瀧瀬彩恵

1990年東京生まれ、2-10歳米国育ちのち神奈川育ち。2017年から編集・執筆・翻訳…

瀧瀬彩恵

1990年東京生まれ、2-10歳米国育ちのち神奈川育ち。2017年から編集・執筆・翻訳業を開始。自らの経験や感覚に基づき言葉・身体・心にまつわる執筆をおこなう。 ONLINE STORE https://ayaetakise.base.ec/

マガジン

  • 言葉は身体は心は世界 つまみ食い

    「言葉は身体は心は世界」掲載の各エッセイや対談のつまみ食い、出版から派生した各種企画のお知らせを更新していきます。

  • SEEN SCENES

    Seen Scenes is a bilingual research platform exploring the connection of inside/outside the human body and the scape perceived at this time of the world. The body and spirit is concrete and vulnerable at the same time. It is what we own, what we share. What we conjure, what we are driven of. Seen Scenes は身体の内側と外側のつながり、そこから見える景色について、同時代感覚のネットワークを可視化しながら統合的に探るリサーチプラットフォームです。

  • 移住往復回顧現在進行形

    ひょんな偶然奇縁が重なり2022年夏に東京から静岡県富士市に移住し、現在も往復生活を続けてる筆者の日記や後日記を順不同で更新していきます

最近の記事

「群像」2024年2月号掲載

現在発売中の講談社「群像」2024年2月号(1/9発売)に随筆「水にあなたをわたしを見る」を寄稿しています。 「言葉は身体は心は世界」を手に取られた担当編集者さんからのご依頼で実現し、あいもかわらずこの本の縁をつなぐ力に圧倒されてます。細かな内容について伴走いただきながら作品をつくることは初めてで、実際、書きながら自身がやわらかく変容できた非常に稀有な経験でした。 執筆以降、「他者の身になる」とか、逆に「境界を引く」とはちょっと別の次元で、自己と他者のあいだにあるものをさ

    • 「言葉は身体は心は世界」@婦人画報11月号

      少し前ですが、ハースト婦人画報社「婦人画報」でbullock books店主の内田さんに「言葉は身体は心は世界」をご紹介いただきました。ウェブ記事にもなっています(キャプションが逆になってるのはご愛嬌) 内田さんは、造本を担当した村上製本さん曰く「奇才!」。もちろんその背景にはさまざまな試行錯誤があることは承知の上で、それを感じさせない自然発生的な魅力があるお店と人だと、10月にお店を訪れても思いました。 同時期に発売された雑誌「ポパイ」にもお店の情報やおすすめ本が掲載さ

      • 「言葉は身体は心は世界」わけありサンプルを割引販売します

        本著は1冊ずつ手作業で仕上げ検品し、わずかな汚れがある場合でも販売見送りしています。しかし内容をお楽しみいただく分には問題ありませんので、より多くの方に届けるために販売することにしました。詳細は下記より 【サンプル品をご購入いただく条件】 本書をお読みになった感想をSNSやブログ等で発信をお願いします(時期目安:購入から90日) 発信された投稿のURLをメールでご連絡いただくか、下記SNSをメンションいただければ幸いです。 Instagram, Twitter: @ ay

        • Behind what we are

           写真家 平岡尚子と陶作家 太田浩子の出会いは2021年秋に遡る。平岡は、太田自身の「ニュートラルで潔い存在感」に、彼女のアトリエに置かれていた焼成過程半ばの、釉薬を用いない滑らかな陶に通じる魅力を感じたという。  〈質量〉として空間に存在する被写体と自分自身との三次元的・情緒的な関係性を、図像としてフィルムに留めることを目指している平岡。そして陶という物体を通じて、質量の軽重や流れを感じさせながらも、輪郭を持ち、かつそこから広がるものをつくる太田。媒体は違えども相通ずるもの

        「群像」2024年2月号掲載

        マガジン

        • 言葉は身体は心は世界 つまみ食い
          20本
        • SEEN SCENES
          1本
        • 移住往復回顧現在進行形
          8本

