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アルセーヌ・ルパンの足跡を巡る⑤-「令嬢たちの部屋」のミステリーに迫る!‐

みなさん、こんにちは!

今回も↑の本で紹介されているアルセーヌ・ルパンに関するフランスの場所をピックアップし、皆さんにシェアしたいと思います。

ル・アーブルからエトルタに至る街を紹介している章

今回は、上記の写真の章(ル・アーブルからエトルタに至る場所)をご紹介したいと思います・・・が、途中の海岸の街はすっとばし、ル・アーブル、そしてエトルタをメインに見ていきます。

ル・アーブルからペイ・ド・コーの海岸、そしてエトルタまでの場所

まず、ル・アーブルですが、ここで真っ先に訪れたい場所は何と言っても、サン・タンドレスの海岸なんじゃないかと思います。

とても美しい海岸らしく、『バール・イ・ヴァ荘』では、ルパンがサン・タンドレスの砂の上に寝そべって、モンテシュー事件の謎について考えながら1日を過ごしたりしています。

また、『怪盗紳士』で、ルパンが定期客船ラ・プロヴァンス号に乗り込んだのは、ル・アーブル港なんですね。

因みに、上記↑の本に掲載されている写真右下の船が、ラ・プロヴァンス号です。

次に、エトルタをみていきます。

エトルタといえば、アルセーヌ・ルパン(もしくは作者モーリス・ルブラン)が思い浮かぶほど、アルセーヌ・ルパンファンにとっては、外せない場所の1つです。

実際、現地にはアルセーヌ・ルパン博物館(Le Clos Lupin)がありますし、ルパン関連の書籍やお土産物屋さんが充実しています。

私、長年ずっと気になっていたことがあり・・・それがフレフォッセ城です。

本の右上の写真がフレフォッセ城

拡大すると、こんな感じのお城です↓

現在のフレフォッセ城

ルパンのストーリーで「フレフォッセ」といえば、『奇厳城』に登場するフレフォッセ砦が、まず思いつくと思います。
ストーリーでは、奇厳城の入り口となる重要な場所ですね。

当時のフレフォッセ砦

このフレフォッセ砦(Le fort de Frefosse)は、エトルタのアヴァルの断崖にあったのですが、1911年に爆破され、現在は存在していません。

それでですね・・・このフレフォッセ砦は今はもうないんですが、フレフォッセ城(Château de Fréfossé)というお城はエトルタにあるようで、ずっと気になっていたんですね。

地図で調べたところ、エトルタの街の中心から離れた場所にあり、エトルタとル・ティヤール(Le Tilleul) の街のちょうど真ん中あたりに位置し、しかもお城の名前が、フレフォッセ城、もしくはル・ティヤール城(Chateau du Tilleul)と呼ばれていることがわかりました。

フレフォッセ城の場所

そして、ここからが本題の、ブログタイトルにも書いた「令嬢たちの部屋」の秘密なんですが・・・。

このお城に住んでいたフレフォッセ男爵がすんごい悪だったようで、エトルタに住んでいた3人の美しい女性を自分のお城に招待したが、断られ、男爵は激怒。

男爵は、エトルタの断崖にある洞内(洞穴)にこの3人の女性たちを閉じ込めたのだとか・・・。

このお話し、伝説なのか、本当にあった話なのか不明なんですが・・・、私、アルセーヌ・ルパンのファン歴30年以上ですが、『奇厳城』で登場するあの場所が、なぜ「令嬢たちの部屋」と呼ばれているのか、考えたこともなかったんですが・・・そういう話からきていたのかと、納得。

Château de Fréfossé — Wikipédia (wikipedia.org)

因みに、昔のフレフォッセ城の写真(一番下右のモノクロ写真)が、上記のウキペディアで見ることが出来るのですが、めちゃ悪趣味というか、なんであんな尖がった塔を作ったの⁉と思わずにはいられない城です。

本当になにかの怖いお話にでてきてもおかしくないような・・・💦。

現在は、改装されて品のあるお城になっていますが、残念ながら私邸で見学することは出来ないようです・・・。

個人的に、『奇厳城』は、何度も読み返したりする程お気に入りの作品ではないのですが、また時間がある時に再読してみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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