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副業Webライター確定申告への道①~税金の種類と確定申告のキホン

こんにちは、OgAzです。

今年の1月から副業を始めて10か月。何やかや今までやってきましたが、いよいよここにきて「確定申告」という大きな壁が見え始めてきました。副業Webライターとしてまだまだヒヨッ子ながら、いちフリーランスとして国民の義務を果たさなければなりません。

と意気込んだものの、これまで税金は会社にすべて任せっきり、年末調整さえ泣きそうになりなっている私、税金の「ぜ」の字も分かりません。すみません嘘です消費税だけなんとなくわかります。慌てて本を購入し、分からないなりに確定申告について勉強しました

参考にした本はこちら:

ブックオフでたまたま見つけて購入したのですが(あんまり安くなかった)、税金ド素人の私には非常にありがたい本でした。マンガ付きだし、なにより分かりやすい。難しいことを難しくなく説明してくれる技術って本当に貴重だよなと感じますね。おススメです。

てなかんじで、確定申告とインボイスをメインに、自分に関係するあたりだけですが、勉強したことを何回かに分けてまとめようと思います。頭の整理になるし、同じように悩んでいる人がいたら助け合おうよ!って感じです。もし間違いなどあれば訂正しますので、ご指摘くださいませ。
ということで今回は確定申告についてのお勉強です。

知っておくべき4つの税金!

税金。税金。なぜでしょう、耳触りが実に悪い言葉、それが税金。あっちの道路を直すのも税金、選挙をするのも税金、毎日使う水道も税金、公園を整備するのも税金。ああ税金、どうしてあなたは税金なの。とか税金って言葉を並べるだけで何だか居心地が悪くなりますね。なぜだろうなぜかしら。

税金にはさまざまな種類がありますが、押さえておくべき税金は4種類!

※タヌキはただのイメージです
  1. 所得税

  2. 住民税

  3. 事業税

  4. 消費税

1.所得税くん

会社員のお友達、それが所得税。いや、やっぱ友達ではない。

真面目な長男(※イメージです)

一番大事な税金が「所得税」です。1年間稼いだ「所得」に対してかかる税金で、国に対して納めます。ここでいう「所得」とは、「収入」(売上)から「必要経費」を引いて残った額のことを指します。

実際には、経費とともに「控除」の額が差し引かれます。
課税所得 = 「収入」(売上) - 「必要経費」 - 「控除」

会社員は年末調整によってこの控除が適応されますが、フリーランスはすべてを把握してどれに該当するかを確認しておく必要があります。2022年現在の控除は15種類あります。

①雑損控除
②医療費控除
③社会保険料控除
④小規模企業共済等掛金控除
⑤生命保険料控除
⑥地震保険料控除
⑦寄附金控除
⑧障害者控除
⑨寡婦控除
⑩ひとり親控除
⑪勤労学生控除
⑫配偶者控除
⑬配偶者特別控除
⑭扶養控除
⑮基礎控除

所得税の所得控除の各内容」より引用

「基礎控除」はほとんどの人が適用される控除ですが、ほかは人それぞれなので要チェックです。控除によっては課税所得がだいぶ変わります。

所得税の税率は5~45%。「いやいや45%って鬼やんけ国コロす気か!」と思うかもしれませんが、ご心配なく。全額に45%かかるわけではなくて、「累進課税制度」によって、稼いだ分が多ければその分だけ高い税率が課される仕組みになっています。

累進課税(るいしんかぜい)とは、課税標準(租税を賦課する課税対象)が増えるほど、より高い税率を課する課税方式のことをいう。また、この制度下における税率は「累進税率」と称される。

Wikipediaより引用
税率:国税庁HPより

例題:

オマエ意外と稼ぐんだな

課税所得250万円の場合。上の国税庁の表によると、250万円は税率「10%」となっています。では所得税は「250万×0.1」円かというとそうではなく、195万円までは税率「5%」、それを超えた分だけが税率「10%」となります。つまり計算式としては、
(195万×0.05) + ((250万 - 195万) × 0.1) = 97,500 + 55,000 = 152,500
となるわけです。ああややこしい。

そこで、簡単に計算ができるように速算表が用意されています。

国税庁HPより

計算式は「所得税=課税所得 × 税率 - 控除額」
250万円は税率「10%」で控除額が「97,500円」ですから

ここね。ここ

計算式に当てはめると、
250万 × 0.1 - 97,500 = 152,500
上の計算と同じ答えになります。おお~!

所得が多い人はたくさんの税金が課されるルールではありますが、段階的に税率が上がっている仕組みになっているんですね。

2.住民税くん

清く正しく美しく地域を守る、それが住民税。清く正しく美しく使われるかは定かではない。

天真爛漫な次男(※イメージです)

地方税の代表格、住民税。住んでいる都道府県と市町村に払います。税率は所得に対して一律で10%。「田舎の方が税金が安い」は都市伝説です。確定申告をすることで所得税が決定し、決定した所得税をもとに住民税が算出されます。そのため、納付する時期が確定申告とズレるということになるわけですね。

