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「すずめの戸締まり」主人公のモデルは日本神話のアメノウズメ


前回の続き。

2024年3月31日日曜日

マダムは目を輝せながら、聞いた。
「さくらちゃん、『すずめの戸締まり』の映画見たことある?」

さくらは優しい眼差しで、答えた。
「はい。1年半前、映画公開初日に友達と見に行きました」

マダム
「昨日初めて見たけど、すごく良い作品だったわ」

さくら
「すずめと草太みたいな関係、憧れます。
私もツインソウル(魂の片割れ)に出会いたいです」

マダム
「さくらちゃんはこれからツインソウルに出会うわ。
ソウルメイト(魂の友)にもたくさん出会うの」

さくら
「なんか急に未来が楽しみになってきました」


マダム
すずめにはモデルがいるんだけど、誰だか分かる?

さくら
「鳥のすずめですか?」

マダム
「残念ながら違うわね。
正解は、日本神話で天岩戸を開けるきっかけとなった女神アメノウズメよ。

『ウズメ』の響きからの連想で『すずめ』にしたと新海誠監督は仰ったわ」

さくら
「アメノウズメが重要人物なのは分かりましたが、日本神話ってどんな話ですか?」


日本神話
太陽を象徴する女神アマテラスオオミカミが、天岩戸と呼ばれる洞窟に隠れてしまった。

すると、神々の世界も地上も真っ暗になってしまいました。

天神たちは天岩戸を開ける方法を探しましたが、うまくいきませんでした。

そこで、アメノウズメが登場しました。
洞窟の前で美しい舞を踊り、歌を歌いながら天神たちを楽しませました。

天神たちはアメノウズメの踊りに笑い、興奮し、舞い上がりました。

あまりの大騒ぎが気になったアマテラスオオミカミは、洞窟から顔を出しました。

すると、神々の世界も地上にも再び太陽の光が降りそそぐようになりました」


マダム
すずめの戸締まりは、戸を開く話を「戸を締める」逆のパターンにして、神話的構造を再構築したストーリーなのよ

さくら
「そんな秘密が隠されていたなんて、全然気がつかなかったです」

マダム
「神話的構造が盛り込まれたストーリーは、多くの人の心を揺さぶるのよ。

今日は特別ゲストを呼んでいるわ。
現代に蘇ったアメノウズメ、津軽三味線大会世界チャンピオン、ひろひろ

笑顔で、ひろひろ登場。
「さくらちゃん、はじめまして。
今日はBUMP OF CHICKEN『天体観測』を演奏するわね」

さくら 
「津軽三味線初めて聴いたのですが、魂が震えました」

ひろひろ
「ありがとう。さくらちゃん愛してる」
と言って去っていった。

つづく


作品に登場したひろひろは、この方をモデルにしました。

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