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80歳を過ぎても主演女優

フランス映画が好きだ。
ジャンヌ・モロー主演のフランス映画
「クロワッサンで朝食を」を見た。
ジャンヌが84歳の時に公開された作品。
この映画、おばあさんが主役なのだ。

日本では年配の俳優さんが主役の映画って
あまりない気がする。もちろん皆無ではないが、
アメリカやヨーロッパに比べると
かなり少ない印象。

若くて美しい,キラキラした俳優さんを
主役に起用する映画が圧倒的に多い。
その方が興行収入が上がるのだろうけれど,
年配の俳優さんを主役にした
味のある映画もあるはずだ。

でも日本では,
若い俳優さんを主役にした映画よりは,
人気がないのかも。
だから昔大活躍していた俳優さんも,
歳を取ると重要な脇役に徹することが多くなる。

これは一般人の仕事でも同様で,
アメリカやヨーロッパでは,
歳を取っても重要な仕事に就ける機会は多い。

だが日本だと年配の人が仕事を探しても,
年齢でまず排除されてしまい,
面接も受けられないことが多い。
そして高齢者向けの決まった仕事にしか
就けない場合が多いのが事実。

若い時にすごくバリバリ働いていた人でも,
歳を取ってからの転職は
不利になることが多い気がする。
日本ではよく転職するなら35歳まで,
それ以上になると採ってくれない会社が多い,
とよく聞く。
部長クラスの管理職ならまた別なのだろうけど。

アメリカ人の夫は,
日本は年寄り差別が蔓延っていると言う。
日本が若い人を採用したがるのは,
映画界に限ったことではなかった。
日本全体の話だったのだ。

だから年配者はだんだんと
社会の端っこに追いやられてしまう。
まだまだ輝ける人はたくさんいるのに。

日本ももっと,年を取っても
自分の専門分野で働ける機会を
社会全体で増やしていければいいのに。

確かに若い人には未来があるかもしれない。
でもすぐに辞めてしまう人だっている。

確かに年配者は使いにくいところもあるだろう。
でも年配者には経験がある。
それを排除して,簡単な仕事にしか
就かせないというのはもったいない気がする。

ずっと同じ会社に居続けている人以外でも,
年配者に転職の機会を与えられる
度量がある会社は,可能性が広がると思う。
そうすれば日本でもキラキラしているおじさん・
おばさんが増えていくだろう。
下手するとキラキラおじいさん・
おばあさんも増えそうだ。

ジャンヌ・モローのように
80歳を過ぎても主演女優みたいな,
輝かしい仕事を与えられる
日本になるといいな、と切に思う。

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