見出し画像

アメリカからの最新情報 なぜここまでBarbie(映画)がここまでヒットしたか

日本にいると分からないのではないでしょうか。アメリカ文化に浸透しているこの人形。日本で言うリカちゃん人形なのですが、これがまた違うんです。

映画の話をする前に、原爆とバービーを一緒にしたポスターについて一言。大変なミスをしてしまった映画スタジオ。ミスった事を誤ったのは立派。でも、歴史、特に戦争に関する歴史は国によって見方が違います。デーブ スペクターさんのインタビューの記事も読みました。彼が言っている、もっと世界に原爆の事を知ってもらいたいと言うのは、はっきり言って無理です。日本人にもっと真珠湾攻撃の事を知ってもらいたい、と言っているような事です。アメリカをもう知らないアメリカ人にはコメントしてもらいたくないですね。

さて、映画そのもの。
観ました。好きか嫌いかは別として、なぜここまでアメリカ人女性の間で大ヒットし、なぜアメリカ人男性が嫌がるのはよ〜く分かります。日本での映画は字幕が入りますよね。どなたが翻訳されたのか分かりませんが、結構ニュアンスが厳しい言葉が結構含まれている映画です。果たして、脚本家の意思が伝わったのでしょうか。伝わらない和訳であれば、観ても面白くないかと思います。

ポイントはアメリカの歴史の中で、また今でも続く女性へのハラスメント、差別、男性のわがまま、男性の傲慢さ、女性はこうあるべしと決めつけた男性群に対して、「もういい」と言い出した女性たち。これらの課題が描かれた映画です。とにかく女性のパワーの映画です。女性たちがバービーランドでは権力を握っている。いや、握っているのは女性のみ。

そりゃ〜、男性はこの映画を観ても面白くないでしょう。「俺たちはこう見られているのか」と思って当然です。男性を馬鹿にしているのではなく、「だって、そうでしょう」と言わされる内容でした。(馬鹿にしているシーンもあったかもしれません)

嫌でも、世界的に女性のパワーが増してきているのは事実です。男性がこれにどう対応するか。国と文化によって違うでしょう。アメリカでは、これからが楽しみ。そう思う女子軍団がどんどん増えてくるかと思います。バービーはこの社会的変化のひとかけら。大きなかけらですが、一つのかけらです。

時代は変わる。社会も変わる。近頃の若者も個人的には「あんたら本気?」と思う事も多いのですが、この人たちが世界をどう変えるか。楽しみです。


#映画感想文

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?