソンフォードの似顔絵・半ページ。 半ラーメン 半チャーハン 好き。 餃子もつけると なお好き。 そんな怠惰な内容に 『もっと若い頃がカッコよかったなぁ…』と コ

    • あの日のオルガン (2019)

      あ行に並んでいなければ 知りもしなかった作品。 疎開保育園といって 戦争中に 園児たちと保母さんで 疎開をしていました という 実話に基づいたストーリー。 子どもの安全のために 保母さんを信頼して任せる という親もいるけど まだ幼い子どもたちを 疎開に出すのが不安な親もいたりで 最初は揉めますが 東京にも空襲がやってきて 親たちも決意します。 ただ、疎開先で (古寺にみんなで住む) 子どもたちも不安定になるし 保母さんたちも慣れない土地で (何もない古寺にみんなで

      • 浅田家! (2020)

        公開した頃、京都旅行してたなぁ……。 京都の映画館で看板見たなぁ……。 と、はっきり覚えている作品。 観るのは一回目。 よかった。 笑えて、泣けて、笑える 幸せな映画でした。 題材にもなっている写真 写真って 中でも家族写真って すごく特別なものなんだな、と。 今まで気に留めたことがなかったけど 写真に収めておくってことが いかに大切なことか。 見返すことなんてないし と、思う人もいるかもだけど 写真って意外と 見返すために撮るんじゃないのかもしれない。

        • 愛と誠 (2012)

          これはハマった。 役者も 音楽も アクションも 照明も 私のツボにハマりました。 1970年代の「愛と誠」は 観たことないんだけど たぶん私は この2012年版のテイストが 好きなはず。 序盤シーンの照明が すごくよくて こんなにもエンドロールで スタッフ欄を見るのが 楽しみだったのは初めてかも。 出演陣も とにかくみんなよかった。 一青窈のお芝居を見るのは 初めてだったけど すごくよかった。 あと! まだ幼い加藤清史郎くんが! こども店長くらいの時の彼が

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        はじめに

          R100 (2013)

          松本人志監督作品 初めて見ました。 とりあえず 私の頭にはなかった世界観で 次は何が起こるのかと 冒頭からとにかく ニヤニヤしてました。 ん? なぜニヤニヤ? 自分でもわかりません。 気付いたら ニヤニヤしていたというか。 立て続くシュールさに つい 笑ってしまっているというか。 なかなかの 問題作とも思うんだけど やっぱり「笑い」にたどり着くというか。 そんな感想を持ちました。

          R100 (2013)

          アキレスと亀 (2008)

          北野武フィルムは 結構観てきてますが まだまだ名作が尽きないなと 改めて思いました。 彼の著書か何かで読んだんだけど 数学的に映画を撮ってるんだって。 たとえばヤクザがぞろぞろやってきて その中の1人を主人公が殴り倒したとして その後のカットで 倒れてる他のヤクザたちを パン、パン、パン、と映すことで 主人公が殴り倒した×ヤクザの人数 が成り立つ、というようなことでした。 思えば 菊次郎とさきを テレビドラマで観てたとき たけし役の塚本高史は 大学に数学を勉強し

          アキレスと亀 (2008)

          アフロ田中 (2012)

          クリスマスにおすすめ。 別にクリスマスが舞台の映画ではないですが。 クリスマスの日の出来事が 劇中で描かれるんです。 そこがすごくよかったから! クリスマスに張り切る人、 かわいい! 松田翔太の頭の小ささが際立つ アフロ田中でした。

          アフロ田中 (2012)

          あやしい彼女 (2016)

          韓国映画の日本リメイク版。 オリジナルに続けて観てみました。 結論、、、 オリジナルに続けて観ない方がいい。 たぶんどんな作品もそうかもだけど オリジナルと比べちゃったなぁ、と。 日本の文化に合うように 設定や展開が変わってる分、 なんだか良さが損なわれたような…… 私は韓国に住んでたことがあるので 韓国文化をある程度知っていて。 オリジナル版の 韓国文化ならではのシーンとかで 「おや?」となった人は 日本版がしっくりくるかもですが。 私は前述の理由から オ

          あやしい彼女 (2016)

          怪しい彼女 (2014)

          日本でもリメイクされていますが 今回観たのは本家、韓国版。 人生やり直し系の物語って ずっとあるけど おばあさんが 若返るっていうのは そんなにないような気もする。 主演のシム・ウンギョンが それこそ おばあさんまで一回人生やってきた? ってくらい 若返ったおばあさんがうまい。 少し大袈裟ではあるかもだけど リアクションとか 喋り方とか おばあさんあるあるの再現度。 シム・ウンギョンは 日本の作品にもたくさん出てるけど きっと めちゃくちゃ研究する人なんだ

