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フレキシブル・シンキングのすすめ~3つの謎と3つの柔軟思考~

 日経電子版の記事【1日800個握るおにぎり 味の決め手は大粒のコメ】は、新規参入(2009年、農業法人ライスボール設立)にもかかわらず6次産業化を軌道に乗せるライスボールについてのリポートです。



 記事からは、新規参入なのに何故6次化が軌道に乗れたのか、その『3つの謎』と、その謎、課題をクリアにできた『3つの柔軟思考』が鮮やかに浮かび上がってきます――

▶3つの謎と3つの柔軟思考

(1)第1の謎~何故、おにぎりに合うコメを生産できるのか
 ⇨(普通の発想)おにぎりに合う品種を開発する。
 ⇨(柔軟な発想)ふるいにかけて、おにぎりが美味しい大粒の米粒を
         選別すればいい。


(2)第2の謎~何故、細切れの100ヘクタール近い田んぼを管理できる
                               のか

 ⇨(普通の発想)外国人材も含めた人員の増強。
 ⇨(柔軟な発想)人を増やすのではなく、デジタル化・クラウド化で
         乗り切る。


(3)第3の謎~何故、順調に店舗を増やしていけるのか?
 ⇨(普通の発想)資金と人員を投入して徹底的にマーケティングする。
 ⇨(柔軟な発想)お弁当・おにぎりの構成比の高いコンビニが繁盛して
         いる所は、おにぎり店にも向いているはず。そんな
         コンビニを探せば済む。



 新規参入だから、素人だからこそ、定型的な発想、因習に縛られないフレキシブル・シンキングが出来たとも言えそうです。

 目的達成のための手段を、柔軟な発想で思い付けるか、ありきたりの手段ではうまくいきそうにない時に、搦め手から攻める方法を思い付けるか、フレキシブルシンキングのマインドには、イノベーションのエコシステムに通ずるものがありそうです。


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