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子どもと一緒だからこそ気付くこの世界の温かさ。母一人、子二人、帰省という名の大冒険。/子どもから学ぶ(ほぼ)毎日note#26

(ほぼ)毎日note26日目。
幼稚園教諭、プレイワーカー、森のようちえん保育士を経て、今は3歳と0歳の息子と365日ともに暮らしている。
「こどもの遊びと育ち探検家」として、我が子との暮らしの中での未知との遭遇を楽しみながら、世界中の子どもたちの幸せな暮らしと育ちについて日々ぐるぐると思考している。

子連れで社会と接続するとき、あぁ肩身が狭いな、なんて思う瞬間もあるけれど、その何倍も人の温かさに触れる瞬間が多くあるのは、紛れもない事実だ。
しかも、その一回一回が泣けるくらい、温かい。

1年ぶりに実家へ帰省するために、今朝は8時前に家を出て、本州の端っこから飛行機に乗って羽田空港へ。
今回は、私と3歳半と生後半年の小さな人たちと3人での大冒険。
長男と二人での帰省は過去2度経験はあるが、3人となると状況は大きく変わる。

ひとまず、フライトで隣になった出張と思わしきスーツの男性に挨拶を。
「騒がしくするかと思いますが、よろしくおねがいします」と。

すると、「全然気にしないでください、赤ちゃん生後半年くらいですか?」なんて声を掛けてくださる。「懐かしいなぁ、うちは子どもが4人いてね、もう一番下の子も成人してね。」なんて目尻を下げながら会話が弾む。
「今日は富士山が綺麗に見えますねぇ」なんてやりとりも嬉しい。

フライトアテンダントのお姉さんたちは、「荷物持ちましょうか?」「もうすぐベルトサインが付きますので、お子様のトイレなど今のうちにどうぞ」とさすがプロフェッショナルなホスピタリティで手伝ってくださって。

滑走路からターミナルビルへの満員の空港連絡バスでも、おじさまがどうぞと長男に席を譲ってくださった。
抱っこひもに入っている次男と目線が合ったらしい初老のおじさまも、にこにこと目を合わせやり取りをしてくれていた。
後ろの席に座っていた赤ちゃんを抱いたママさんと5歳くらいのお姉ちゃんは、かわいいねぇ、かわいいねぇ、「よだれ、たくさん出ますよねぇ」なんて声を掛けてくれて、お互いに握手を交わした気分だ。
次男の大好きなおもちゃが転げ落ちているのに気づかずにバスを降りようとしたら、運転手さんが追いかけて届けてくださった。

空港にはじいじが迎えに来てくれていた。
乗り物大好きな長男の「でんしゃにのりたい」という希望で、今回は空港から3回電車を乗り継いで実家まで帰った。
電車の運転士さんたちは、いつだって手を振ると誇らしそうに振り返してくれる。
エレベーターの開くボタンを押して待っていてくださる方々。
旅行で日本を訪れているであろう外国のファミリー、子連れ同士「ハーイ♪」とご挨拶。
自分でsuicaをかざしたい長男を私が抱っこして「ピッ」とするのをニコニコとしながら待っていてくださる改札の駅員さん。
地元の駅にはばあばも迎えに来てくれていた。

あぁ、ありがたいな。
この世界は愛であふれている。
たくさんの愛のあるまなざしを、息子たちにありがとうございます。

今日であった道行く皆さんたちのおかげで、大冒険がとっても楽しい一日になったはず。
布団に入ってしばらく、ぽつりぽつりとおしゃべりが湧いてくる長男のとろけそうな顔を見て、よかったね、と心底思った夜。

ちいさな大冒険だけれど、今日のひとつひとつ忘れたくない。
つらつらと綴っておこう。

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