あおい

本と音楽、ラジオ、アイドル、文房具がすきです。

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記事一覧

神戸遥真(2022)『藤白くんのヘビーな恋 告白されてもこまります!』講談社

青い鳥文庫から出ているべたべたの恋愛小説が読みたい、とおもって手に取った。 ヤンデレをテーマに藤白くんというキャラクターを書いたそう。 不登校の藤白くんの家に行…

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17時間前
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高畠那生(2023)『おどってる こまってる』フレーベル館

おどっているひとと、こまっているひと。交互に出てくる。 それぞれに事情があり、ふしぎなポーズでそのきもちを表現している。 このひとはこまっているか、おどっている…

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1日前
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オノガワアサコ(2023)『じゃんけんぽんのおともだち』岩崎書店

ぐーとちょきとぱーの3人は、仲のいい友だち。 しかし、ぱーがいないと、ぐーとちょきは喧嘩をしてしまう。ぱーは懸命に仲裁をしようとするが、うまくいかない。 ぱーは愛…

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2日前
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一條めぐみ(2023)『たなばたのよるのともだち』世界文化社

七夕に、「犬を飼いたい」と願い事を書いた男の子。 笹にかざったあと、やっぱり犬ではなくて恐竜が飼いたくなる。書き換えようと短冊をひっぱると、一緒に星の子が落ちて…

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3日前

ロマナ・ロマニーシン、アンドリー・レシヴ(2023)『旅するわたしたち On the Move』(広松由希子訳)ブロンズ新社

ウクライナの作家が移動の歴史を描いた本。 説明が細かく長いが、デザインがすっきりしていて眺めているだけでたのしい。 部屋に置きたい本。

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4日前

ケイコ・ナラハシ(2023)『あめがふってきたよ』(木坂涼訳)徳間書店

雨を全身でたのしむ女の子の絵本。 ことばのリズムが心地よく、声にだして読んでもらいたい。

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5日前
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ベサン・ウェルビー(2023)『おしえてくれる? わたしのなまえ』(もりうちすみこ訳)ゴブリン書房

隣の家に住んでいるグレースさんは、なかなか名前を覚えてくれない。それどころか、じぶんの名前も時折わからなくなってしまう。 ケーキを出してもてなしてくれようとする…

あおい
6日前

宮崎祥子(2023)『やさいのはな なんのはな?』岩崎書店

あまり目にすることがない野菜の花の写真がならんでいる。 写真がきれいで、じっくり眺めてしまう。 野菜のどの部分を食べるかや、似ている野菜とどうちがうかも知ることが…

あおい
7日前
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阿部結(2023)『おじいちゃんのくしゃみ』福音館書店

おじいちゃんのくしゃみは、すごいくしゃみ。 りんごを木から落としたり、動物たちを吹き飛ばしたり、雲の上にだって行ける。 そんなのうそつき、とおもうけれど、あれ、…

あおい
8日前
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近藤薫美子(2023)『それよりこわい』佼成出版

学校からの帰り道、友だちと歩いているとこわい犬に吠えられる。 こわいけれど、それよりこわいもの、たくさんあるよね、とふたりで言い合っていく。 とんでもない発想力…

あおい
9日前
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小手鞠るい(2023)『鳥』小学館

鳥が好きなチカ。 アメリカに住んでいて、母は日系アメリカ人、父は日本人。父の方は、母と離婚して日本で暮らしている。 チカには、同じ年齢のステップシスターが日本にい…

あおい
10日前

八槻綾介(2023)『ややの一本 剣道まっしぐら!』ポプラ社

こんなにさわやかでおもしろく、あつく泣ける物語があったのか。 青春って、じぶんとは無縁できらいだとおもっていたけれど、こんなにすばらしいものだったっけ。 実際に手…

あおい
11日前

北野勇作(2023)『ちょっとこわいメモ』福音館書店

ちょっとこわい、ちょっとふしぎな4つの物語が収録されている。 主人公は、勇気がある人、と書いてゆうと、と読む名前をもった男の子。 実際のゆうとは、勇気があるという…

あおい
12日前
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戸森しるこ(2023)『ぼくらは星を見つけた』講談社

天文学者の夫を亡くした、そらさん。そらさんは、丘の上のお屋敷に住んでいた。 その屋敷には、男の子の星くんと、ハウスキーパーのシド、庭師のターシャ、ねこのダリアが…