        記事

          god wind of yoshiwara

          現在私が居住している静岡県富士市にある吉原商店街エリアに2022年秋にオープンした飲食店「色男とチャイコ」の2周年を記念して作られたクラフトビール「GOD WIND」。発売を記念してエッセイを書かせていただきました。 「色男とチャイコ」はスコーン、チャイ、カレー、和風出汁の効いたフォー、クラフト梅3種といただく豚角煮汁など、アジアを中心に据えつつも無国籍なメニュー展開がすごいです。お店は空き店舗・廃墟となっていた場所にもともとあった可愛い壁紙や備え付けの什器を洗練させて活か

          god wind of yoshiwara

          「言葉は身体は心は世界」の照り返し(3)

          「言葉は身体は心は世界」増訂版発行に際して、これまでこの本に触れてきた方々からの「照り返し」をいただいてご紹介していくシリーズ。 3回目は「数年後こんな風とともに生きていたいな」と思う少しセンパイのすてきな女性二人より。 DJ Emeraldことマキノエリさんは、「聴くセンス」に寄せてプレイリストを作成してくれました。扉絵の裏に記載されているQRコードから聴けるようになっています。 いつも透きとおったオーロラのような、あたりに音と光のやわらかな粒子が霧散するような世界観を選

          「言葉は身体は心は世界」の照り返し(3)

          [2024.3.28更新]お取り扱い書店について

          「言葉は身体は心は世界」増訂版は全国の書店でもお取り扱いいただいてます。これまでこの作品は、各種催しやオンラインストア、私自身が直接出会った方への販売が主でした。今回は、目利きの書店がどのような反応をするか、また他の書籍とどのように並んで販売されるかを見てみたい、という思惑もあり各店へお取り扱いをご依頼してみたところ、想像以上にご快諾下さるお店が多かったことにとても感謝しております。 また、たとえばtwililightさんにはSNSで「併読本」もご紹介いただくなど、書店でお取

          [2024.3.28更新]お取り扱い書店について

          「言葉は身体は心は世界」の照り返し(2)

          「言葉は身体は心は世界」増訂版発行に際して、これまでこの本に触れてきた方々からの「照り返し」をいただいてご紹介していくシリーズ。 2回目は、実は東京在住時にいろんなところですれ違ってたけど現在私が住んでいる富士市に何度かライブ巡業しに来てから交流を深めた「若草水郎」。(そんな名前のミュージシャン来たことあったっけ??という富士市の方は彼のプロフィールからご推察ください) 余談ですが、彼は前回の照り返しにも寄稿いただいたのばなしコンさん同じく2月21日生まれ(瀧瀬と1日違い)

          「言葉は身体は心は世界」の照り返し(2)

          「言葉は身体は心は世界」の照り返し(1)

          「言葉は身体は心は世界」増訂版の8月1日発行に際して、これまでこの本に触れてきた方々にこの作品へのコメントをご依頼してみました。題して「照り返しシリーズ」として、少しずつご紹介していきます。 本の各所に記されている表現を借りるなら「ボールを投げてみて」「その輪郭をなぞってもらう」と言ったところでしょうか。結果、とんでもなくキラキラゆらゆらした、しかし確かな手触りのボールたちが返ってきました。「耀う(かがよう)」という言葉がピッタリ。 自分とは別の存在の輪郭をたどるとき、そ

          「言葉は身体は心は世界」の照り返し(1)

          『言葉は身体は心は世界』出版記念トークセッション#2:瀧瀬彩恵 × 石崎詩織(Chai Apothecary / Scythe)

          2022年5月に発行した「言葉は身体は心は世界」を今夏、増訂版2刷限定200部を発行することになりました。 初版掲載内容に加え、西山萌(編集者)と石崎詩織(Chai Apothecary/Scythe)と実施した観覧者参加型の出版記念対談と、著者によるあとがきも収録。今後も増版を重ねるごとに育まれ変化していく本として、より多くの方にお届けする予定です。 発行および実販売・発送は8月上旬以降を予定していますが、先行して予約も受け付けております。お求めの方は下記よりお願いいたし

          有料
          300

          『言葉は身体は心は世界』出版記念トークセッション#2:瀧…

          『言葉は身体は心は世界』出版記念トークセッション#1: 瀧瀬彩恵 × 西山萌(編集者)

