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勝手にムキになって攻撃しないでよ

ありんごです

アグレッシブ、聞こえがいいような悪いような

それはともかく、すぐ攻撃的になる人が苦手だ

戦うべき時に戦うのは全然いいし必要だと思うけど、勝手にムキになられて攻撃されると、、、

完膚なきまでに叩きのめしたくなってしまう

わたしはやられっぱなしは無理なのだ

爪を出したくないからお願いだから攻撃しないでおくれ

叩きのめすと言っても気持ちの上であって、実際にはただ私の世界から立ち退いていただく、そんなイメージだ

とはいえ、攻撃されることなんて、実際にはほとんどないんだけどね

最後にそんなことがあったのはいつだったか、もう何年も前だ

ある日、友人の美々と涼太が話しているところに私は加わった

美々と涼太は明るさとノリの良さが共通していて、その日も話が弾んでいた

二人は趣味も好みも違い、意見も合わないことが多かったけれど、「あなたはあなた私は私」精神を共有しているので、明るく会話を続けることができるのだった

その日も相変わらず意見が合わずに、涼太が美々におちゃらけて言った

「美々、わかってないなあーこの方がいいでしょー」

「またまたー涼太こそそうでしょーこっちの方がいいもんねー」

「りんご、美々と俺どっちのやり方がいいと思う?」

いつものことなので、

「えーどうかなー」

と私は言いかける

「相変わらず意見が合わないねえ」

と続けてけらけら笑っていると、涼太と美々もけらけら笑った

楽しかった、この瞬間まで

「意見が合わなくたって別に良いだろ!二人の意見なんだから!!」

は?誰やねん

このとんちんかんが!

と珍しく私の心の声が荒ぶって振り返ると、同じコミュニティのXが立っていた

私は黙ってXを見ていた

それなりに仲の良い人から勝手にムキになられて攻撃されるのって、なんだか疲れるよな、なんて、心の中考えた

涼太と美々も息を呑んで、それから首を傾げていた

私たち3人は顔を見合わせて、それからXを見た

Xも黙っていた

よく漫画で背後に龍とか虎とか、あと炎とか出ている描写あるけれど、たぶん私、その状態だったのかもしれない

その場には他の人たちもいたのでいろんな会話が飛び交っていた。だから、それに紛れて、特にXと私は、ぶつかりもしなかった。まっすぐ3秒くらいXを見つめた後、私はそのまま涼太と美々に話しかけ、別の友人も加わって、Xはもう入ってこなかった

一応補足しておくと、Xもコミュニティの中、少人数グループで遊んだりするくらいには仲が良かった。でも、エネルギッシュで積極的な彼のアグレッシブさが、時に強引さや性急さとして現れると私は心底戸惑うことがあった。というか、端的にいうと不愉快だった。この出来事でその感情がはっきりした

私の世界に、邪魔だった

それ以降、私は挨拶と業務連絡的なこと以外で、Xに話しかけることは無くなった

意見が合わなくて「悪い」なんて言ってないのに、攻撃されたのが不愉快で仕方なかった

私は涼太と美々を否定なんかしていない

二人がそれを瞬時にわかって一緒に黙ってくれたから、私はほっとした

勝手に解釈して攻撃してくるなんて、うんざりだった

私は自分の気持ちを大事にしないことができないので、不愉快な相手と付き合い続けることを、しない

Xとは疎遠になった

美々や涼太とは今も良い関係だ

あれから、人の話はよく聞こうと思うし、なんかまずいこと言ったなと思ったらすぐ歩み寄ろうと、反面教師にしている

人は完璧じゃないけれど、だからといって万人を受け入れなきゃいけないわけでもない

不愉快な態度を、扱いを、受け入れない

自分を攻撃してくる人からはさっさと離れるが吉だ

私の世界は、私が作る


ありんご








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