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自転車旅:オセアニア

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孤高の大陸オーストラリアの大自然:北部編

孤高の大陸オーストラリアの大自然:北部編

オーストラリア一周スタート。

世界で最もフラットな大陸。
自転車こぎ放題、いくらでも好きなだけこぎやがれ。

猛スピードでかすめていくモンスタートレイラーの突風に吹っ飛ばされながら。

おそらく空気圧の関係だと思うが、追い越される瞬間にトレイラーの方にグッと引き寄せられることがある。
背後から迫りくる轟音が聞こえたら、ハンドルをガッチリ握って身構える、緊張の瞬間。

ロードトレイン。

曲がる気

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孤高の大陸オーストラリアの大自然:西部編

孤高の大陸オーストラリアの大自然:西部編

グシャッ・・・

聞いたことない音。
体が垂直に落ちる。

この日は朝から調子がおかしかった。
なんだか自転車がグニャグニャする。
奇妙な感触、何だろう?

そして、グシャッ・・・
なんだなんだ、何が起きた!?
グシャッってなんだよ?

自転車を見てみると、、、

なんと、フレーム崩壊。
ぶつけたおぼえはない。
金属疲労か。

原因は、
・過積載
・アルミフレームだった
・登り坂で立ちこぎしてた

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孤高の大陸オーストラリアの大自然:南部編

孤高の大陸オーストラリアの大自然:南部編

ナラボー平原。

東西1200kmにのびる大平原。
草木は生えているが荒涼とした乾燥地帯。
川はなく、地下水は塩分濃度が高く、人は住みつかない。
数十kmおきに現れるロードハウスで補給と宿泊ができるが、それ以外に街や民家は一切ない。

146kmのスーパーストレート。
長い直線道路自体は決してめずらしくはないが、たいてい多少のカーブや坂があったりするもの。
でもこのクレイジーストレートは、定規でス

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タスマニア、ユニークな有袋類たちの楽園

タスマニア、ユニークな有袋類たちの楽園

メルボルンの南方に浮かぶ島、タスマニア。

面積は北海道よりやや小さい。
本土とは違って山と緑と水が豊か。

17世紀にオランダ人のタスマンによって発見。
19世紀からイギリスの植民が始まり、流刑地として使われた。
タスマニアのアボリジニは本土とは別種の先住民だったが、イギリス人が持ち込んだ疫病や、スポーツハンティングの獲物となったことで、1876年に絶滅した。

クレイドルマウンテン国立公園。

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多様なるニュージーランド :NZ北島編

多様なるニュージーランド :NZ北島編

ポリネシア、ミクロネシア、メラネシア。

しっかり把握している人はあまりいないだろうし把握してなくても困ることはないだろうが、無数に散在する太平洋の島々の区分けで、ニュージーランドはポリネシアに属する。

ポリネシアは「多くの島々」を意味し、ニュージーランド、ハワイ、イースター島の三点を結ぶ巨大なトライアングル。
ミクロネシアは「小さな島々」で、グアムやサイパンなど。
メラネシアは「黒い島々」で、

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冷涼なる南の島の透明感:NZ南島編 1

冷涼なる南の島の透明感:NZ南島編 1

フェリーで北島から南島へ渡り、東海岸を南下。

無数のオットセイのコロニー。

元来、ニュージーランドに生息する哺乳類はこういった海洋生物とコウモリのみ。
捕食者不在の島国。
無防備だなぁ。

人間による乱獲の時代もあり、人間が持ち込んだ哺乳類等の脅威もある。
オットセイたちは道路を車が走っていても無反応だが、自転車に乗った僕が現れると一斉に警戒モードになる。
安眠を妨害してしまってすまんね。

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冷涼なる南の島の透明感:NZ南島編 2

冷涼なる南の島の透明感:NZ南島編 2

標高500m、プカキ湖。

極の上。

あれがマウントクックか。

マウントクックへ向けて、プカキ湖の西岸を北上。

道中いくつかのビューポイントがあり、休憩していたらマレー人の団体客が声をかけてきた。
マレー人はノリ良くフレンドリー。
日本人だと答えると「アリガトゴザイマス」と言い、僕がマレー語で「Terima kasih」と言うと喜んでくれる。
ムスリムのオバさまたちが好奇の目で僕の写真を撮る

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