Asahiko Takahashi

Photographer & Doctor 日経ナショナルジオグラフィック写…

Asahiko Takahashi

Photographer & Doctor 日経ナショナルジオグラフィック写真賞2019ピープル部門 最優秀賞. NatGeo写真賞2017 優秀賞. エプソンフォトグランプリ 審査員賞。シーク教、インド、北ベトナム、雲南省、貴州省、チベット

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明日の金曜日(4/12)夜10時よりマキさんの旅話の朗読&雑談のスペースです。 マキさんと私のダブルホスト。テーマは「モハナ族(パキスタン)」 https://twitter.com/i/spaces/1djGXNLQabLxZ/peek

    • モハナ族(パキスタン)2010

      モハナ族 Mohana people  人間は基本的に当たり前だがメインとなる生活圏が陸上にある。しかしながら、なんと水上生活をする人々がパキスタンのシンド及びパンジャブ州にいるという。海に囲まれた島々や湖ならありそうな話ではあるが、比較的乾燥したパキスタンにおいてである。パキスタンで最も有名な川であるインダス川、この川を基本として水上生活をするモハナ(Mohana)と呼ばれる人々のコミュニティがサッカル付近にあるという。水上生活というとどうしてもミャンマーのインレー湖に住

      • 明日の金曜日(3/22)夜10時よりマキさんの旅話の朗読&雑談のスペースです。 マキさんと私のダブルホスト。テーマは「カラチ(パキスタン)」 https://twitter.com/i/spaces/1kvJpvderoDKE/peek

        • キューバ 2017

          キューバへ 2017年のGW, どこに行くかを考え悩んだ末にキューバに行くことにした。今までキューバに興味こそあれ、どちらかといえば少数民族や祭りで辺境主体の過去を考えると結構異例となる選択肢。しかも世界遺産となっている街を三つほど回るのだから私を知っている知人からしたら首を傾げたかもしれない。  しかしアメリカの経済封鎖が解け、様々な物資がゆっくりではあるがじわじわとキューバの中に浸透していくのを考えると時期的にはそろそろ行かないと、という気持ちになったのである。なんとい

        明日の金曜日(4/12)夜10時よりマキさんの旅話の朗読&雑談のスペースです。 マキさんと私のダブルホスト。テーマは「モハナ族(パキスタン)」 https://twitter.com/i/spaces/1djGXNLQabLxZ/peek

          ハメル(キューバ)2017

          ハメル   Hamel キューバにおいてHamel というとサンテリア教と呼ばれるアフリカ起源のヨルバ系の独特の宗教聖地であるのだが、実際にはアーティストの街という感覚だ。なお現地に行くときにはガイドブックによっては Hamel Alley と書いてあるのが実際にはそんな英語はほとんど通じず、Callejon de Hamel カジェホン・デ・ハメル とスペイン語で言わないとわかってもらえない。  さて実際にタクシーでHamelに着くとなんといっても目に入るのは街がド派手

          ハメル(キューバ)2017

          白馬村(中国)2017

          四川省へ 去年もそうであったが、今年もI氏(日本人)と一緒に四川へ行くことになった。I氏は香港の ST World(*1) という旅行会社を経営している。そして何よりもチベットに思い入れのある方で ST World そのものもチベット方面を得意としている旅行会社である。  そして四川の成都で合流なのだがどういうわけか去年同様飛行機遅延で合流できず、半日遅れの合流となって旅に出ることになった。悪い運は先に使い果たしたと決め込み、これからの面白いことに期待をかけることにした。今

          白馬村(中国)2017

          九寨溝(中国)2017

          九寨溝 Jiuzhaigou 最初に、ここを訪れたほぼ一か月後の2017年8月8日に九寨溝大地震が発生し、九寨溝を中心に甚大な被害をもたらしました。多くの方の身の安全と現地の少しでも早い復興をお祈り申し上げます。  白馬で踊りを堪能した後は九寨溝に向かった。今までの中で激混みとなるような超有名観光地というのは今回がひょっとして初めてかもしれない。巡礼者で激混みというのは色々過去にあったけど純粋に観光地として有名地というのはあまり記憶にない。九寨溝は面積ではかなり広くとても

          九寨溝(中国)2017

          カラチ(パキスタン)2010

          カラチ Karachi カラチはパキスタンの南部、シンド州の州都である。現在はパキスタンの首都こそはイスラマバードにとって代わっているが、独立から1960年のイスラマバード遷都までは首都として機能してきた。現在においてもパキスタン経済そして金融の要を担っており、パキスタン最大の都市として君臨している。地理的にはアラビア海に突き出た三角州の良港として古代から貿易の重要な拠点として機能していたというから、歴史的にも重要でおそらく昔はダントツにパキスタン内で人口が多かったろう。

