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子供の走り方で見えた才能と競技の特徴【専門家、スポーツ指導者、保護者、選手向け】

今日は育成事業の一貫で、小学生の体力測定の手伝いを行ってきました。
子どもたちの走るのを1日中見る機会で、いろいろ観察していると発見が多々ありました。
あくまで主観的な内容ですが、気付いた内容をまとめたいと思います。

○速い子供の特徴:腕振りがきれい

ランニングに限らず、全身の連動性というのは効率的な運動に必要なことです。
今回走るのが速い子供達を観察して、皆腕振りがきれいということがありました。

具体的には肘が90度に曲がり、肩甲骨が良く動き、後ろに手があがるということです。
腕のフリと脚のフリがキレイに連動してスムーズに動けていました。その際の脱力感もあり力みが少ない印象です。
おそらく年代的に走り方を教わってない子が大半と思われるため、先天的になのか効率的な走り方をしているのではないかなと思います。

ここには元々の才能の差を感じてしまいました。

○競技によって走り方に特徴が出る

正確な競技種目は分かりませんでしたが、服装やシューズなどである程度やっている競技を推定出来ました。
気付いた競技別の特徴を上げていきます。

①陸上:お手本通りの綺麗さ
走る量も多く、走り方を教わる機会も多いのでしょう。姿勢はよく腕振りでき、ストライドが大きく、足を前にあげたお手本通りのフォームが出来ています

②サッカー:ピッチが速い
脚の回転が早く、ちょこまか走るようなフォームです。ドリブルで細かく足を動かすので、素早い動きになるのだと思います。一方、肩甲骨の動きは少なく、腕振りも小さい印象でした。
総じて速い子が多かったです。

③バスケ:ストライドが大きい
身体を前傾させ、大きく足を前に出すフォームでした。バスケはトラベリングやジャンプ動作が入るので、大きく歩幅をとり、垂直に跳べるよう脚を前に上げているのだと思われます。

④野球:肩甲骨は良く動くが脚が流れる
肩甲骨まわりが柔らかく、上半身の連動性がきれいな子が多かったです。一方、脚は後ろに流れがちです。投球やバッティング動作は足を前に上げる動作が少ないので、後ろに流す動作になるのかなと思います。

⑤体操:跳ねる
数は少なかったですが、体操の子は上に跳んで走る走り方でした。当然高く跳ぶために、バネを使った走り方なのかと思います。

○まとめ

今回、様々な競技の子供たちの走り方を一日まじまじと見て、非常に面白い発見でした。
トレーニングの機会がまだ少ないからこそ、こうした特徴も見えます。
いずれにしても、小学生のときの身体能力の元々の素質というものがよく分かる一日で勉強になりました。
そうした子を見極めることも、そういった動きをなるべくコーチできることも我々の仕事としては必要かと思います。

※今回の内容は全て主観のため、その点ご了承下さい。



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