ここで一句。
住民税 忘れたころに やってくる
いきなり納付書が送られてきてビックリするので、覚えておきましょう。と自分に言い聞かせている私です。

3.事業税くん

選ばれし者のみが支払う地方税、それが事業税。個人事業税と法人事業税があるみたい。

キザな三男(※イメージです)
キザって死語か

第1種から第3種までに分類された業種にのみ課税されます。ただし所得が290万円までは免除されるきまりになっているとのこと。

神奈川県HP「個人事業税」ダウンロード資料より

この定義、非常にあいまいで、エンジニアでもSESなら非課税、フリーランスなら「請負業」に該当する場合アリ。似たような職種でもWEBライターは非課税、WEBデザイナーなら「デザイン業」に該当。アフィリエイターやYoutuberは広告収入がありますが広告業でないので非課税(?)のようなかんじ。

上で紹介した本によると、「ぶっちゃけ役所が非課税と判断してくれたらラッキー」みたいな感じらしいので、曖昧なところはうまく逃げ道を探せば非課税になるのかもしれませんが。詳しくないのでよくわからん。
参考:「フリーランスにかかる個人事業税!?都税や県税事務所からのおたずね(手紙)

4.消費税くん

みんな大好き(!)消費税。8%だか10%だか判別付きにくいったらないよね消費税。

おおらかな末っ子(※イメージです)

世のなかに流通している商品やサービスにはすべて消費税が乗っています。これは、お店(事業者)が消費者に変わって消費税を納めているということです。事業者は消費税がたとえ増えても代理で支払っているだけなので、消費税が増えることによって事業者が損をすることはありません。

一方で、消費税を納めなくていい事業者がいます。正確には申告義務がない事業者、「免税事業者」と呼ばれます。年間売上高が1000万円以下の事業者が該当し、フリーランスとして活動する人の多くは免税事業者です。消費税を納めなくていい、つまり消費税分トクをしているということで、「益税」とも呼ばれます。ラッキーラッキー。

ところがどっこい。2023年10月1日から始まるインボイス制度により、この消費税の仕組みが大きく変わろうとしています。今まで益税を享受していたフリーランス層が、インボイス制度によって消費税を申告・負担しなければいけなくなるかもしれないのです(どっちか選べるけど、どっちが得か損かという話)。このあたりは長くなるので、次回に回します。おのれインボイスめ!!

確定申告ってなんなのさ

税金の種類について分かったところで、本丸である確定申告について。確定申告は所得税を申告・納付するための手続きです。

確定申告には3種類あります。

  1. 白色申告

  2. 青色申告(10万円控除)

  3. 青色申告(65万円控除)

かつては「所得300円未満の白色申告は帳簿を付けなくても大丈夫」だったらしいですが、平成26年度からは白色と青色で違いが無くなりました。「白色申告は簡単」と言われたのは今は昔、青色と同じ手間がかかるのに控除がないのでダントツで損。確定申告は青色一択なんだって。はえ~。

青色申告をするためには、「開業届」「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。開業1か月以内か、その年の1月1日~3月15日の間に税務署に申請します。開業1ヶ月を過ぎると、適用されるのが来年からになってしまうそうです。1月に始めたのに開業届を出していない私、知らずに青ざめるの図。今年分は白色確定ちーん。

で肝心の確定申告の流れは、こんなかんじ。

経費で使った領収書を保管する
 ↓
日々の取引を帳簿に付ける(1月1日~12月31日)
 ↓
帳簿をもとに書類「青色申告決算書」(4枚)を作成する
 ↓
書類「確定申告書B」(2枚)を作成する
 ↓
2/16~3/15の間に税務署に提出する
 ↓
納税する

確定申告の流れ

「困ったときは有料でも控除でモトが取れるので会計ソフトを」(要約)ということなので、私はfreeeというのを使ってみています。UIが分かりやすかったのよ・・・。

本ではやよいとマネーフォワードクラウドを紹介していました。違いは分からんが、そんなに違うものなのかな。

実際の確定申告をするときになったら、詳細を体験記として更新していく予定です。たぶん。

節税対策がんばるんば

これまでのおさらい。
確定申告は所得税を納めるための申告手続き。
所得税は「課税所得」に対して課される税金。
課税所得は、収入から経費と控除を差し引いた額。

つまり、つまりだ。経費をいかに増やせるかによって、課税所得が大きく変わるってことだ。それで会社をやっている友達とか、やたら経費経費言っていたのか~と納得しましたよね。ビバ経費。

「フリーランスっていっても副業だし、そこまで収入多くないし、経費とか言うのおこがましいわ・・・」
なんて謎の遠慮をしていた私、涙目です。経費としてもっといろいろ残しておけばよかった!本とかめちゃくちゃたくさん買ってたのにね!レシート捨てちゃったからダメじゃん!!と激しく後悔しました。知識は力であると痛感しましたね。仕事で使ったものは全部経費にしなくちゃ。

家で仕事をしている場合は、家事按分というものがあります。電気代や光熱費、通信費など事業で利用した分だけを経費として計上できる仕組みです。この辺はうまく利用して節税対策を進めていく必要がありますね。まだまだ勉強が必要。

続く|次はインボイス制度

まずは確定申告についてまとめてみました。ちょっとしたことなんだろうけど、いちいち知らないことが多くてビックリします。概要はなんとなくわかったので、帳簿付けや実際の申告についてなど、いざやってみて知見を広げていくしかないですね。がんばらなきゃ。
次回予告。消費税のところで触れたインボイス制度、「フリーランス潰しだ」なんて悪名高いやつについてです。ブーブー文句を垂れたところで税金を支払うのは国民の義務ですから、粛々と手続きをしていくしかないですしね。しっかり仕組みを理解して、いかに損をしないかを模索したいと思います。副業Webライターのお勉強は続く。

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