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写真というメディアを考える

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イメージ・コンテンツを制作する事は、視覚を通過して、人の心に問いかけることが一番のポイントだ。 人の心に問いかける事は、感性の同一性を得るということで、国境、時間という領域を超え… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

ジャン・デュビュッフェ(仏)とアールブリュット、その語源とロジック

ジャン・デュビュッフェ(仏)とアールブリュット、その語源とロジック

ジャン・デュビュッフェ(Jean Philippe Arthur Dubuffet, 1901-1985/仏)とアールブリュットの語源とロジックを考える。

ジャン・デュビュッフェは、フランスの画家/評論家であり、アンフォルメル(比較的激しい抽象表現/アクションペイント)の先駆者だ。
西洋美術の伝統的価値観を否定して、アール・ブリュット(生の芸術-幼児から精神障害者、原始世界に至る- 純粋な芸術的

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映画「ある画家の数奇な運命」-ゲルハルト・リヒター(公開は10月2日-)

映画「ある画家の数奇な運命」-ゲルハルト・リヒター(公開は10月2日-)

映画「ある画家の数奇な運命」-ゲルハルト・リヒターの数奇なる半生について画がれているフィルムだ。

「ある画家の数奇な運命」(Werk ohne Autor):フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督
第91回アカデミー賞では外国語映画賞と撮影賞にノミネートされた。2018年製作/189分/R15+/ドイツ

現代アートの巨匠と言われるゲルハルト・リヒター(その手法は興味深い)をモデルに製

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ヴェネツィア・ビエンナーレ(Venice Biennale)と多文化主義

ヴェネツィア・ビエンナーレ(Venice Biennale)と多文化主義

ヴェネツィア・ビエンナーレと多文化主義を考察する。

ヴェネツィア・ビエンナーレ:1895年以降、ヴェネツィア(イタリア)で開催されている現代アートの国際美術展覧会。
(NPO)ヴェネツィア・ビエンナーレ財団(イタリア政府後援)が主催し、1年おきの奇数年に、6月頃-11月頃まで開催されている。

ここで、考えなければならない問題は、多々あるかも知れない。
多文化主義とARTの多様化と、その価値とは

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ヴェネツィア・ビエンナーレ(Venice Biennale)は公平な展示会だ

ヴェネツィア・ビエンナーレ(Venice Biennale)は公平な展示会だ

ヴェネツィア・ビエンナーレ(Biennale di Venezia, Venice Biennale)とは何か。
1895年以降、ヴェネツィア(イタリア)で開催されている現代アートの国際美術展覧会。
(NPO)ヴェネツィア・ビエンナーレ財団(イタリア政府後援)が主催し、1年おきの奇数年に、6月頃-11月頃まで開催されている。

Fig. (c)Venice Biennale

そのヴェネツィア・ビ

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