あおい
13日前

水沢文具店

安澄加奈(2017)『水沢文具店 あなただけの物語つづります』ポプラ社 安澄加奈(2018)『幸せを呼ぶ物語、つづります 水沢文具店』ポプラ社 商店街の中にある、古そう…

あおい
2週間前
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吉田桃子(2021)『夜明けをつれてくる犬』講談社

装幀がすてきで、おもわず手に取ってしまった。 美咲と愛犬のレオン。 美咲がレオンを大切におもうきもち、美咲に寄り添うレオンのやさしさがしずかに伝わってくる。 愛犬…

あおい
2週間前

神戸遥真(2022)『藤白くんのヘビーな恋 告白されてもこまります!』講談社

青い鳥文庫から出ているべたべたの恋愛小説が読みたい、とおもって手に取った。
ヤンデレをテーマに藤白くんというキャラクターを書いたそう。

不登校の藤白くんの家に行き、仲よくしようと言っただけなのに、「好き」、「かわいい」と言われるようになる琴子。
藤白くんが学校に来てくれるようになったことはうれしいけれど、ほかにも友だちをつくってほしい。それに、琴子は幼馴染で副担任の水島先生のことがすきなのだ。

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高畠那生(2023)『おどってる こまってる』フレーベル館

おどっているひとと、こまっているひと。交互に出てくる。
それぞれに事情があり、ふしぎなポーズでそのきもちを表現している。

このひとはこまっているか、おどっているか。
人前でおどることが苦手なひとも、すこしおどってみよう。

絵がおもしろくてずっと見ていられる絵本。

オノガワアサコ(2023)『じゃんけんぽんのおともだち』岩崎書店

ぐーとちょきとぱーの3人は、仲のいい友だち。
しかし、ぱーがいないと、ぐーとちょきは喧嘩をしてしまう。ぱーは懸命に仲裁をしようとするが、うまくいかない。

ぱーは愛想を尽かして、新しい友だちを探しに行く。
しかし、出会ったひとたちは、みんな個性的で、なかなか仲良くなれそうにない。

出てくる手たちが、見た目も中身もなかなかに癖が強い。

一條めぐみ(2023)『たなばたのよるのともだち』世界文化社

一條めぐみ(2023)『たなばたのよるのともだち』世界文化社

七夕に、「犬を飼いたい」と願い事を書いた男の子。
笹にかざったあと、やっぱり犬ではなくて恐竜が飼いたくなる。書き換えようと短冊をひっぱると、一緒に星の子が落ちてきた。

願い事を叶えてもらおうと、星の子に願いを言うけれど、どのような願いでも叶えてくれるわけではなく、意外と現実的なことを言われてしまう。

しかし、男の子と星の子は、一緒に遊んで仲良くなる。

物語の展開はよくわからなかったが、七夕と

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ロマナ・ロマニーシン、アンドリー・レシヴ(2023)『旅するわたしたち On the Move』(広松由希子訳)ブロンズ新社

ウクライナの作家が移動の歴史を描いた本。
説明が細かく長いが、デザインがすっきりしていて眺めているだけでたのしい。
部屋に置きたい本。

ケイコ・ナラハシ(2023)『あめがふってきたよ』(木坂涼訳)徳間書店

ケイコ・ナラハシ(2023)『あめがふってきたよ』(木坂涼訳)徳間書店

雨を全身でたのしむ女の子の絵本。
ことばのリズムが心地よく、声にだして読んでもらいたい。

ベサン・ウェルビー(2023)『おしえてくれる? わたしのなまえ』(もりうちすみこ訳)ゴブリン書房

隣の家に住んでいるグレースさんは、なかなか名前を覚えてくれない。それどころか、じぶんの名前も時折わからなくなってしまう。

ケーキを出してもてなしてくれようとするのだけれど、冷蔵庫から出てきたケーキはカビだらけ。
それでも、グレースさんと話すことはたのしかったし、友だちになりたいとおもっていた。

少女と認知症の女性とがこころを通わせようとする物語を描いた絵本。

宮崎祥子(2023)『やさいのはな なんのはな?』岩崎書店

宮崎祥子(2023)『やさいのはな なんのはな?』岩崎書店

あまり目にすることがない野菜の花の写真がならんでいる。
写真がきれいで、じっくり眺めてしまう。
野菜のどの部分を食べるかや、似ている野菜とどうちがうかも知ることができておもしろい。
3歳から読める、ということをうたっているけれど、大人が読んでもたのしい写真絵本。

