物語食卓の風景・昭和家族の妻②
初挑戦の家事小説。前回はこんな話でした。
駅から自宅までは、徒歩で20分かかる。バスも使えるが、2駅しかないし、本数が1時間に2~3本と少ないし、バス停からも数分かかるので、結局時間的にあまり得にならないと思うので、遠いけれど歩くことが多い。歩きながら洋子は、また思い返す。
コロッケだけじゃない、揚げ物全般を最近はつくらなくなってしまった。本当は、サツマイモは天ぷらにするのが一番おいしいと思うし、ごくたまに駅前の商店街の八百屋で見かける立派なタラの芽は、お浸しより天