続、一晩中体温を奪われ続ける、恐怖の夜を過ごした話
知り合いに、1ヶ月の間に4回風邪を引いたという人がいた。
つまり、千切っては投げ的に、治っては引きを繰り返していたそうだ。
その話を聞いたとき、真っ先に自分のこの体験を思い出した。
試しに、一階のフローリングに布団を敷いて寝ているかと聞いたらビンゴで、さらに分厚いマットレスを使っているところまで同じだった。
布団の中はしっかり温まっているかどうか聞いてみたけれど、そこはピンとこないようだった。
私はあのあと結局、何度かいらろいろ工夫をしてみた末に一階で寝るのは諦めて、また2階で寝ることにしていたけれど、2階が無い家ではそうはいかない。
その知り合いにはベッドで寝ることを勧めてみたが、ふと私が体温を奪われ続けた部屋はそもそも、昔父が布団を敷いて寝ていた部屋だと思い出した。
父に、当時布団の中は寒くなかったのかと尋ねてみると、
畳だったから寒くなかったよ。
と返ってきた。
Σ(゚Д゚)えっ?!
(✽ ゚д゚ ✽)畳だと冷えないの?!
それはもうビックリした。
数年前に家をリフォームした時に、その和室はフローリングに変えていたのだけれど、どうやら同じ条件で床が畳なら、恐怖の夜は来ないらしい。
そんなことを聞いたら試してみたくなるもの。
早速再び恐怖の一階フローリングの部屋に、銀のアルミシートを敷いて(前回はアルミシートを敷いても凍死しそうだった)、その上にポリエステルの毛布を敷き、そこに、家にあった、熊本で作られた本い草のゴザを敷いてから布団を敷いて眠ってみた。
結果は
(✽ ゚д゚ ✽)温かい!!!
前より、薄いゴザを布団の下に追加しただけ。
たったそれだけで、2階で寝るのと同じくらい布団の中が温かい(✽ ゚д゚ ✽)
そこで私は一つの結論に達した。
ゴザには調湿効果がある。
フローリングの床に布団を敷いて寝ると、翌日布団の下はかなり湿っている。
畳に布団を敷いて寝ていると、湿り気が気になることはないのに。
北極圏にオーロラを見に行ったとき、装備品には毛糸製品が推奨されていた。
ポリエステルの靴下やストッキングなどを履くと、汗が冷えて凍傷になるからだ。
ウールの靴下は汗を逃がすので、それが良いらしい。
つまり、私の体温を一晩中奪っていたのは、私の冷えた寝汗だったというわけだ。。。
そういえば寝苦しい夏の夜、まだ家にクーラーがなかった子どもの頃、ゴザの上に転がって寝ていたことがある。
ゴザや畳を編み出した、日本人の知恵に感動しながら、再び私も一階の部屋に温かく寝ることが出来た。
日本文化はすごいし、やはり天然素材は素晴らしいのだと改めて思う。