          2022年5月に発行した「言葉は身体は心は世界」を今夏、増訂版2刷限定200部を発行することになりました。 初版掲載内容に加え、西山萌(編集者)と石崎詩織(Chai Apothecary/Scythe)と実施した観覧者参加型の出版記念対談と、著者によるあとがきも収録。今後も増版を重ねるごとに育まれ変化していく本として、より多くの方にお届けする予定です。 発行および実販売・発送は8月上旬以降を予定していますが、先行して予約も受け付けております。お求めの方は下記よりお願いいたし

          有料
          250

          『言葉は身体は心は世界』出版記念トークセッション#1: …

          「言葉は身体は心は世界」2版増刷のお知らせ / あとがき

          2022年5月に発行した「言葉は身体は心は世界」が、ありがたいことに今夏増刷することになりました。 この度発行する第2版(限定200部)は初版掲載内容に加え、西山萌(編集者)と石崎詩織(Chai Apothecary/Scythe)と実施した観覧者参加型の出版記念対談と、著者によるあとがきも収録。今後も増版を重ねるごとに育まれ変化していく本として、より多くの方にお届けする予定です。 発行および実販売・発送は7-8月頃を予定していますが、先行して予約も受け付けております。お求

          有料
          200

          「言葉は身体は心は世界」2版増刷のお知らせ / あとがき

          [日記]2022.2 渋谷駅、表参道、TRUNK HOTEL

          2022.2.8 3:32たかが金星と太陽で翻弄されるな 現実 ほら 現実 今日はなんだかずっと怖い怖いと言ってた。 2022.2.8 9:59渋谷駅のシャイニング感 2022.2.19 14:22赤い着物(雨用)とボルドーの雨傘のご婦人。結い髪。縦に光る鮮やかな線。東京のビルを彷彿。ファー。上品。見ていてこちらに品が移るような、服は自分のためだけじゃないことを実感する 2022.2.23 4:11表参道の会社へ打ち合わせ。ふと、こんな消費に溢れた街をそう遠くない過去に

          [日記]2022.2 渋谷駅、表参道、TRUNK HOTEL

          [日記]2022.1 小鳥のきもち / Care more about less / 心の振れ幅

          2022.1.1 11:55 紅白アイドルは動きの型がまだ皮膚直下くらいにとどまってたけど、鈴木雅之は骨の髄まで染み込ませたグルーブが湧き上がってた。繰り返していくほど重みが増して忘れて新しくなる。繰り返していくほど忘れてしまうこともあるらしい 2022.1.6 15:28今の家を選んだ理由を友人に聞かれ、家の目の前に木がたくさんあったから、と言ったら「小鳥みたいなことを言うね」と笑われた。小鳥とお話ししたことあるのかな。次も木々が近い場所に住みたい 2022.1.7 1

          [日記]2022.1 小鳥のきもち / Care more about less / 心の振れ幅

          [日記]2021.12 ウォーペイント / 縁を繋げ合う予告編 / 場所・身体

          2021.12.1 03:07雹と雷 冬こんにちは 2021.12.7 15:20場所に行為として介入する 触れる 2021.12.13 15:05この建物は落書きのためにあります 自由に落書きしてください。 ただしいつかひどくなってしまった時は どこかでまた塗り直します。その時のために投げ銭してください 塗り直さないためには、みんなのための落書きを更新し続けてください 2021.12.15 11:36提案仕事を明日に控える。ずっと走り続けてる。 今年は自分のからだの現

          [日記]2021.12 ウォーペイント / 縁を繋げ合う予告編 / 場所・身体

          [日記]2021.10-11 文化匂う原宿の商業施設 / 浄化された渋谷 / 健やかな重心は緑と水

          2021.10.23 0:03「原宿にカルチャーの《匂い》を取り戻せ」 そう書かれた建設現場の囲い。2023年にできる「原宿エリア最大規模の商業施設」の敷地らしい。囲いにはほかにタケノコ族から始まりハラジュクファッションの変遷が写真とともに紹介されていた。 カルチャーが匂い程度で戻るならそれはただの流行。culture(文化)はcultivate(耕す、養う、培う)と語源が同じだ。消費活動が行われる、最大規模を売りにする商業施設の宣伝にこの言葉を許すなんて、文化を餌として享

          [日記]2021.10-11 文化匂う原宿の商業施設 / 浄化された渋谷 / 健やかな重心は緑と水