          カラチ(パキスタン)2010

          四川(中国)2017

          マルカム(馬爾康) 九寨溝の神秘的な絶景を堪能した後にマルカム(馬爾康)方面に向かった。マルカムには外国人が泊まれないとのことで、その少し手前にあるチベット人の伝統的な家に民泊(下の建物の写真だけは去年のもの)。外国人だと中々こういうタイプの家に泊まるという機会はそうないので貴重な体験なのかもしれない。  実をいうと去年四川省に来た時もここに泊まった。その時に洗濯したTシャツを干したまま翌日うっかり忘れてしまい、そのまま出てしまった。数日過ぎてからT シャツのことを思い出

          四川(中国)2017

          ジャイプール(インド)2017

          Jaipur ジャイプール ジャイプールはインドを旅行する上で最も有名な観光地の一つ。昔のマハラジャが建設した豪奢な宮殿や霊廟で多くの観光客の目を奪う。 シティパレスとロイヤルガイター とりあえずは行ったからには有名どころであるピンクシティの中心をなすシティパレス、象さんタクシーで有名なアンベール城、薄っぺらな建物に多くの窓で有名な風の宮殿は押さえておいて、王家の霊廟であるRoyal Gaitor にも足を伸ばすのだがこちらはかなり観光客が少ない。Royal Gaitor

          ジャイプール(インド)2017

          ウダイプル(インド)2017

          Udaipur ウダイプル ウダイプルも前回のジャイプールほどではないけれど有名な美しい観光地の一つとして挙げられている。しかしながら近年においては他の大都市同様に交通量増加による大気汚染は深刻らしい。昔はチョーラ湖に浮かぶ宮殿は美しく多くの観光客を魅了しているけど、近年はいつもどんよりとしているという。そのためかウダイプル中心部への車の侵入は自由にできなくなっている。それでもチョーラ湖を中心とした美しい街並みは多くの人を虜にする魅力を秘めている。ジャイプールにくらべれば当

          ウダイプル(インド)2017

          アジュメール(インド)2017

          Ajimer アジュメール アジュメールは祭りでプシュカルへ向かう経由地または観光都市であるウダイプルとジャイプールを結ぶ中間地点にある。周囲に観光的に有名な所があるためか、ほとんど外国人観光客がいない状態だ。そしてここはモスリムの巡礼の地であって、街中いたるところでイスラム帽をかぶった男性を目にする。 タラガー街を一望できる山がありその山頂にTaragahというモスクが建っている。アジュメールの街から結構な距離になるのだが、ここは聖地の一つのようで山頂がちょっとした街に

          アジュメール(インド)2017

          アルワルフェス(インド)2017

          Alwar アルワル アルワルはラジャスタン州の北に位置し、デリーから南にわずか160キロほどだ。今回のラジャスタンの撮影旅はウダイプルに空路で入ってアジュメール、ジャイプールと北上し、そして最終の目的地であるアルワルで祭りを撮影することであった。ラジャスタンの祭りだとプシュカルのラクダ祭りやジャイサルメールの砂漠祭りが有名であるが、どうしてもあれほどの大混雑で多くのカメラを構えた人たちで押し合いへし合い状態というのもちょっと今回は避けてみたいなという感じで田舎のマイナーな

          アルワルフェス(インド)2017

          シルヒンド(インド)2018

          Punjab パンジャブ シルヒンドはパンジャブ州の州都であるチャンディーガールの近郊に位置している。デリーから早朝にチャンディーガールに向かう国内線ゲートを目指して歩いていくと、ターバンを被った男の比率が高い一角があった。パンジャブのことをご存知の方はお分かりだろうけど、パンジャブ州というのはターバンを被るシク教徒が多数占め、その総本山のアムリトサルを抱える地域だ。もう既にゲート番号の確認はいらなかった。 ところでこのチャンディーガールは不思議なことにパンジャブ州の州都

          シルヒンド(インド)2018

          アナンドプールの結婚式(インド)2018

          音楽隊 インドのパンジャブ州アナンドプールサヒフ(Anandpur Sahib 以下アナンドプール)近郊を車で移動していると多くの人が群がっている一角があった。派手な感じの布などでデコレーションされ賑やかな歓声が響き渡る会場は一見で結婚式と分かった。おおっ!これはシク教徒の結婚式だ!ラッキー! とても貴重な機会でもあったので、早速車を停めさせて撮影させていただくことにした。インドで色々結婚式に遭遇することはあったがシク教スタイルは初めての経験だったので血が騒いだ!  先ず

          アナンドプールの結婚式(インド)2018

          アナンドプール(インド)2018

          Anandpur Sahib アナンドプールサーヒフ インドのパンジャブ州、アナンドプールサーヒフ(以下アナンドプール)はシク教徒にとってとても重要な聖地の一つ。アムリトサルと双璧をなす一大聖地。総本山であるアムリトサルに主役は奪われているが、シク教最大の寺院はこのアナンドプールにあるTakht Sri Keshgarh Sahibなのである。シク教徒にとってシク教の歴史は戦争の歴史でもあり、アムリトサルは宗教上の中心であることに対し、アナンドプールはどちらかといえば軍事上

          アナンドプール(インド)2018