          怪しい彼女 (2014)

          -番外編- さよなら ほやマン (2023)

          前回の投稿で観に行くって言ったから こちらに感想を。 一言で言うなら すれ違う人、すれ違う人にすすめたい!! そんな映画でした。 主演のアフロしかり 弟役の黒崎煌代しかり ヒロインの呉城久美しかり 津田寛治しかり 松金よね子しかり 映画の中の登場人物じゃなくて 本当にそこに暮らしている そこに存在しているかのような 存在感。 その存在に泣けてくる。 ひとりひとりが愛おしくて泣けてくる。 最近少しずつ 3.11のその後、的な映画が 堂々と公開され始めたなと

          -番外編- さよなら ほやマン (2023)

          アイスと雨音 (2017)

          すごいものを観てしまった。 すごい映画を見つけてしまった。 74分ワンカット まるで演劇の舞台を観ているように キャストに導かれて映像が進む。 話が進む、 というよりは 映像が進む。 映っていないところで スタッフもキャストも 大立ち回りをしているはずで。 カメラマンも まるでキャストの一員かのように 演者を追い続けてるわけで。 もちろん監督や スタッフたちも 映像を追いかけて 次の展開の段取りをして こんなにナマモノな映画って 意外とそんなにないと思う。

          アイスと雨音 (2017)

          アバター (2009)

          青いやつ。 開始0.1秒で大作の予感。 というか、事実、大作なわけで。 公開から15年近く経っていますが 今日までこの映画の内容を 何ひとつ知らずに生きてきました。 むしろちゃんと観るまで 知らなくてよかったとも思います。 とてもおもしろかった! ストーリー運びは 意外と定石通りだし 丁寧だし 昔からあるテーマな気もするし。 だけどやっぱり 映像美とか 出てくるものものの造形とか 一捻りも二捻りも三捻りも されているんだろうな、と。 だからこそ圧倒されちゃ

          アバター (2009)

          アンコール!! (2012)

          よくそこで 涙をひと粒流せるな。 と、思うシーンが 映画やドラマで時折ある。 もちろん カット割りや編集で どうにかすることもあるんだろうけど そのシーンで 涙をひと粒流させよう、としたことが まず感動を呼ぶ演出だし もしそれが 俳優さんの力量で起こったことだったら 素晴らしい演者だと思うし そんなワンシーンがある映画です。 主人公のアーサーは 謝るのが苦手な頑固じいさんなので 劇中の I apologize. と I'm sorry. の日本訳は 違う

          アンコール!! (2012)

          at HOME (2015)

          万引き家族の前に こんな家族映画があったとは。 原作、本多孝好。 すごく聞き覚えがあって 彼の作品を調べてみたけど そんなピンと来る作品タイトルはなく。 唯一ピンと来たのは dele これはドラマ観てた。 deleにも そう言った側面があったように思うけど お互いが「家族」と認識し合ってる人たちの 思いやりの応酬みたいな 頭より先に 心が体が動いちゃうみたいな 人間の持つ一番ピュアな部分を 感じられる作品だと思います。 私は 確かにこの親から生まれたな

          at HOME (2015)

          R-18文学賞 Vol.1自縄自縛の私 (2013)

          『自縄』からがタイトルな気もするけど 『R-18』からがタイトルなようで あ行に堂々と鎮座しておりました。 もうタイトルまんま。 文学賞受賞作の映画化なので 原作小説も読んでみたいと思った。 冒頭が かわいいイラストと コミカルなテイストで 主人公が自縛に目覚めて 彼氏にバレてフラれて……と、 タイトルのわりに コメディなのかなと思いきや 自縛の中に ぜんぶ詰まってた。 エロスも 生きにくい世の中も うっとうしい家族も 喜怒哀楽を超えた複雑な感情も

          R-18文学賞 Vol.1自縄自縛の私 (2013)

          甘い人生 (2005)

          イ・ビョンホンって 血まみれが似合うなぁ……。 韓国映画で ヤクザものなので 完全無欠の 冷徹非道な主人公かと思いきや わりと死に直面して怯えるし わりとドタバタ戦うし 人間味のあるアクションノワールでした。 甘い人生 だけに 初っ端にイ・ビョンホンが めちゃくちゃ甘そうなドルチェを食べている。 そんな 細かい演出だったり 派手なアクションだったり 映画として このときやれることを 全部やってみた感じ。 『若いお前たちにとって  この世界は甘くない  た

          甘い人生 (2005)