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スマホ脳

気がつくと延々にリール動画を見続ける。手癖のようにTwitter、Facebook、Instagramと順番にリロードし続ける。

呼吸が浅くなっていることにハッと気づいて、深く息を吸ったあと、妙な後悔に襲われる。(このブログを書くのもある種の逃げ口かもしれない)

スマホで下に向かって引っ張って画面を更新する様はどこかスロットのレバーを引く姿に似ている。

そして、SNSもスロットも一定の確率で良い情報・モノが手に入るという点で一緒である。

どうやら、この「一定の確率」という不確実性が肝らしい。

大昔に遡ると、例えば住処の近くに実のなる木がある。もし、いつも実が豊富になっていればわざわざ毎日そこには行かないのは感覚的にも分かるだろう。でももし一定の確率で実がなるとしたら、そして他の誰かに取られるかもしれないといった不安も加わればなおさらだけれど、ついつい毎日実のなる木の下まで出かけてしまう。

こうした歴史的な背景を元に分かりやすくなぜ人はスマホ中毒になってしまうのかを知りたい方は「スマホ脳(https://amzn.to/3AVA68h)」を是非とも読んでほしい。

2021年に一番売れた本?というだけあって平易な文章にも関わらずどんどん引き込まれる。読み終わる頃には過度なスマホ依存から脱却しようと心に決めるけれど、そう簡単にはいかない。

それほどスマホ依存は強力なのだと思う。僕もスマホとは上手く付き合おうとあの手この手で距離を取る方法を模索しているけれど、確かに言えるのは無闇矢鱈に手を打つのではなく、最初に「なぜ中毒に陥るのか?」という原理原則をしっかり理解することでまず一旦冷静になれるし、行動の質も上がるのがこの本を読むメリットだと思った。



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