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そもそも人は、危うい。 だからこそ。

また、虐待のニュースが流れた。

衝動的な犯行。
逮捕。
殺害。

職場では女性活躍に尽力し、明るく活発。


高齢者ドライバーのブレーキ痕のない事故。
通行人の列に突っ込み、死亡事故。

普段は地域のパトロールに尽力し、安全運転。


一般的に「いい人」と言われるどんな人も、明日は我が身。
加害者か、被害者か。どちらにもなり得る。


ニュースが流れた時、どちらの立場に共感をするだろうか。
それは見ている人の経験と環境に依るところが大きいのだろう。


いつ被害者になってもおかしくない。
その危機感は、年を取るほどに感じるようになった気がする。今、横でゲームに没頭する娘が生きていることに奇跡を感じ、抱きしめる。
今日も生きていてくれて、ありがとう。娘も。私も。


いつ加害者になってもおかしくない。
自分がそうならないように最大限の回避を常に心がけてはいるが、そのコントロールを失う瞬間は、一瞬だ。
あの蟲を愛で、大地と共に生きるナウシカでさえ、父を殺された瞬間、一瞬で殺人鬼と化す。


加害者の背景と背負う十字架の重さを想い、胸が痛くなる。わたしもその十字架を負うべき人間だった。今娘たちが皆生きているのは、奇跡だ。

加害者、容疑者と呼ばれる人は、わたしの一部だ。
わたしは、彼、彼女らと共に、生きなければならない。



そもそも、人は、危うい。

だからこそ、安全であろうとする。
実現するはずのない完全なる安全を永遠に追い続ける。


追い続けるために、危うい、という真理。

危うさを包括する、人類であり、人生である。

これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/