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臨床心理士&公認心理師として

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精神疾患やパーソナリティー障害を専門にする臨床心理士/公認心理師です。60回以上の講師経験があります。
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2019年2月の記事一覧

自己紹介 (2019.12.13更新)

自己紹介 (2019.12.13更新)

今更ですが、自己紹介を。

荒井 陵(あらい りょう)

臨床心理士/公認心理師/認定心理士/修士(心理学)/柔道初段/乙種第4類危険物取扱者

1982年、千葉県生まれ
2012年、障がい者支援団体「NPO法人あすぴれんと」設立(理事長)
2018年、「福祉でエンタメしよう!」をスローガンにする団体「一般社団法人臨床心理福祉協会CPWAA」設立(理事長)

元千葉県臨床心理士会代議員(第3期)

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あなたの苦しさは、ご家族にも僕たち心理士にも、同じような経験をしてる人にも、誰にもわからないです。

でも、わかることができたらどんなにいいかと思っている人はたくさんいます。

ガラじゃないけど、僕もそうです。

それでもできないから、せめてそばにいようと思って、頑張ってます。

「“より豊かに生きるために”ダイエットを考える」

「“より豊かに生きるために”ダイエットを考える」

(2010年執筆コラム)

僕が20kg以上のダイエットに成功したということを話すと、多くの人から「毎日何を食べているの?」とか、「どんな方法で痩せたの?」といった質問をされます。これらの質問をされると、僕は困ってしまいます。なぜなら、食べるものなんかそれこそ毎日違うし、方法を頑張って説明しても、共感されたためしがないからです。
 
共感されない度に、最初はガッカリしたものです。でも、これは考えて

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「人の心は読める?」

「人の心は読める?」

(9年前に書いたコラムです。)

僕はヘルパー兼心理カウンセラーでもあるのですが、今回はカウンセラー特有の悩みを紹介したいと思います。

それは、テレビ等の情報により「心理カウンセラーは人の心が読める」と誤解を受けてしまいがちであるということです。

結論から言うと、カウンセラーには人の心は読めません。
むしろ「人(の心)を決めつけないトレーニング」を受けているのがたいていのカウンセラーです。

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「知的障がい者に学ぶ感情表現」

「知的障がい者に学ぶ感情表現」

(2007年に書いたコラムです。)

現在、僕は知的障害を持つ方(施設を利用している人という意味で、ここでは彼らを「利用者さん」と呼びます)の施設で働いています。
僕は利用者さんをサポートするために働いているのですが、実は彼らから教えられることもとても多いんですね。
今回はそんな点に着目してコラムを書いてみます。
僕が利用者さん達を見ていて思うのは、彼らはとにかく純粋で正直ですね。

楽しかったら

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『"過去・現在・未来"の自分を考える』

『"過去・現在・未来"の自分を考える』

(9年前に書いたコラムです。)

人は、過去の自分を羨んで、現在・未来を絶望しがちだと思います。

「学生時代は楽しかったな」

「若い頃は肌がきれいだったのに」

『あの頃に戻りたい…』

でも実際は、過去は過去なりに悩み、苦しみ、もがいていたはずですよね。

しかしそれらは今考えると本当に「ちっぽけな悩み」なのです。

今のあなたは強くなり、過去に悩んだことくらいでは悩まない「力」を得たのかも

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臨床心理士の在り方を考える

臨床心理士の在り方を考える

2018年4月1日、NPO法人あすぴれんとで「臨床心理士×臨床心理士」というプログラムを行いました。 このプログラムは臨床心理士資格を持つスタッフが対談を行うというものです。
今回は理事長の荒井と、ちょうどこの日に臨床心理士となった副理事長の菊地が行った対談の一部をご紹介します。

臨床心理士としての抱負

荒井:じゃあ今日から臨床心理士になったうちの副理事長の菊地にですね、抱負を教えてもらおうか

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人を信じるという"闘い"

人を信じるという"闘い"

恩師の教えで、一年間「対人不信」と闘ってきた。
自分と他人を無条件に信じるというものである。

結果的に、僕はこの闘いに敗れた。

これを読んでくれている方の中には、「自分は人を信じてるな」というように思う方がいるかもしれない。

しかし、僕の恩師の言う「信じる」は、それとは少し違う。

多くの人の「信じる」は条件つきである。

「あの人は~してくれたから信じられる」
「みんな好意的で優しい人ばか

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