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雑文

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主に読書感想文を載せています。ネタバレしない内容を心がけてますが、気にする人は避けてください。批評ではなく、感想文です。
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2021年2月の記事一覧

多和田葉子 『献灯使』

多和田葉子 『献灯使』



★★★★☆

 2014年に刊行され、2018年に英訳版が全米図書賞の翻訳部門を受賞した本作。僕は2017年に刊行された文庫本で読みました。

 なんとなく手に取って読んでみたのですが、数ページ読んだだけで衝撃を受けました。言葉の選択と紡ぎ方の独自性、つまりは文体のオリジナリティにガツンとやられてしまったわけです。僕があまり日本人作家の本を読んでいないせいかもしれませんが、こんな文体の小説は読

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マルク・デュガン 『透明性』

マルク・デュガン 『透明性』



★★★☆☆

 2020年10月に刊行されたフランス人作家、デュガンの小説。訳者は中島さおり。

 ディストピア小説という触れ込みをどこかで目にして、なんとなく手にとって読んだところ、それとは微妙に違う印象を受けました。

(※以下、ネタバレを含む内容になります)

 気候変動によって環境が悪化し、情報技術が発達してあらゆる個人情報がアーカイブとフィードバックされる社会が舞台です。
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