阿部結(2023)『おじいちゃんのくしゃみ』福音館書店

おじいちゃんのくしゃみは、すごいくしゃみ。
りんごを木から落としたり、動物たちを吹き飛ばしたり、雲の上にだって行ける。

そんなのうそつき、とおもうけれど、あれ、ほんとうに……。
展開も結末もおもしろくて、くすくす笑ってしまう絵本。

近藤薫美子(2023)『それよりこわい』佼成出版

学校からの帰り道、友だちと歩いているとこわい犬に吠えられる。
こわいけれど、それよりこわいもの、たくさんあるよね、とふたりで言い合っていく。

とんでもない発想力で、こわいものを言い合うふたり。
どんなにこわいものを想像しても、目のまえの現実が迫ってくる。
それでも大丈夫。友だちと手をとりあって、犬の前を通り過ぎることができる。

というはなしだったかとおもう。
よくわからなくなるくらい、子どもた

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小手鞠るい(2023)『鳥』小学館

小手鞠るい(2023)『鳥』小学館

鳥が好きなチカ。
アメリカに住んでいて、母は日系アメリカ人、父は日本人。父の方は、母と離婚して日本で暮らしている。
チカには、同じ年齢のステップシスターが日本にいて、その子とよくメールのやりとりをしていた。

チカは、夏休みにサンクチュアリでアルバイトをした。そこでパートナーとして働く男性に恋心を抱いたり、無意識に食用とみなしていたニワトリを世話することで、肉食をやめようとおもったり変化がうまれる

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八槻綾介(2023)『ややの一本 剣道まっしぐら!』ポプラ社

こんなにさわやかでおもしろく、あつく泣ける物語があったのか。
青春って、じぶんとは無縁できらいだとおもっていたけれど、こんなにすばらしいものだったっけ。
実際に手に取ると厚みがある本だが、その表紙からあふれる爽快感を全く裏切ることなく、頁をめくる手がぐんぐんとまらず、一気に読んでしまった。

主人公のややは、中学1年生になったばかり。
元気いっぱいでいたずら好き。よく先生にも怒られているけれど、そ

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北野勇作(2023)『ちょっとこわいメモ』福音館書店

ちょっとこわい、ちょっとふしぎな4つの物語が収録されている。
主人公は、勇気がある人、と書いてゆうと、と読む名前をもった男の子。
実際のゆうとは、勇気があるというより、ちょっとこわがりだった。
ある日、ゆうとは、ちょっとこわい出来事があったら、そのことをメモに残すように決める。そうすれば、あとから見返して、なんだこんなことか、とおもうことができるとおもったからだ。

これは、ゆうとが書き残したメモ

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戸森しるこ(2023)『ぼくらは星を見つけた』講談社

戸森しるこ(2023)『ぼくらは星を見つけた』講談社

天文学者の夫を亡くした、そらさん。そらさんは、丘の上のお屋敷に住んでいた。
その屋敷には、男の子の星くんと、ハウスキーパーのシド、庭師のターシャ、ねこのダリアが暮らしていた。

そこに、星くんの家庭教師として、岬くんがやってくる。
岬くんは、楽団員や美容師を経て、そらさんの屋敷にやってきた。

はじめ、ふつうの家族だとおもっていた、そらさん一家が、実はさまざまな背景をもったひとたちの集まりだと知る

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水沢文具店

水沢文具店

安澄加奈(2017)『水沢文具店 あなただけの物語つづります』ポプラ社
安澄加奈(2018)『幸せを呼ぶ物語、つづります 水沢文具店』ポプラ社

商店街の中にある、古そうな見た目の文房具店。
その水沢文具店の店頭に、このような貼り紙がしてある。そのとおり、店ですきなペンとノートを買うと、そこにオリジナルのお話を書いてくれる店主がいる。
この文具店を訪れるさまざまなひとたち。みんなそれぞれ悩みを抱え

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吉田桃子(2021)『夜明けをつれてくる犬』講談社

吉田桃子(2021)『夜明けをつれてくる犬』講談社

装幀がすてきで、おもわず手に取ってしまった。
美咲と愛犬のレオン。
美咲がレオンを大切におもうきもち、美咲に寄り添うレオンのやさしさがしずかに伝わってくる。

愛犬のレオンを亡くしてから、ずっと暗闇に取り残されたようなきもちでいる美咲。
家族もみんなレオンがすきだったはずなのに、ふつうに生活している様子が余計にさみしかった。

美咲は、おもうことはあっても、のどにビー玉がつまったようになり、うまく

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