ピンチはチャンス、自分のチームの派遣社員枠を切られた話

ピンチはチャンス、この言葉、本当に腹に落ちて理解されている方はどのくらいいるのでしょうか?自分の言葉で語れますか?

私が腹に落ちたきっかけと、実践の例を今回書きたいと思います。

なお、私のnoteでは、勤め人が成果を出す、余暇時間を持てる、エネルギーを保てるためのヒントとなることを書いております。

良かったら以下のnoteも参考にしてみてください

さて、ピンチはチャンスというマインドセットを習得するのは、ビジネスでもプライベートでも大変役に立ちます。なぜなら、冷静な判断力と行動力を授けてくれるからです。

私がこの概念を学んだのは、ちきりん先生のこのブログからです:

2点目の『失敗した時が最大のチャンス』が原点です。ちなみに他の2点も金言過ぎますwぜひ実践しましょう。

こちらのブログから学び、これまでにキツイなーっていう局面においても、やるべきことを淡々とこなし、自分への信頼に結び付けることが出来ました。

失敗、ピンチ、キツイ状況において、冷静に対処して成果を上げることで、逆に信頼を上げること

これにつきます。

最近実際にあったピンチの例は、私のチームの派遣社員が退職するに伴い、上司からその社員枠を召し上げられてw、他のチームに割り当てられちゃった事件です。

私のチームはガンガン生産性を上げていて、どんどん新しい施策を実行しているのですが、それを見た上司は、生産性の低いチームへと派遣さん枠をそちらに上げてしまいました。まさに、頑張るとさらに頑張らされる例ですね、サウザーラジオのとおりです、若干おこ。

普通、このような仕打ちにあった時に、ダメマネージャーはアレルギー反応を起こすでしょう。『更に頑張らされるのは理不尽~』、『上は何もわかっていない!』、『他のチームは派遣の枠があるのに不公平だ~』などです。

しかしですね、2つの意味でこの状況はオイシイのです。

①上司には引け目が生まれる

私は、おいそれって不公平ではないの?って軽めに突っ込みを入れつつも、

I do not fully understand why our team lose a temp staff, but I understand the entire team's situation.  OK、I will cover it by improving our team's productivity even more.

と冷静に上司に伝えました。上司の決断に対して協力的な姿勢を見せることは非常に重要です。彼には彼の事情があります。また、要は1人の枠が減った分、成果も1人分減るっていうことを初期段階から伝えるのです。上司の期待値を下げるのです!!!

詳しくは、冒頭で紹介したnoteを参考にしてください。人を減らされる、予算を減らされる、余計な負荷を押し付けられる、という状況は、逆に言うと『リスクを伝える』というスキルが効果的に使える場面なのです。

②更に生産性を上げることが出来る

実は、人が減るということは、余計な業務、プロセスを減らす物凄いチャンスなのです。大抵、くだらないプロセスが多くてもなくせないのは、他部署が関わっているからです。しかし、人が減ったので、という錦の旗を振れば、相手方も理解してくれ易いです。

私のケースでは、派遣社員がやっていた仕事を全部リスト化し、チーム全員で、これをどうやったら削減できるか、どうしても実施するべきことは何か?という議論を重ねました。

結果、なんと75%の仕事は、①もうやらない、②業務プロセス上流の人にやってもらう、③外注する、④IT化する、で削減できました。派遣社員もいなくなってしまいますので何卒ご理解を~って言いながら。

手前味噌ですが、うちのチームは普段からホワイトカラーの生産性を上げようと常に改善しているチームと自負しています。そのような状況でも、これだけ無駄があったのかと驚きました。

これは、単純作業をなんでも派遣さんに丸投げし、ブラックボックス化することによって生産性が上がらない、という典型的なケースでした。派遣社員は言われたことを時給をもらってこなすので、生産性を上げるモチベーションがないのです。ブラックボックス化したら、マネージャーは踏み込んで改善できません。

なお、生産性を上げるという点については、伊賀先生の著書が非常に参考になります。これは全マネージャー必読です!上記のケースもしっかり描かれています。

結局、派遣さんは減りましたが、業務効率化を実現できました。また、より専門性の高い業務委託の方を活用するチャンスが生まれ、全体では生産性が更に向上したのでした。

今回のような経験をすると、ますます、ピンチはチャンス、というマインドセットを強めることが出来ます。感情的にならず、この状況をどう上手く活用しようか、という思考に滑らかに移ることが出来ます。

ぜひ参考にしてみてください。

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