布団から覗き込む猫

現実との境目

軽やかに移動し続けていると、たまにいま自分がどこにいるのか、分からなくなる。

割と、一箇所に止まることが少ない生活をしている。基本的に、拠点は関西にしているけれど、海外はしょっちゅう行く。記事ネタのためでもあるのだけれど、好きだから行きたいし、楽だった。

といっても海外ばかりだけでなく、国内だって移動する。この間も2週間ほど東京に滞在したし、今度はたぶん、西へすこし行く。仕事とリフレッシュが半分ずつ、どこか一箇所にいるよりは、移動する方が向いているらしい。

けれど、移動が続くとたまに、自分がどこにいるのか分からなくなる。朝起きて

「ここどこだっけ」

そんな思いを馳せるところから1日が始まるなんて、ザラにある。

そういう朝が続くと、自分と周りの境界線も、なんだかあやふやになってくる。けれど、いつものようにコーヒーを飲んで、化粧をして、パソコンを開く。そんなルーティーンを繰り広げると、簡単に現実に戻ってくる。

「ああ今は東京だった。」

「関西に帰って来てるんだった。」

そうやって、いつもの毎日に戻って行く。ルーティーンって単調に思ってしまいがちなのだけれど、案外大切なのかもしれない。

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